●今回は?
IF関数について、2回にわたってお話しました。
IF関数 第一回
IF関数 第二回
でも、IF関数で最も重要なところは、【条件式】に尽きると思います。
条件式っていうと、単純に答えると、真(True) か偽(False)に判断できる式・・・ということになります。
例えば、
条件式@:人間は動物である。 ⇒ 真 (True)
条件式A:人間はサルである。 ⇒ 偽 (False)
条件式B:人間は類人猿である。 ⇒ 偽 (False)
条件式C:人間は霊長類である。 ⇒ 真 (True)
はてさて、これらの条件式の値はあっているでしょうか?
@は紛れもなく合っていますよね
Aはどうでしょうか? 人間はサル属の一種目であるって述べている学者もいるそうです。すると、一概に偽と言い切ることはできませんよね。
Bはどうでしょうか? 人間に似たサルが類人猿と定義されているので、人間は類人猿ではありませんよね。
Cはどうでしょうか? これも定義から真であると言わざるを得ないでしょう。
これらは、自然言語的な条件式なので、慎重に真か偽を判定する必要があろうかと思います。
次の条件式群はどうでしょうか?
条件式J:自然数の最小値は1である。 ⇒ 真 (True)
条件式K:全ての素数は奇数である。 ⇒ 偽 (False)
条件式L:三角形の内角の和は180度である。 ⇒ 偽 (True)
条件式M:歪みの無い平面に存在する三角形の内角の和は180度である。 ⇒ 真 (True)
条件式N:1から100までの自然数の和は5050である。 ⇒ 真 (True)
条件式O:二乗して負になる数は、虚数である。 ⇒ 真 (True)
なんとなく、条件式を作っていると、確実に真か偽か判断できる式って数学的なものになっちゃいました
条件式Lは意地悪ですよね。 三角形の内角の和は180度って小学校(中学校かも)で習ったって言われる方もいらっしゃるでしょうね。
でも、正確にはMの方が正しい表現ですよね。
地球の上で(当然球面上ですよね。)北極点と、赤道の2点(例えば東経0度と、東経90度)の三転を結ぶ三角形を考えると、その内角は各々90度なので、合計すると270度になります・・・
まぁ、条件式ってこんなもんです。
そして、条件式は、複数の条件式の間の関係によって、さらに条件式とすることができます。
例えば、
条件式A:『A君は、このクラスの男の子で、今回の数学テストの点数が80点以上の生徒である』とか
条件式B:『Bさんは、日本に住んでいるアメリカ人で、両親のどちらかがロシア人である』など
これを、条件式的に書くと
条件式A’:(A君はこのクラスの生徒)And(A君は男の子)And(A君は数学のテストが80点以上)
条件式B’:(Bさんは日本に住んでいる)And(Bさんはアメリカ人)And((Bさんの父親はロシア人)Or(Bさんの母親はロシア人))
となります。
なんだかややこしくなってきましたね。
AndとかOrが出てきました。
おっと、結構長くなってきたので、AndとかOrは、次回に説明しますね
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image