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2014年03月17日

水雲問答-(人は才学問勝れ)

(雲)ー問

凡そ人は才学問勝れ申候も、一箇の識無くしては、
天下の事は了得申さず候ことやに存候。
識の進み方、学問より外之れ有るまじく、いずれ見通し申す識
無くして大事は出来申すまじく候。
かん裁明断も識中より流出仕候ことと存候。

(水)ー答

識は、才学より上たること高論の如し。
見天分に得るあり。学に得るあり。一様ならず。
天分の識ありて学を兼ぬる人、大事を預けて断ずべく、
百千年のことをも議すべし。
天分たらず、ようやく学によりて識を得る人、
当否に偏なる所あり。

2014年03月16日

水雲問答-(善悪を明白)

(雲)ー問 

に分かち申候わば、季世には怨を得申候て、
且つ事を盃り候。
明白に分たざるときは賞罰の道行われ申さず候。
何の処に止まり申すべきや伺い度候。

(水)ー答

善を善とし、悪を悪とすれば、黒白分明、公道なり。
然れども亦た此れによって以って事を敗り、怨を取ること有るなり。
渾然含糊は一時を救うに足るも、又遂に賞罰明らかならず、
君子小人並び進むの弊あり。

水雲問答-(姦邪にして)

雲  

大姦宿とく、其志姦邪にして、身を正道忠直に真似、人心を
得候者之れ有り。
責むれば禍却って生ず。
いかが処置仕るべきや伺い度候。



君の明無き人臣の力及ぶ所にあらず。

水雲問答-(名相)



歴代の宰相のうち、唐の李ギョウ候の事業、誠実にして知略あり
進退の正を得たる所甚だ欽慕仕り候。
李世の宰相はギョウ候の如くになくば、過を得候て、しかも国家の
事を敗り申候ことごと存候。
ギョウ候家伝と申す書は今有の之候や伺い度候。



ギョウ候も論同意に候。
この人一つとして誹るべきなし。
ただ陸宣候と同時にして、遂に宣候を用いざること疑の一つに候。
古人の論も之有りやに覚え候。
されば今も昔も同時にて、其の時の模様、後の評と遥かに違いたる
ことも多かるべし。
已むを得ざる次第も之有候。
家伝は亡書と聞こえ申候。

2014年03月15日

水雲問答-(大経綸)



村学究、門戸を争い候は申すまでもなし。王侯大人、政に臨んでも
門戸の気味合い間々これ有るやに存候。
寛を専とする人は厳を知らず。厳家もまた然り。
大小万事一様に致したがり申候は俗人の情に候。
故にはとても出来申さず候。s
それ故大任に当たり申候人は、諸事万事残らず我が胸中に引き受け、
才は才にて引き立て遣はし、徳は徳にて引き立て、勇は勇にて引き立て
遣はし候ねば、大事業は成りがたく候。
我が一己の智にては一方の事は出来候ても、八方の事はなしえ申さず候。
一方に当たる才智の人、随分出申すべし。
八方に当たりて大経綸を致候者は有るまじくと申候。
韓魏公、経綸を以って人に許さず候は深意味と存候。



この御論、大経綸の深意を尽くされて、八音を合わせて楽は成り、
五味合わせて味は成り申候。
何事も一様に致すことほど小さきものこれ無く候。
今も世にてこの意を解し、其の作用候は、彼の海畔一老の外には
有るまじく存候。

2014年03月14日

水雲問答-(当時の勢)




凡そ家国の事、時務知らざれば事を済し得申さず候。
先ず当時の勢と、其の人の程を相考へ、能き程のことを致させ
申すべきことごと存候。



親切の見、蚊虻は泰山を負い申さぬ物に候。

2014年03月13日

水雲問答-(不学無術)



兎角世人不学無術ゆえに尽く古人の覆轍を踏みて存じ申さず候。
成敗する処は殊なれども、本は同じ処より敗れ申候も起こ申候。
それ故に深謀遠慮と申すことは夢にも知らぬことに候。
一時を只うかうかと太平とのみ楽しみ候こと長大息すべきことに候。



寇莱公にさえ霍光の伝を読ませ申光、今人のこと歯牙に掛くるに
足らず候。

水雲問答-(大臣の任-2)

(雲)ー問

先日申候、禍(わざわい)萌(きざ)し候節(せつ)、に居り
申候論、其人の格だけに有るべしの高論感服仕(つかまつり)候。
小子の了見にて取りおさめ出来申候節は見切候て、取治め、出来
兼ね候わば、其斃れ申すべく存候。
初より我が手に乗らぬことと存候わば、機を見て而(しこう)して立つ
も然るべきやと存候。

(水)ー答

此(この)解甚だ精細喜ぶべし。
然(しか)れども尚(なお)此上(このうえ)を一層深く論ぜば、
我が手に収まるべきと見、その時手に乗らずば、我よりまさる
者を薦(すす)めて救うべし。
我も人もとても力足らずと見ば、高去(こうきょ)袁引(えんいん)
も然るべきか。

2014年03月12日

水雲問答-(大臣の任)


(雲)ー問

もし大臣の任に当りて、禍すでに萌して防ぐ
べからざることあらば、辞任、仕るべきや。
又は、禍の生ずるを待って斃れ申すべきや如何。

(水)ー答

是は至って大事、何とも,申し難し。
其の決不決も亦た其人の品格だけに之れあるべきか。

2014年03月11日

水雲問答-(天下の大政)

(雲)ー問

天下の大政を執(と)る者は、自任致し申す候(そうらい)て掛(かか)
り申さねば成り申さず候。
我が力足らざるを知って事を引き、勝手に致し候もよきことながら
大政を執るに臨んでは、我が出来ぬ迄も、押し付け申候才力なく
してかなわざることに存候。
器量一杯になし申候て、叶(かな)わざる時は身を退くより外(ほか)
之(こ)れ無く候間、辞任致し申すべくと存候。

(水)ー答 

己(おのれ)を量(はかる)るの論は、前郵(ぜんゆう)に論じ候やと
覚え申し候が、今般の高説は平易の道理に之れ無く候えども、有為
の人亦(ま)た此(この)志なかるべからざる所にして面白く承り申し候。
然(しか)れども、是等(これら)は、万世の訓(おしえ)とすべからず候。
其人を得て論ずべきの説にて候。
是れ聖賢と英豪との別に候。英豪の見は時として用うべからず。
聖賢の語は何処(いずこ)に往(い)くとして用うべからざるは無き
の所の段階に候。㈽
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こういう関係の本は、論語を読んだのが初めて。 それ以降、日本では佐藤一斎の「言志録」や 西郷隆盛の「南洲遺訓」など興味のあるものを 勉強。
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