2014年03月11日
水雲問答-(天下の大政)
(雲)ー問
天下の大政を執(と)る者は、自任致し申す候(そうらい)て掛(かか)
り申さねば成り申さず候。
我が力足らざるを知って事を引き、勝手に致し候もよきことながら
大政を執るに臨んでは、我が出来ぬ迄も、押し付け申候才力なく
してかなわざることに存候。
器量一杯になし申候て、叶(かな)わざる時は身を退くより外(ほか)
之(こ)れ無く候間、辞任致し申すべくと存候。
(水)ー答
己(おのれ)を量(はかる)るの論は、前郵(ぜんゆう)に論じ候やと
覚え申し候が、今般の高説は平易の道理に之れ無く候えども、有為
の人亦(ま)た此(この)志なかるべからざる所にして面白く承り申し候。
然(しか)れども、是等(これら)は、万世の訓(おしえ)とすべからず候。
其人を得て論ずべきの説にて候。
是れ聖賢と英豪との別に候。英豪の見は時として用うべからず。
聖賢の語は何処(いずこ)に往(い)くとして用うべからざるは無き
の所の段階に候。㈽
天下の大政を執(と)る者は、自任致し申す候(そうらい)て掛(かか)
り申さねば成り申さず候。
我が力足らざるを知って事を引き、勝手に致し候もよきことながら
大政を執るに臨んでは、我が出来ぬ迄も、押し付け申候才力なく
してかなわざることに存候。
器量一杯になし申候て、叶(かな)わざる時は身を退くより外(ほか)
之(こ)れ無く候間、辞任致し申すべくと存候。
(水)ー答
己(おのれ)を量(はかる)るの論は、前郵(ぜんゆう)に論じ候やと
覚え申し候が、今般の高説は平易の道理に之れ無く候えども、有為
の人亦(ま)た此(この)志なかるべからざる所にして面白く承り申し候。
然(しか)れども、是等(これら)は、万世の訓(おしえ)とすべからず候。
其人を得て論ずべきの説にて候。
是れ聖賢と英豪との別に候。英豪の見は時として用うべからず。
聖賢の語は何処(いずこ)に往(い)くとして用うべからざるは無き
の所の段階に候。㈽
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