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2019年03月18日
世界の国・民族ジョーク その1
まえがき
何かジョークの奥深さに惹(ひ)かれ、マタマタ「世界のジヨーク」に挑(いど)みます。世界のジョークには、色々な切り口のものがあります。今回は、先に紹介したジョーク以外の、主に国民性・民族性を主題とするものを選りすぐりました。肩の凝ら無い笑い話として、国民性の特徴の可笑しさ面白さをご堪能下さい。
民族ジョークの前提として、下記の様な国柄の特徴を頭の隅に置いて読まれるのも一興です。私の主観ですが、その様に決め着けるイワレも知りたいもので、理解不能なものも多数あり(?)一読して理解に苦しむのもありますが、ヨークっと考えるのも一興で、何かの機会にストーンと嵌(はま)ることもあります。
・アメリカ人=独善的 (ソラ、そうやろ)
・ポーランド人=馬鹿 (何でやネン!?皆がミンナ?)
・スコットランド人=ケチ (何故だか判ら無んバイ)
・イタリア人=スケベ・臆病・情熱的 (フムフム何と無くネ)
・ドイツ人=権威主義 (その様だネ)
・フランス人=好色・グルメ (そうナンだヤッパし?)
・イギリス人=紳士・堅苦しい・食事不味い (矢張りそうなの?) ・日本人=カメラ、金持ち、女は淫乱 (どうして女が淫乱だと決め着けたの?)
・ギリシャ人=絶倫 (女性が判断したの?)
・インディアン=女は不感症 (コレッテどうして判るのサ?)
・アイルランド人=ゴルフ好き・執念深い (だから何なの?)
・ロシア人=酒好き (ウオッカってアルコール度半端ない!)
日々是 アメリカンジョーク
国や民族性を基(もと)に作られたジョーク その1 (1〜29)
1 学びたいのならロンドンへ行け
食べたいのならパリへ行け
着たいのならミラノへ行け
聴きたいのならウィーンへ行け
叫びたいのならワルシャワへ行け
死にたいのならモスクワへ行け
<類似ジョークin東洋>
食べたいのなら上海へ行け
お洒落したいのなら香港へ行け
稼ぎたいのなら東京へ行け
叫びたいのならソウルへ行け
死にたいのなら平壌へ行け
フランスの少女と愛を語りたい
2 語学の目的は?
・愛を語るならフランス語
・文学を語るなら英語
・宗教を語るならドイツ語
・農業を語るならロシア語
<改変ジョーク>
・この世の天国とは、コックはフランス人 、警官はイギリス人 、技師はドイツ人、銀行家はスイス人、恋人はイタリア人
・地獄とは、コックはイギリス人、警官はドイツ人 、技師はフランス人 、恋人はスイス人、銀行家はイタリア人、(政治家が日本人てのもあります)
世界を征服したモンゴル軍
<類似ジョーク>
・最強の軍隊は、アメリカ人の将軍でドイツ人の将校に日本人の下士官と兵
・最悪の軍隊は、中国人の将軍で日本人の参謀にロシア人の将校にイタリア人の兵
・東アジア最弱の軍隊は 日本の将軍、韓国の将校、中国の下士官、北韓の兵 、軍ですら無い全員が韓国
人
・東アジア最強の軍隊:モンゴルの陸軍、日本の海軍、台湾の空軍、北韓の工作員+中国の傭兵
・東アジア最弱の軍隊: 台湾の陸軍、モンゴルの海軍、中国の空軍、日本の工作員+北韓の傭兵、軍ですら
無い:全員が韓国人
ポーランドの美女
3 独人と露人と波人が神様の前に召された。
神様「一つずつ願い事を言ってゴラン?私に出来ることなら何でも叶えてあげよう」
独人「イワン共を皆殺しにして下さい! 」
露人「ボッシュ達がこの地球上から一掃されます様に! 」
波人「一杯のコーヒーを」
神様「(波人に向かって)本当にそれで良いのかね? 」
*波人「エエ、先のお二人の願い事を叶えて下さるのなら」 *波人とはポーランド人のことです
ソ連の某独裁者
4 自国民に無いモノは何?
・日本人「余裕」
・韓国人「自制心」
・英国人「完全な私有地」 (?)
・米国人「命の保証」
・東欧諸国の人「脱出経路」
・ソ連人「人権」
中国人の意見を聞く
5 イギリス人のジャーナリストがインタビューをした。
「失礼ですが、食肉の不足に付いて貴方のご意見をお聞かせ願えますか?」
・イスラエル人「失礼って何ですか?」
・ポーランド人「食肉って何ですか?」
・アメリカ人 「不足って何ですか?」
・中国人 「意見って何ですか?」
ロシアンだけどこれからどう?
6 酔っ払うとしたがるのは?・・・
・フランス人は矢鱈ダンスをしたがる。
・ドイツ人は無暗に歌いたがる。
・イギリス人は頻(しき)りに食べたがる。
・イタリア人は闇雲(やみくも)に自慢したがる。
・ロシア人は滅法(めっぽう)したがる。
・そして、アメリカ人は只管(ひたすら)演説をしたがる。
武装したタリバン
7 銃の使用は?
・ロシアン「我が国は治安が悪化し銃が自由に手に入る様に為ってしまった」
・一同「大変だね」
・中国人「我が国も貧富の差が出て来て銃(自由)を自由に使う奴が増えたよ」
・一同「困ったもんだ」
・ジャパニーズ「我が国は不景気でも銃は自由には使われません」
・一同「素晴らしい!」
・アメリカン「我が国は景気も良くて、しかも、自由に銃も手に入るぜ!」
・一同「???」
・タリバン「我が国は貧しいが、銃が手に入る程自由だ!」
・一同「・・・」
グランドキャニオン
8「グランドキャニオンはどうして出来たんだ?」
「アイルランド人がゴルフボール捜したんだろ?」
イタリアの戦車
9 イタリアの戦車のギアには、ロー・セカンド・サード・トップの4つがある。これでバックの速度を調節する。
関釜フェリー
10 W杯選手&審判団(イングランド・フランス・メキシコ&アメリカ初の国際A級審判)とマスコミを乗せた関釜フェリーが玄界灘で沈没。皆慌てて救命ボートに飛び乗ったが定員オーバー
・一等航海士「残念だが4名程定員オーバーの様です。勇気のある方、私に続いて下さい。「みさえー愛してるぞォ!」(ドボーーン)
・イングランド監督「女王陛下萬歳!」(ドボーーン)
・フランス審判「自由フランス萬歳!ジダン頼んだぞ!!」(ドボーーン)
マスコミ各社慌ててTVカメラの電源入れこの模様を撮影&中継。
・アメリカ審判、何処からとも無く拳銃を取り出すとメキシコ人審判に向けてズギューーン!! 「アラモを忘れるな!!!」
ハワイアン航空
<改変ジョーク>
ハワイアン航空での出来事。太平洋上空でエンジントラブル発生!何とかホノルル空港まで持たせたい!荷物は捨てたが未だ重い。遂にスチュアーデスは男性乗客にパラシュートを渡し飛び降りさせることに・・・
@ イギリス人には「騎士道精神に乗っ取り飛び降りて下さい」
A アメリカ人には「フロンティア精神でスカイダイビングで楽しんで下さい」
B 中国人には「ドルをヤルから飛び降りて下さい」
C イタリア人には「私の為に飛び降りて下さい。後で・・・」
D フランス人には「博愛精神で乗客を助けると思って飛び降りて下さい」
・・・皆喜んで高度3000Mから飛び降りた。
C 最後に「日本人の方、皆さん飛び降りてますから飛び降りて下さい!」と機内アナウンスすると、パラシュートも持たずに男女全員が飛び降りて行った。無事ホノルル空港に着陸出来たとサ。
千日デパートの火災
<類似ジョーク>
或る高層デパートで火災が起こり、様々な国の人が取り残された。飛び降りる為のトランポリンを用意したが、皆尻込みして飛び降り無い。何と言えば飛び降りさせることが出来るか。
・イギリス人には「紳士たる者、この程度のことで恐れては為ら無い」
・アメリカ人には「君達には十分な保険が掛かっている。万一のことがあっても家族が路頭に迷うことは無い」
・フランス人には「君がそこで死んだら家族は悲しむぞ。恋人のことはどうするんだ」
・ドイツ人には「このトランポリンはその高さから君達が飛び降りても大丈夫であると云う事が一流の物理学者によって証明されている」
・日本人には「他の日本人は皆飛び降りたぞ」
・中国人には「そこで死んだら、もう美味い物が食え無く為るぞ。それでも好いのか」
チャイニーズマフィア
11 暴力団的なのは?
・暴力的中国人のイメージ=チャイニーズマフィア
・暴力的日本人のイメージ=ヤクザ・帝国軍人
・暴力的韓国人のイメージ=コンビニ経営者
聖パトリック フェスティバル
12 ナゾナゾ
Q.長さ1kmもあるのに、知能指数が80しか無いものナアニ?
A.聖パトリック祭のお祭りの行列
闘鶏(とうけい)
13 闘鶏好きの問答
Q.闘鶏(とうけい)にアイルランド人が来て居るって事はどうして判る?
A.アヒルを試合に出す
Q.ポーランド人が居る事は?
A.そのアヒルに賭ける
Q.イタリア人が居る事は?
A.そのアヒルが勝つ (いかさま?)
14 ボスは知らない
・ブッシュ大統領の100人の部下の中に足った一人イスラム過激派が居るが、大統領はそれが誰か知ら無い。
・シラク大統領の100人の愛妾の中に足った一人エイズ感染者が居るが、大統領はそれが誰か知ら無い。
・小泉首相の100人の部下の中に足った一人不況脱出策を知る者が居るが、首相はそれが誰か知ら無い。
ポーランド語でのポークの部位名称と特徴
15 アメリカのレストランにて食事中の場面
・アメリカ人のカップルが
彼 「ネェ、ハニー(おまえ)!一寸蜂蜜とって呉れないか?」
彼女「エエ、好いわ。ハイどうぞ!」
・それを見ていた別のアメリカ人のカップル、
彼 「オッ、ハニーにハニー(蜂蜜)か!ナカナカシャレているねぇ。ボク達もやってみようか」「ネェ、シュガー(おまえ)!一寸砂糖とって呉れないか?」
彼女「エエ、好いわ。ハイどうぞ!」
・それを見ていたポーランド人のカップル、
彼 「ハニーにハニー(蜂蜜)、シュガーにシュガー(砂糖)か!好いねぇ。オレ達もやるか。オイ、ピッグ! 一寸ポーク取って呉れ」
彼女「エエ〜? ンもう〜(怒)」
世界最強のアメリカ軍
16 最強の兵士は最強の商人
第二次世界大戦が終わった。世界最強の商人は世界最強の兵士に為った。 世界最強の兵士は世界最強の商人に為った。
17 アメリカの紙幣は緑色
「パパ、どうしてアメリカの紙幣は緑色なの?」
「ユダヤ人が熟す前に刈り取ってしまうからさ」
ユダヤ教の食事はステーキは好くハンバーグはダメ?
18 ユダヤ人のジレンマ:ハムの無料セール
<解説>ユダヤ人は豚を食べませんが、しかしタダは好き。
ユダヤ人に只でやろうか
19 神様が世界中歩き回って「十戒」を売ろうとしていた。
・最初に会ったのがフランス人
神様「十戒は要らんかね?ナカナカ好い事書いてあるぞ」
フランス人「何て書いてあるんだ?」
神様「汝、姦淫する無かれ」
フランス人「そんなもの要ら無いワイ」
・次に会ったのがドイツ人に、
神様「要らんか十戒?」
ドイツ人「何が書いてあるんだ?」
神様「汝、殺す無かれ」
ドイツ人「要らん、行け」
・ 日本人にも会った神様、
神様「十戒欲しく無いっすか?神は一人だーと書いてあるんスが」
日本人「?余計なお世話だ」
・で、世界中走り回って誰にも相手にされ無かった神様が、最後に会ったのがユダヤ人。疲れ果てた神様
「重いだけでとても疲れた、ドーダ、十戒、持ってケ」
ユダヤ人「それ幾ら?」
神様「タダで遣るワイ」
ユダヤ人「なら、二枚呉れ」
<解説> 十戒は二枚の岩に書かれてた。
20 ポーカー賭博の疑いの軍法会議
カトリック・プロテスタント・ユダヤ教徒の三人の若い軍人がポーカー賭博の疑いで軍法会議に掛けられた。
・カトリック「マリア様に誓って賭け事等ヤッテません!」
・プロテスタント「マルチン=ルターに誓ってポーカー等ヤッテおりません!」
・ユダヤ教徒「エエと…裁判官様。私一人でポーカー出来る筈がありませんデス」
フランスのバカップル
21 ドイツ人女性と日本人男性のカップルがフランスの酒場に居た。それをフランス人男女の集団が見て、その内の一人がカラかって遣ろうと考えた。
仏男「ヤア!君達は何処の国から来たんだい?」
日男「何処の国から来たヨウに見えますか?」
仏男「ウンっと・・・君はベトナム、そちらのお嬢さんはイタリア人かナ?」
日男「(文句を言いた気な独女を抑えて)私には貴方方がポーランド人に見えますね」
仏人達「(夫々怒りを表明する) 」
日男「貴方方は私達をワザと越人と伊人のカップルに仕立て上げた。為らば私が貴方方を波人だとしても構わ無いでしょうに 」
仏女「(そのカップルがフランス語を解さ無いだろうと多寡を括って)アラ、日本人男とドイツ人女の組み合わせナンて最低!」
勇者の誓い
22 勇者の誓い
・ヨーロッパの騎士が言った「私の名誉の為ならば、自分の命など惜しくも無い」
・日本の武士が言った「私の主君の為ならば、自分の命など惜しくも無い」
・中国の兵士が言った「私の命の為ならば、他人の命など惜しくも無い」
世界を征服するイギリス王室
23 イギリス人・フランス人・ドイツ人・イタリア人が集まって、自分の国の食文化について話し始めた。
・イタリア人「ヤッパリ我々の料理は最高だね」
・フランス人「嫌、我々の方が上だ」
・ドイツ人「そんな事だから、戦争が弱く為るんだ。ビールとソーセージで十分だ」
・フランス人「不味い食事しか出来無い僻(ひが)みか」
・ドイツ人「ワインに現(うつつ)を抜かして、瞬く間に降伏した連中に言われてもな」
・フランス人「何を!」
・ドイツ人「遣(や)るのか? 受けて立つぞ?」
・イタリア人「マァ、ドチラともイギリスよりはマシなんじゃないの?」
・イギリス人「嫌、我々の食文化も偉大だ」
・仏・独・伊「?」
・イギリス人「不味い食事を何とかする為に、料理を求めて植民地を作った」
・仏・独・伊「それで?」
・イギリス人「何時のマにか、七つの海を支配してしまって居たのだよ」
<類似ジョーク>
或るドイツ人が言った 。「フランス人とイタリア人が戦争に弱いのは、戦場まで豪華な食事を運ばなきゃいけ無いからだ。その点、俺達はジャガイモだけ、 イギリス人はフィッシュ&チップスだけ、アメリカ人はハンバーガーだけ食ってれば好いから戦争に強いんだ」
ユダヤ人食堂
24 とあるユダヤ人が営む食堂へお客が遣って来た。
ウェイターがメニューを差し出そうとするとお客は手で制しながら
「先ずは前菜(ぜんさい)にコールスローサラダを持って来て呉れ。それから牛タンのシチューと白身魚のムニエル、デザートはアンズの砂糖漬けだ」
ウェイターは感心して
「お客さん、うちのメニューを好くご存じですねぇ?」
「そんなものはテーブルクロスを見れば判るよ」
<解説> ユダヤ人の営む食堂は汚いとされている
25 ヨーロッパの首脳が乗った飛行機がエンジントラブルを起こした。
「皆さん、要ら無い荷物を捨てて下さい」と云う機長の放送で、皆捨てられるものは全部捨てた。けれど飛行機の高度はマダマダ落ちて行く。
・捨てるものはもう無い…するとドイツの首相が立ち上がり「ドイツの栄光の為に!」と叫ぶと、パラシュートを着けて飛び降りた。しかし未だ飛行機の高度は落ちて行く。
・次にフランスの首相が立ちあがり「フランスの名誉の為に!」と叫んで、パラシュートを着けて飛び降りた。でも未だ飛行機の高度は落ちて行く。
・遂にイギリスの首相が立ち上がると「イギリスの未来の為に!」と叫んで、アイルランドの首相を突き落とした。
<類似ジョーク>
二次大戦のOB会の為、各国の元兵士が1機の飛行機で移動していた。エンジントラブルが発生した為。余計な荷物を放棄したが、高度はドンドン下がって行く。
機長が「このままでは墜落します」と客(OB)に告げると、真っ先に「天皇陛下、万歳」と叫んで日本人が飛び降りた。だが未だ高度が下がって行く。
「女王陛下、万歳」英国人が飛び降りた。「フランス万歳!!」フランス人が飛び降りた。高度はドンドン下がって行く。
「ハイル・ヒトラー」 そう叫んだドイツ人は隣りのユダヤ人を蹴落とした。
飲んベェが3人
26 飲んベェが3人、何時もの様に酒場で飲んで居ました。
・アイルランド人がポツリと言いました。
「実は、俺はもう直ぐ病気で死んでしまうんだ。俺が死んだら、俺の墓石にこの銘柄のウイスキーをグラス一杯掛けてくんないか?」
・イギリス人はこう答えました「アア、勿論だとも。毎年命日には必ず掛けてやるよ」
・スコットランド人が言いました「俺も掛けて遣るよ・・・只、腎臓を一回通してからで好いかな?」
0₀00の体位
27 アメリカ人とフランス人の会話。
・米:セックスには色んな体位があるよな?
・仏:全くダ。好し、順に体位を挙げて行こう。
・米:先ず、正常位だろ?次に…
・仏:チョ一寸待てよ。何だ?正常位って?
28 テキサスとアラスカの男達はドチラが強いか逞しいかを誇り合っている。
アラスカに旅行しに来たテキサスの男がアラスカの酒場に入ると、男達に言われたもんだ
「ここじゃウイスキー1瓶を一気に開けグリズリーと格闘し、女を無理やりファックし無キャ一人前の男とは言わねえゼ」
頭に来たテキサス人。その場で一息でウイスキーを開け、グリズリーを探しに山へ行ってしまった。翌日男は傷だらけで酒場に姿を現した。
「サア!オレと格闘する女ってのは、何処だ!?」
対等に戦う!
29 テキサス人がアラスカに来て言った。
テキサス人「州の大きさでも、マダマダ負けねえよ」
アラスカ人「何だって?こないだ母親がテキサスに旅行に行ったが、帰って来た時は閉所恐怖症で死に掛かってたぞ」
2019年03月10日
恐らく絶対に解決しない10の歴史ミステリー!
恐らく絶対に解決しない! 10の歴史ミステリー! 迷宮の殿堂入り!
Live Science 2016.09.21から引用しています・・・
21世紀の今日、恐らく未来永劫(みらいえいごう)解明されず仕舞いであろう歴史上のミステリーがある。
謎を解き明かす為に必須な情報が何等かの事情で欠けている・・・いわゆる〈ミッシングリンク〉や、紛争で遺跡が破壊されてしまうケース、新発見があっても決め手が無さ過ぎて考古学者ら専門家の意見が一致し無いと言った類(たぐ)いだ。〈未解決事件〉・・・だが、これ程までに人々の興味をそそるものも無いだろう。
8月16日付の自然科学ニュースサイト〈Live Science〉では、今後も解決のメドが立ちそうも無い世界の歴史ミステリートップ10を紹介しているのでそれを紹介しよう。
1. ジャック・ザ・リッパーの正体は女?
(切り裂きジャック事件)
リジー・ウイリアムズが犯人か?
リジー・ウイリアムズ〈Live Science〉の記事より
19世紀末のロンドンの下町ホワイトチャペル地区で、少なくとも5人の娼婦が惨たらしく殺されると云う事件が起きた。連続殺人鬼「切裂きジャック」の仕業だ。だが、次々と容疑者は浮上したものの、結局は犯人逮捕に至らず120年以上の月日が流れてしまったことに為る。
処が、2005年に出版された『Jack The Ripper: The Hand Of A Woman』によると、犯人はリジー・ウイリアムズと云う女性ではないかと示唆(しさ)されているのだ。不妊症で苦しんでいた良妻が娼婦達を次々と殺し、その内の3名から子宮を切り取ったと云う。因みに、夫で医師のサー・ジョン・ウイリアムズは、この連続殺人の容疑者の1人だった。
2. ジミー・ホッファは、何処に居る?
ジミー・ホッファ氏 画像は「Wikipedia」より
「全米トラック運転手組合」の会長でありながら、マフィアとの黒い繋がりを常に取り沙汰された稀代(けだい)の労働活動家のジミー・ホッファ。1960年代に入ると、賄賂(わいろ)や詐欺(さぎ)で実刑判決を受ける様に為り、1975年7月にデトロイトの自宅を出たまま行方不明に為ってしまった。
その後、彼の車はデトロイト郊外のブルーム・フィールド郡区の飲食店駐車場で発見されたそうだが、噂によればマフィアに消された可能性が高いと云う。
3. クレオパトラの墓はいずこ?
頭が好く妖艶な女王クレオパトラ
ローマ帝国の著述家プルタルコスによれば、恋に落ちたクレオパトラとアントニーは、彼等の死後の紀元前30年に一緒の墓に埋葬され、場所はエジプトの女神イシスを祀るイシス神殿の直ぐ近くとされている。
だが、2010年に行った発掘作業では、ソコソコ興味深い考古学的発見はあったものの、クレオパトラの墓である確証は得られ無かったと云う。その際、考古学者等は、例え現代迄クレオパトラの墓が存在したとしても、既に略奪され判別不能に為っている筈だと語っている。
4. ケネディを殺した犯人は?
ケネディー暗殺の直前の瞬間 画像は「Wikipedia」より
これこそ、アメリカ史上最も深い闇を持つミステリーだろう。1963年11月22日、ケネディ大統領はダラスで射殺された。暗殺者の名前は、リー・ハーヴェイ・オズワルド。
だが、オズワルド容疑者が、逮捕の数日後に警察署内に侵入したナイトクラブの経営者ジャック・ルビーにより射殺されたことで、一応は決着を見せた筈の事件が迷宮入り事件の様に見え始める。その後、数々の疑惑と憶測が飛び交ったが現在ではコールドケースと云う事だろう。なお、この暗殺事件に関して2039年に極秘文書が開示されることに為っている。
5. カナダ・オーク島の埋蔵金伝説
オーク島の所在地
カナダ東海岸にあるオーク島は、江ノ島の約1.5倍と云う小振(こぶり)りな離島だ。だが、ここには2世紀前、海賊が財宝を隠したと云う伝説がある。どうやら、キャプテン・キッドが埋めたらしいのだ。これ迄にも何度と無く埋蔵金の掘り当てに躍起に為った人々が現れたが、今の処手ブラで島を後にして居る様だ。因みに、この島は個人所有の為普段は立入禁止と為っている。
6. 銅の巻物
銅の巻物 画像は「Wikipedia」より
1952年、考古学者等により死海の畔(ほとり)のワディ・クムランにある洞窟の中で「銅の巻物」は発見された。これは、およそ1900年前に書かれたもので、この巻物は薄い銅版に文字を刻み巻物の様に丸めてあったと云う。何と、巻物には世界60カ所にある秘宝の隠し場所が非常に克明に記してあったと云うのだ。
その後、この物語に惹き着けられた冒険者達が宝探しに挑んだが未だに何も発見されていない。専門家達によれば、財宝は既に文書を解読したローマ軍により全て持ち去られたのではと云うのが有力のようだ。/span>
7. 契約の箱
契約の箱(アーク)と思われるもの
旧約聖書によると、シナイ山で神はモーゼに「十戒」が刻まれた2枚の石板を納める為の箱を作る様命じたそうだ。そして、アカシア材を使用し純金で覆(おお)って出来た箱こそが「契約の箱」。荒野を彷徨(さまよ)うイスラエル人の霊的支えと為り祖国奪還に寄与したと伝えられている。
だが、そんなミラクルな箱も紀元前587年以降は所在不明のままだ。1981年の映画『レイダース 失われたアーク』のヒットで、契約の箱と十戒はイスラエル以外の何処かに実在すると云う憶測が再燃し、一説には、四国・徳島の「剣山」の神社の洞穴へと秘密裏に運ばれて来ているのではと云う説もある。又、次なるメシアが降臨する時に現れるだろうとも囁かれているらしい。
8. バビロンの空中庭園
想像図
ご存じ「世界の七不思議」のひとつ。紀元前600年前、古代メソポタミアの首都バビロン(現在のイラク付近)に、王ネブガドネザル2世の命により建設された空中庭園。名前からは重力に逆らって空中に浮かぶ庭園が連想されるが、実際には、余りの高さに空中に浮いて居るかの様に見えた階段状の庭園だったそうだ。
建築資材にレンガや切り石を使い、テラスには防水用にアスファルトを敷いた上に盛土をし植物を植え、それをユーフラテス川から水を汲み上げて栽培したと言われている。考えられ無い様な高度な土木技術を用いた奇跡の庭園だったのだろう。
2013年には、英オックスフォード大学のステファニー・ダリー研究員が、庭園があったのは古代アッシリアの都市ニネヴェだったのでは?と説いている。だが現在では、バビロンもニネヴェも過激派組織による破壊と略奪で発掘は絶望視されている。
アトランティス大陸の予想地域
9. アトランティス大陸は実在したのか?
アトランティス大陸の想像図
今から約1万2000年前、現代文明を遥かにしのぐ高度な文明を持ちながら、大地震と大洪水により僅か一昼夜の内に海中に沈んでしまったと云うアトランティス大陸。アトランティス大陸は大西洋に位置する。
それに付いては諸説ある中でこの大西洋説が有力だが、実はミノア文明が栄えたクレタ島こそこのアトランティス伝説の舞台なのではと云う新説が浮上して来た。但し、クレタ島は地中海に浮かび、大西洋では無いのだが。
10. イエス・キリストってどんな人?
画像は「Wikipedia」より
恐らく、有史以来最大の謎かも知れないイエス・キリストの実像。現存する最古の福音は、イエスが亡く為った100年後のものと云うから心許(こころもと)無い。
だが、2015年にイエスの出身地であるナザレ(現在のイスラエル)で発掘された紀元1世紀の石の家は、考古学者等によって、恐らくイエスがマリアとヨセフによって育てられた家ではないかと言われている。これが真実なら世紀の大発見ではないかと思うが真相はいかに? これはこれで夢が広がって好いなと思うのは、クリスチャンで無い筆者の無責任だろうか。
(文=佐藤Kay)参考:「Live Science」他
【管理人のひとこと】
世界の未解決事件、今でも解明され無い不思議、そして多くの説が飛び交い、多くの研究者が取り組んだ伝説に言い伝え、その内の何割かは熱心な研究者達によって解決されたものも多くある。が、未だに誰もが解明・実証し得ない謎の多くは、現代の科学の先端の技術を用いても無理なのか?
その内の10件を、自然科学ニュースサイト〈Live Science〉が取り上げたそうだ。中には、私達に馴染みの薄いものもあるが、これを世界のミステリーと呼ぶのだろう。
その中で、ケネディー暗殺事件は、多くの人達が同じ時間軸に身を置いただろうから、これこそマサシク〈アメリカの暗部〉であり〈アメリカの裏の顔〉を虚実に現すものなのだろう・・・と全く身近に感じる。人種・宗教・金融・政治・・・幾通りもの思惑の団体(政治への圧力団体)が入り乱れてアメリカは歩みを続ける。その中で〈暗殺〉以外では解決出来ないと結論し計画した何処かの組織が在ったのだ。
彼(ケネディー)がこのままの姿勢で政治を続けたら・・・自分達の団体もそして個人も、更にアメリカの将来の為に好く無い・・・と危機感に溢れた人達が存在したのである。それが、誰で何処の団体なのかが一向に解明され無い。果たして司法当局が、その圧力団体と真正面から戦う意欲も方便も、当時としては無かったのである。これが、コールドケース・・・司法当局の情熱が無いことを現している。
一番に考えられるのが、司法の何処かの歯車が、圧力団体の意向に忖度(そんたく)した事が挙げられる。司法が機能しなかった。警察も検察も留置所も、そして裁判所もその対象に入る。いわゆる国家機能が一時停止した状態だった訳だ。
私は、田中角栄氏のロッキード事件の、異様で・違法で非常識な事件の取り上げ方に今でも憤(いきどお)りを感じている。彼(田中角栄氏)を弾劾(だんがい)したのは、全てアメリカの関係者で司法と取引して身の安全を担保した人達だった。ロッキード社の責任者や関係者に国家機関等であり、全てがアメリカ発の田中氏個人への弾丸だった。
田中氏は、エネルギー問題で何時までも日本に圧力を続ける英米メジャーの石油組織に苛立(いらだ)ちを持ち、それ以外への道を歩もうと探り動いた。更に、日本独自で日中国交復活へと駒を進めたが〈日本の田中に好き勝手にさせない!〉と、それを察した当局が〈田中つぶし〉を狙いと米国から彼を弾劾し始めた。そして、日本の報道機関を利用して彼の政治生命を奪う工作を始め、これがマンマと成功した。彼の政治は、金に塗(まみ)れた〈金権政治だ!〉〈 恐喝(きょぅかつ)と賄賂(わいろ)に腐敗された政治だ!〉と国内挙げて批判に集中し彼を引き摺(ず)り下してしまった。
彼がアメリカと戦わず、総理の座から易々(やすやす)と退いたのは、アメリカ相手に勝ち目は無いと踏んだのか、日本国内に湧き上がる金権批判に、大衆の怖さを知る庶民宰相(しょみんさいしょう)たる彼の勘の好さなのだろうか?もう一期と勧める仲間に敢(あ)えて逆らい自ら退陣した。そして、その後の裁判でも敗北し刑に服した。
日本の報道機関全てが、アメリカの手の平の上で踊ろされ、アメリカの意のままに報道した。一代の政治家・田中角栄氏は、アメリカに少し逆(さか)らったお蔭で短い政治生命(総理総裁としての)で終わり、今までの名声と国民からの期待を奪われてしまったのだ。以来、日本の政府は、アメリカには決して楯突(たてつ)か無い従順(じゅうじゆん)な優等生に為ってしまった。
これらの戦略は、CIA や他の国家諜報機関が行う常套手段であり、どの国の政治家や責任者(首相や大統領)もアメリカの意に背くと同じ様な結果を迎える。軍事政権では、時にはクーデターを陰で応援し政府を転覆させてしまう。ご存知の通り、皆さんが想像することを実行して来たのがアメリカの遣り方である。〈出る杭は打たれる〉を、身をもって知ったのが田中角栄氏だった。
『新・世界の日本人ジョーク集』
日本人って世界からこんな風に見られている!?
『新・世界の日本人ジョーク集』
暮らし 2018/4/7 から引用しています
『新・世界の日本人ジョーク集』(早坂隆/中央公論新社)
性格と云うのは一人一人で違うもの。でも、国毎に持つ国民性ってあるものですよね。旅先で出会った外国人に〈サムライ!〉とか〈ニンジャ!〉なんて、未だに言われたり、深々としたお辞儀や両手を合わせる仕草を真似されたりする等、日本人の文化や国民性は個性的で、世界でもいじられ易い特徴があるのかも知れません。
『新・世界の日本人ジョーク集』(早坂隆/中央公論新社)は世界中で楽しまれているジョークのうち、日本人が登場するものを選りすぐって集めたジョーク集です。2006年の『世界の日本人ジョーク集』2009年『続・世界の日本人ジョーク集』に続く待望の最新ジョークが満載と為っています。
著者はノンフィクション作家の早坂隆氏。取材で訪れた際に海外で集めた本場もののジョークがタップリと紹介されています。例えば、日本人のイメージとして欠かせ無いキーワード〈真面目〉世界的にもトップレベルとも言われる日本人の真面目さはこんなジョークで表現されています。
地球最後の日
《地球滅亡の前日に思うこと》
・イタリア人「愛人と共に過ごそう」
・日本人 「仕事を今日中に終わらせよう」
・ロシア人 「今日は二日酔いを気にせずに飲もう」
更に、こんなジョークも。
《各国の人々が全力で走っている。その理由は?》
・アメリカ人……健康のため
・イタリア人……女性にモテる体格になるため
・ドイツ人 ……美味しいビールを飲むため
・フランス人……「走るな」と言われたため
・日本人…… 働く体力を着けるため
・メキシコ人……追っ手から逃げるため
トコトン日本人は仕事人間と思われて居る様です。長時間労働を行う勤勉な日本人の働き方は世界中から奇異な目で見られ、今や「過労死」と云う言葉は海外でも使われていると言います。又、本書では、学校の英語学習で学んだことを忠実に守り、実生活でも生真面目に実践しようとする日本人の様子を表現した、こんなジョークも紹介されています。
《アメリカの病院の診察室で、医師が日本人の患者に聞いた》
「How are you?」
日本人の患者が答えた。
「I’m fine thank you. and you?」
英語が苦手と言われる日本人。海外旅行へ行く女性はジョークで学んで、ご注意を。
666-3629!
《アメリカ人の男達が、街で二人の日本人女性をナンパした》
「ネエ、一緒に遊ばないかい? 電話番号だけでも教えてよ」
すると一人の日本人女性が言った。
「Sex! Sex! Sex! Free sex tonight!」
男達は狂喜した。するともう一人の日本人女性がこう言った。
「彼女はこう言ったのよ。666-3629 彼女の電話番号ね」
英語は苦手でも、技術面では世界から高い評価を得て居る様です。
コックに中国人を雇えるのがステータス
《天国とはどんな世界か?》
・コックが中国人
・政治家がイギリス人
・エンジニアが日本人
・銀行家がドイツ人
・恋人がイタリア人
但し、こんな問答も。
この様な政治家が闊歩していた
《地獄とはどんな世界か?》
・コックがイギリス人
・政治家が日本人
・エンジニアが中国人
・銀行家がイタリア人
・恋人がドイツ人
海外からの評価は、政治・外交面ではイマイチと言った処でしょうか。そして、様々な問題を抱え、ナカナカ解決に至ら無いのが日中関係。そこには複雑な対日感情がある様です。
《中国人の教師が生徒に聞いた》
「日本の状況はどう為っていると思うか?」
「ハイ。日本は既に崖っぷちに立っております!」
「好し。では我が中国の状況はどうか? 」
「ハイ。中国は常に日本の一歩先に立っております!」
日本人はジョークを楽しむと云う文化が薄い国です。しかし、海外にはプライベートなシーンだけでは無く、ビジネスの場等でもジョークを楽しみ、ユーモアを大切にする国もあります。
本書は、日本人ってこんな風に見られているんだと気軽に笑って楽しむのも好し、世界での日本の立ち位置を感じて国際政治を知る入り口としたり、国際交流の際のネタにしたりするのも好し、過去に発売されたジョーク集と比べて、世界の日本を見る目の変化を楽しむのも好しと、様々な楽しみ方が出来る一冊です。
政治や外交・観光・食文化・歴史やスポーツ等幅広いジャンルをテーマにした、様々なジョークに、共感したり、時にはツッコんでみたりしながら、世界の日本ネタジョークを楽しんでみてはいかがでしょうか。
文=Chika Samon
この記事で紹介した書籍
新・世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)
作家: 早坂 隆 出版社: 中央公論新社 発売日: 2017/12/06 ISBN: 9784121506054
【管理人のひとこと】
私でも理解できるジョークでした。唯一つ、ストーンと胸に落ちないのが〈フランス人は「走るな」と言われ、何故全速力で走るのか?〉ですね。フランス人って天邪鬼(あまのじゃく)な性格なのでしょうか?そんな風に言われているとも知りませんでした。
〈あの国の人達は〇〇〇〇な性格だから・・・〉と言う思い込みと歴史的な言い伝えなんかがあるのでしょうね。それが勝手な想像を呼びこの様なジョークと為って、その知識と洒落たウイットをヒケラカスのでしょうネ。
オヤジギャグとハゲの関係?
要は、ジョークを飛ばすのは自分自身の存在を周りから浮き立てる為なのですネ。〈俺はこんな歴史を知ってるしこの様な詳細まで熟知しているんだ。だから、こういう言い回しが出来るのサ〉ってなもんですな。大いなる自己表現なのです。
確かに色々な歴史や故事来歴を知らないと、その様な言い回しは出来ないし、増してそれを笑いに変えるのも大いなる才能なのです。我が国では〈オヤジギャグ〉為る言葉で〈周りを和(なご)まそう〉とのオヤジのサービス精神での洒落をバカにする風習があります。しかし〈折角の思いやりなのだからと感謝して笑おうよ〉と云う習慣を着ける方が世の中は上手く回るのです。互いに少しの思いやりを持って接することで、世の中はスムーズに動いて行くのですから。
洒落を考えポンポンと言い続けるには、相当なエネルギーが必要ですし、脳みそに手を突っ込んで掻き回すような努力が在っての上でのこと。その努力を鼻で笑っては為りません。責めて笑わなくとも〈尊敬の眼差しでジーっと見詰める〉位のお返しは必要でしょう。
しかし、何度も使い回したり余りに下ネタで陳腐(ちんぷ)なものには、ハッキリと〈ノーサンキュー〉と指摘するべきです。それで無くてはオヤジの進歩がありません。そう指摘されると、オヤジは一層勉強し奮起し新たなステージへと進めるのです。ですから、善意のある指摘もオヤジの為なのです。そして、あなたの為でもあるのです。
2019年03月09日
世界で通用しない「日本人の6つの常識」
13歳で渡英して気づいた 世界で通用しない「日本人の6つの常識」
牧浦土雅氏
牧浦土雅氏 2015/03/17 から引用しています
打たれて強くなれ!
その1 出る杭が打たれるのは、日本だけ!
世界では通用しない日本人の常識・・・それを語る際に先ずこれは言って置きたい。好く「諸外国に比べて、日本は出る杭は打たれる風潮が・・・」何て云う話があるけれどそれは大きな間違いだ。出る杭が打たれるのは万国共通。
何か新しいことを成そうと思ったら、何処の国でもバッシングされるし反対勢力も現れる。違いは、そこで引くか引か無いか。出る杭が強ければ打たれてもヘコタレ無い!詰まり、グローバルなマインドセットの中では「日本社会は・・・」は言い訳に為ら無い。その前提を持って、以下が僕が海外で感じた「世界では通用しない日本人の常識」だ。
仲間と友達の違いは?
その2 先ずは仲間を集める
ビジネスでも勉強でも、日本人は仲間探しから始める人が多い様だ。確かに、同じ目標を持った仲間は心強いし、一人で出来ることは限界がある。でも仲間と云うのは、自分が遣りたい事があってアクションを起こしている内に自然に集まって来るものだ。
ビジネスの世界でも〈フォロワーは一人目までが重要で、後は勝手に集まって来るもの〉と云う説があるが、将(まさ)にその通り! 最初は、精々一人の仲間が居れば好いと思う。
丁寧なお化粧は彼へのおもいやり
その3 「丁寧」は美徳だ
兎に角何事にも丁寧に、下調べしてキッチリと勉強をし、それから目標に向かう・・・これは日本人の好い処でもあるんだけれど、マイナスに為っている場合も多いんじゃないかな?
僕は東日本大震災の義援金を集めて寄付しようと云うプロジェクトを立ち上げた。その時行政に話をし、赤十字を通して現場で働く地域の方を紹介して貰い、そこから被災者の元へ寄付金が届くと云う流れだった。結局、肝心の寄付をした先の被災者の人達と顔を合わせることは最後まで無かった。
一方、インドで貧困サイクルを抜け出す為のサービス提供を行うNGOを立ち上げた時は、直ぐにスラム街の担当者と話すことが出来て、貧困に喘ぐ人々と直接話すことが出来た。
手続きの重要性は理解しているし、システムの成熟度も違う二国を単純に比べることは出来ない。でも、多くの日本人が丁寧に事を運び過ぎているんじゃないか、と云うのは僕の率直な意見だ。
勇さんって優しい人なのね?
その4 何事も筋は通す
僕は会いたい人がいれば、それが誰であろうとFacebookでコンタクトを取る。今の時代、アクションを起こす際にSNSを使うのは当たり前だと思う。コレ、海外の友人の多くは賛同して呉れるし、彼等もそうするだろう。
でも、日本でこう云った話をすると「少なくともビジネスの話なら、担当者を通し、メールで事業内容を送った方が好い」と為る。確かにフォーマルな意味ではそう云った〈筋を通す〉ことが大事なんだろうけれど、時には正攻法よりも我武者羅な行動の方が威力を発揮することだってある。何でもカンでも筋さえ通していればOK! 何て時代じゃ無いと思うんだけど・・・
宴会の幹事は大変な心配りが必要
その5 年齢と肩書きで人を判断する
この前、サンフランシスコで面白い男に出会った。道端で話をしている内に意気投合して、Facebookを交換して「何時か一緒にビジネスをしようぜ!」と別れた。多分、彼の年齢は30代だったと思う。詰まり僕より10歳以上年上だ。でも、30分程度の会話の間、彼は一度も僕の年齢を聞か無かった。何を遣って生計を立てているのかも聞かなかった。
相手が日本人だったらどうだろう? 先ず年齢と職業を聞かれる筈だ。所謂名刺文化。僕は学歴や経験や実績なんかよりも「今、何をしようとしているのか」が人を見る上で大事だと思う。
美しい発音は女性を賢く美人へと
その6 英語は発音が大事
日本から海外留学する中高生の4割位が志し半ばで帰国すると聞いたことがある。僕自身、そう云う人達を少なからず知っているが、自分の知る限り彼等には〈ジョークを真に受けてしまう〉と云う共通点がある様だ。
留学先で外見や言葉(英語の発音)を周囲にバカにされて落ち込んでしまう人は多い。勿論、中には深刻な苛めもあるだろうけど、大抵は笑って流せば好い。カラカワレタ時に笑って流せる大らかさ・・・これを持っている日本人って意外と少ないかも知れない。
ハッキリ言って、日本人であることは大きなアドバンテージだ!ここでは〈日本人の弱さ〉を挙げたけれど、実は日本人である事は海外では大きなメリットなのだ。日本と云う国は何処の国でも知名度が高いし、マイナスなイメージを持っている人は殆ど存在しない。個人的にはそんな人に会ったことが無い! しかも、ビザ無しで行ける国がとても多い。この状況は大きなアドバンテージだと思う。
以上
【管理人のひとこと】
こう云う気取らないエッセー風の文章を私は大好きです。特に、自分(管理人)の経験しない未知の世界やそこのお話を、少しも飾らず淡々と語る姿に憧れますよね?
先ずは、未知の世界に飛び込んで生活しようとする勇気と、何とかしてしまう実行力を兼ね備えるのは、並大抵以上の努力と忍耐を続けて来たからなのに、それを表に出さずサラーッと流してしまう大人の魅力でもありましょう。
何かの〈ハウツー本〉の様に受け取られるのは心外なのですが、この様な体験談は〈心の糧(かて)〉として、生きて行く上の何らかの知恵と為って助けて呉れることでしょう。
一度海外に出たら〈日本ではこうなのに、どうして?〉等と云う愚問は一切捨てるべきなのです。何の為に日本から出て来たっ?てことでしよう。自分の未経験の常識を知ることがそもそもの目的だったのですから。
それと、何かを成し遂げようと決心したら、先ずは一人を説得出来無ければ、その他大勢を説得するのは益々不可能だと云うことですね。友人でも未知の人でも、足った一人を説得するのに全力を傾ける、その熱意と努力・根性・シツコサ・・・全てが足った一人に注(そそ)がれるのです。
注がれた人はクソ迷惑でしょうね・・・「好い加減にして呉れ!」と逃げるかも知れませんが、そこは努力と根性の人ですから捉(とら)えた獲物は手放しません。もう、その不幸から逃れるので精一杯「好きにして呉れ!」と叫び「判った!」と白旗を揚げるでしょうね。
人が何かを為す時、成功者の偉人伝を読み漁り、主人公と同じ様に事を進めたとしましょう。果たしてその結果は? 回答は「判りません」です。果たしてこの人は、成功者の何を何処を同じ様に進めたのかが不明ですから結果も判断出来無いのです。
これは、その人が成功者の偉人伝の何処を参考にしたのかがポイントと為るのです。成功者の置かれた時代背景であったり、精神的なものだったり、交友関係だったり、師匠・先輩との付き合いだったり、誰に何を学んだ・・・と色々なものが影響するのですから。
確かに肩書や年齢を知るのと知ら無いのでは、相手に対する態度が自ずと違うのは頷けます。自分よりずいぶん年下のガキだと思う人が、実は同年齢の大きな会社の部長だったり重役だったり。重役か会長の貫禄の人が庶務の小父さんだったりした経験は数知れません。
その無駄を無くす為、初対面では名刺交換から始まりスムーズな会話が進められます。ですが、スピードを要するこれからは、無垢な人間対人間の対話から始めるのを良しとしましょう。今までの地位や権限から始めるのでは無く、〈これから何かを始めよう〉と云う未来・将来の話なのですから。
テレビ番組で〈あなたの知らない常識 これであなたは失敗しない!〉的なものがあります。お葬式・結婚式・神社仏閣への参拝・正式なデナー等の常識やマナーを、過去の謂(いわ)れから説明しその意味を説き説明するのです。この様な番組を私は絶対見ないし一つも参考にしません。
何故なら、それは過去の忌まわしい〈常識〉であり、偶々(たまたま)それはその地方の風習であったり、為政者や有力者の趣味・趣向から来る〈権力者への忖度(そんたく)〉等の集合された〈常識〉なのですから。そんなものは一切無視しても何の後悔も持ちません。例えば「お殿様もうちの様なコ百姓も同じ権利を持つ!」と子供に言われ「何こく、このバカが頭冷やしてコイ!」と親から怒鳴られた様に、民主主義思想も過去には〈忌み嫌われた思想〉なのでした。
マナーって面倒!
この様に〈過去の常識〉を次々と打ち壊して行くことで〈新たな常識〉を打ち立てて行くのが〈文明開化であり進歩〉なのですから、マナーもそれ為りに変化・省略・進歩されるべきなのです。何時まで経ってもこの様な〈過去の常識〉に縛られては為ら無いのです。
マナーとは、相手や周りに迷惑を掛けずにスマートに・・・これが普遍な礼儀正しさを基本とする〈心配り(こころくばり)〉なのです。これを弁(わきま)えていれば、どの様な場面でも先ずは失敗はありません。
もし急に身内のお葬式に顔を出す事態が出来た場合、今まで一切この様な経験が無くとも、故人への慈(いつく)しみや愛情と心からの哀悼(あいとう)の気持ちで周りに接したら、例え間違った行いを仕出かしても貴方の行為を非難する人は居ないでしょう。
「常識も知ら無い、親の顔が見たいわ・・・」と意地悪な小母さんから陰口を叩かれても貴方の責任ではありません。それは〈そんな常識は価値が無い〉と決めたご両親の教育方針であり価値観の違いなのです。堂々とお線香をあげて周りに頭を下げてから帰れば好いだけです。
2019年03月08日
海外で働く為に知って置くべき 4つの常識
出来ない「おもてなし」はしない
海外で働く為に知って置くべき 4つの常識
TABI LABO編集部 2016/11/09 から引用
海外で働いている人って何処か優秀なイメージがありますよね。でも幾ら日本国内で優秀な人でも、海外へ行った途端に仕事が上手くイカ無く為ってしまう人がいます。日本と海外の企業とでは、仕事に対する考え方が違うからです。
グローバルビジネスコンサルタントとして、様々な国で色々な人と働いて来た白藤香さんは、著書『90日間で世界の何処でも働ける人に為る!』で、覚えて置かなければ為らない海外企業の常識を紹介しています。日本の常識は世界の非常識?
時間管理は自己管理
その1 「時間内に」が絶対条件
海外では「事業計画は何が何でも絶対遂行」です。「1年後にはこの目標を達成する」「3年後にはここまでやり遂げる」と云う具合に、横軸に時間、縦軸に進捗(しんちょく)を置いて仕事を進めて行きます。日本の企業と仕事をする時、この「何時までに」と云う締め切りを意識していない人が余りにも多いことに驚かされます。この事業計画への向き合い方、認識にズレがあっては、海外の人達との仕事は上手く行きません。
グローバルに活躍する日本人は、定められた時間内に100%の業務を遂行し無ければ能力を認められ無いことを好く知っています。その為業務に着手する前に、どうすればそれが出来るのか、具体策を徹底的に考えます。かと云って、余計な時間を掛けることは出来ません。最低限の時間で具体策を練り上げるクセをつけることが重要です。
何処が美徳なの?
その2 「違いこそ美徳」
自分の意見は堂々と言おう
海外では、他の人と違う考えをアピールすることが美徳に為ります。アピールし続けることで存在価値が認められる文化ですから「空気を読もう」と云った気づかいは一切不要です。
「I have a different opinion.」「I have a different point of view.」等の言葉を使って、自分の意見をドンドン出して行きます。もう少し柔らかい言い方が好ければ「May I introduce our method?」「May I introduce our thinking?」と云う言い方もあります。それに対して相手も「Effective.」「It’s so good!」等の反応を返して呉れます。余り感心しない意見であれば「Inefficient.」と言われてしまうこともありますが。
ユニークな意見、他に類を見無い際立った意見と云うのは日本では非難の対象に為り勝ちですが、海外では十分に相手の興味を引きます。「Why do you arrange such a unique design?」と聞かれれば、貴方に興味があると云うこと。「違いこそ美徳」ですから、遠慮無く自分の意見を述べて下さい。
自ら話しかけよう
その3 スキマ時間のコミュニケーションで成果を上げる
優れた成果を上げているチーム程、好くコミュニケーションを取っています。オフィスの通路で立ち話をしている光景も珍しくありません。
「今こんな状況があり、問題を抱えている。何か解決策は無いだろうか?」
と最新状況を仲間に伝達し、即対応を考えようとすると、熱い議論が巻き起こります。その内容が緊急であればある程、即時の対応が求められる為、チームメンバーは協力を惜しみません。
海外企業は時間に対して厳しい意識を持っていることは変わりません。ですから、会議の前後、ランチや休憩時間などのスキマ時間を上手く使ってコミュニケーションを取る様にしているのです。誰もが自然とそうしているのは、そこから新しい会話が生まれ、それが戦略的なプランへと繋がり、自分を成長させることに為ると、夫々が理解しているからとも言えます。
全ては、収益を上げると云う目的に向けたコミュニケーションと、それを生み出すチームワーク作りのキーポイントなのです。
我慢くらべがおもてなし?
その4 できない「おもてなし」は最初からしない
「おもてなし」に対する考え方ほど、日本と海外で異なることはありません。日本の企業で来客があった時には、特に相手の意向を確かめずにお茶やコーヒーを出すのが普通です。処が、海外、特に欧米や中東では、おもてなしをする以上は、完璧に相手の好みを反映するべきであると云う感覚です。
例えばコーヒーを出すとしたら、先ずコーヒーが飲みたいかどうかを聞きます。更にレギュラーコーヒーかデカフェか、飲み方はブラックか砂糖やミルクを入れるのか、サイズはS・M・Lのドレが好いのか、と言った事を細かく確認してその通りのものを出さなければ為りません。
来客の度にそんな労力を割け無いと云うのなら、無理して飲み物を出す必要もありません。海外では訪問先で飲み物が出て来なくても誰も気にしません。訪問者自身が持参するケースもあります。
外国人をおもてなしする時は相手の意向を聞き、それに対する返事は額面通りに受け取れば好いのです。「気づかいや遠慮から、心にも無いことを言っているのでは?」と云う深読みは必要ありません。
以上
2019年03月07日
世界から見た日本人 ジョーク集 その1
ここで一寸いきぬききを・・・今までの話が途切れたり次の話題へ移る前のすきまに、少しのユーモアで座を笑いの渦に・・・そのネタを貴方に提供!
世界から見た日本人 ジョーク集 その1
ワインでも飲みながら・・・
日本人は世界からこんな風に思われていた!
【名作ブラックジョーク】TABI LABO編集部 2016/10/05 より引用
作家 早坂隆氏
「我々日本人は、世界中でこんなにネタにされている!」
そんな切り口で約10年前に発行され、瞬く間にベストセラーに為った本を覚えて居るでしょうか?早坂隆さんがまとめた『世界の日本人ジョーク集』は、外国から見た日本人像をコミカルに紹介し、何とシリーズ累計100万部を突破。
中にはバブル時代の名残やステレオタイプなイメージもあり、流石に当時と比べると日本人のイメージも大分変わって来た様に思いますが、現在でも「確かにあるある」と思いながら楽しめる筈。必要以上に周りからどう見られているのか気に為っちゃうのも、これ又日本人の特徴?
サッカーを観戦しだすと何も出来なく為る?
日本人って こんな人!
その1 ヤッパリ働き過ぎ?・・・貴方は何をしている時が一番幸せ?
・イタリア人の幸福とは、愛人とパスタを食べながらサッカーを見ている時。
・イギリス人の幸福とは、上手いブラックジョークが決まった時。
・ドイツ人の幸福とは、計画通りに物事が運んだ時。
・スペイン人の幸福とは、美味い物を食べてノンビリ昼寝している時。
・日本人の幸福とは、食事をサッサと終えて再び働き始めた時。
この10年で大分変わりつつあるものの、それでも未だ日本人に対して「会社人間」と云うイメージは根強く残っています。一時期は「カロウシ(過労死)」何て言葉が、日本発の単語として世界で使用されたことも…。海外のオフィスでは、地元のビジネスマンが残業すること無く帰った後も働く「ハードワーカー」な日本人が、冗談まじりにネタにされて居たのです。
【管理人のひとこと】
超経済大国アメリカのトップビジネスマンの働き振りは、それこそモーレツのひとことです。そして、日本人の様にそれを表に出さ無い。「俺はこんなに能率好くこれ程の仕事をこなしたのだ」と時間では無く、生産性の高さと能力を誇るのですネ。日本の生産性の低さは先進国でも最低にランクします。無駄に多くの書類・意見の出ない会議・過去の形式の重視等の無駄が多いのです。
が、しかしこれは、彼等が単に仕事の結果だけを求めると云うのでは無く、仕事に対する真摯(しんし)な取り組みや思考法・道具の上手な使い方等の、結果を求める為のソフト面の柔軟さも含まれて居るのです。彼等は決して仕事の中身を軽んじているのでは無く、個性や的確な方法論を問うているのですネ。
厳しい刑務所生活
その2 マジメで読書好き・・・刑務所生活で一番欲しいものは?
日本人とフランス人が逮捕され、懲役20年と云う刑が下された。酷(ひど)く落胆した様子の2人に刑務官が言った。
「特別に10年毎に一つだけ何でも望みを叶えて遣ろう。それでは、最初の10年の為に欲しいものは何だ?」
日本人は1000冊の本を頼んだ。フランス人は1000本のワインを頼んだ。それから10年が経ち、再び刑務官が遣って来て「次の10年の為に何が欲しいのか?」を尋ねた。日本人は又1000冊の本を頼んだ。フランス人は栓抜(せんぬ)きを頼んだ。
これは日本人の勤勉さや真面目さを表したジョークですが、1878年にイギリスから訪日した女性旅行家のイザベラ・バードは、日本人が好く本を読んでいることに驚いたと言います。世界初の女流小説は紫式部の『源氏物語』だし、江戸時代には貸し本業が大いに賑わっていました。昔から日本は読書が盛んで、世界で随一の教育水準を誇る国だったのです。
【管理人のひとこと】
このジョーク、クイズ番組の「ひっかけ」なのでしょうか?と云うのは、フランス人は栓抜(せんぬ)きが無い為10年もの間ワインの入った1000本のビンをひたすら眺(なが)めていたのでしょうか?何とも残酷な話で、うかつなフランス人をカラカッタ話なのでしょうか?
私ならひたすら読書して、色々なものを頭に蓄積し、読み終えたら又読み返します。その10年後に出所する時には少しは役に立つでしようからネ。時間つぶしにも持って来いですし。
フランス人は栓抜きを使い、ヤッと我慢していた1000本のワインを口にし10年間飲み続けたのでしょうか?これはこれで美味しかったことでしよう。酒量が減って身体には好かったのです。結果的にはどちらも好かったのですが・・・勤勉な日本人を正当に評価して頂いてありがとう。
大西洋でタイタニック号の沈没
その3 右にならえ・・・沈没間際の船から、船長は客をどう言って脱出させる?
或る豪華客船が航海の最中に沈み出した。船長は乗客達に速やかに船から脱出して海に飛び込む様に、指示し無ければいけなかった。船長は、夫々の外国人乗客にこう言った。
・アメリカ人には「飛び込めば貴方は英雄ですよ!」
・イギリス人には「飛び込めば貴方は紳士です!」
・ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則と為っています!」
・イタリア人には「飛び込むと女性にモテますよ!」
・フランス人には「飛び込ま無いで下さい!」
・日本人には「皆飛び込んでますよ!」
これは書籍の帯にも使われていた有名なエピソードなので、ご存知の方も多いかも知れません。日本人がシバシバ見せる、周囲の人に過剰に合わせる行動パターンも「個」を大切にする欧米人からは不可思議な光景として捉えられることも多い様です。
【管理人のひとこと】
英雄・紳士・規則・女性・周囲の目・・・夫々の国の男達が、何に気を使い何を理想として居るのかの話の様です。この中で"フランス人には「飛び込ま無いで下さい!」"の意味が私には判ら無いのです。フランス人は人の云うことを素直に受け取ら無いので敢(あ)えて逆の言葉を使った?それとも皮肉?それでもフランス人は、周囲の人々が次々船から飛び降りるのを見て、渋々皆と一緒に船から飛び降りた事でしょうがね?
周囲の行動や視線が全く気に為ら無いのは、単に鈍感(どんかん)なだけで注意力が無いだけです。危険から身を守る為には周囲への注意力が最も大切です。
演奏会の会場
その4 時間に正確・・・演奏会に到着する時間は?
或る時、世界的な音楽コンクールが行なわれた。
・開始1時間前にドイツ人と日本人が到着した。
・30分前、ユダヤ人が到着した。
・10分前、イギリス人が到着した。
・開始時刻ピッタリにアメリカ人が間に合った。
・5分遅刻してフランス人が到着した。
・15分遅刻してイタリア人が到着した。
・30分以上経ってからスペイン人が要約現れた。
・ポルトガル人が何時来るのかは誰も知ら無い。
例えば、数分遅れるだけで謝罪のアナウンスが流れる日本の鉄道事情は、未だに外国人を驚かせるもののひとつです。それ位日本人は「時間に正確」で、厳しいイメージがある様です。
【管理人のひとこと】
ユダヤ人やポルトガル人を普段目の当たりする機会の少ない私には、想像だけでピンと来ませんが、何となく判る様な判ら無い様なジョークです。何か、歴史的な逸話でも含まれているのか?と深読みしそうですが、どうなのでしょうか。
しかし、アメリカ人の様に「時間ピッタリ」と云うのは至極困難ことなのは理解出来ます。それには、万全な心掛けと準備・用意が必要なのです。車が渋滞したり電車が事故を起こすのは予想も出来ませんから、それを守る為には人知れぬ情報収集や状況判断した上での充分な余裕も必要と為ります。以上の条件を満足させて「ピッタリ」と決めるのは並大抵の準備では可能に為りません。スーパーマンか超人の為せる仕業です。この様な一番困難な道を平常心で行えるアメリカ人は、並大抵の人間ではありませんネ。
遅刻常習者のプーチン氏
普通の人間なら、ある程度の余裕を持って出掛け、それでも間に合わなかったら「仕方ない」と諦めますね。自分の所為(せい)では無いと他人の責任に擦(なす)り付けますよ、私なら。
ロシアのプーチン氏の様に、会談時間を常に遅刻するのが常識と為ると、待つ側でも「一応時間通りに来る」覚悟で待たざるを得ませんが、逆にプーチン氏に合わせて遅刻する人も居ないでしょうネ。彼が間違って時間通りに来無いとの保証も無いのですから。しかし、矢張り互いに時間を守る努力だけは必要でしょう?時間の無駄は避けたいものですからネ。
これは、プーチン氏の優しさ・・・相手に準備と余裕を持たせ様とのプーチン氏のサービスや礼儀なのだと考えると、遅刻への怒りも少しは収まるのでは?
2019年03月05日
北朝鮮と戦前の日本 戦艦大和の建造は核弾道弾の開発に匹敵か?
非常に面白い対談記事を拝聞しましたので、皆様にご紹介したいと思います。
北朝鮮の核開発は「戦艦大和」建造に似ている?
戦前の日本を思うと、北朝鮮への経済制裁強化は不安だ!
三田 紀房 ( 漫画家) 氏と 山本 一生 ( 近代史家)氏の対談
2017/09/05 5:00 戦前の日本を考える時「対北朝鮮」経済制裁の不安とは?(撮影:梅谷秀司)
日本人は何故あの戦争を止められ無かったのか?あの戦争に一体どれだけのカネがつぎ込まれたのか?
太平洋戦争に突入する前夜の日本「戦艦大和」の建造計画を阻止する為に山本五十六が海軍に招じ入れた若き天才数学者・櫂直を主人公にしたマンガ『アルキメデスの大戦』の作者・三田紀房さん。
山本五十六をダマして「水からガソリンを製造する」実証実験を霞が関の海軍省で行った詐欺師・本多維富を歴史の闇から発掘した歴史ノンフィクション『水を石油に変える人山本五十六、不覚の一瞬』の著者、山本一生さん。2017年8月、2人の異色対談が実現した。架空の天才と希代の詐欺師が照らし出す戦前昭和を覗くと、現代の日本、そして北朝鮮問題が見えて来る・・・
「英霊」を気にすると、戦争は簡単には辞められ無い
・・・お2人にお聞きします。何故日本は太平洋戦争へと突入してしまったのでしょう。あの愚かな戦争は止められ無かったのでしょうか?
三田紀房 戦争と云うものは全て愚かなもので、愚かで無い戦争はありません。それでも敢えて「愚かな戦争」と云うのは、2度と戦争をしない為の戒めとして、修辞が重なっても戦争は愚かなものと言わなければなら無いと思っています。
太平洋戦争はアメリカとの対立が開戦原因と思っている方が多いかも知れませんが、当時の日本に取っては、太平洋戦争とは日中戦争に勝利する為の戦争なんです。日本は1937(昭和12)年から中国と泥沼の戦いを続けていました。
この戦いの根源は、日清・日露戦争にまで遡ります。当時、大陸の玄関口で日本の目と鼻の先にある朝鮮半島は最重要衝(ようしょう)なので、日本は、ここに清国やロシア帝国が影響力を及ぼすのは絶対に避けたい事態と考えられて居ました。日清戦争で朝鮮半島を勢力下に置くと、次は朝鮮半島の防衛には満州が重要と為り日露戦争が行われる。そして満州を得ると満州防衛には中国が重要と為る・・・もう切りが無い。朝鮮半島と満州迄は世界列強各国も、日本の進出に未だ目を瞑っていましたが中国と為ると話は別です。
1930(昭和5)年、中国の総人口は4億5279万人と云われています。日本は6470万人で、アメリカは1億2363万人です。市場規模で考えた場合中国に勝るものは存在しません。イギリスは3億5237万人の人口を持つインドを植民地として支配し、排他的なブロック経済で利益を独り占めした上、1842年の南京条約で香港を永久割譲され対中国貿易で巨万の利を得ていました。米国も1898年の米西戦争でフィリピンを得て、中国への進出準備を着々と整えていました。
一方、日本も世界恐慌から立ち直る為には大陸進出が必須と叫ばれる。しかも、ここで後ろに下がると、これ迄大陸で戦死した“英霊”に申し訳が立た無い。「戦友の骨が埋まっている」と退くに退け無く為る。血を流して勝ち取った土地を手放すことは国民が許さ無い。新聞やラジオは発行部数・聴取率アップのみの視点から反米感情を煽(あお)りに煽る。陸海軍は莫大な予算を得て置きながら今さら戦えませんとは口が裂けても言え無い。あの戦争は起こるべくして起こったと私は思います。
「戦争を止められた人」はいたか?
三田 紀房(みた のりふさ) 漫画家。1958年生まれ、岩手県北上市出身。明治大学政治経済学部卒業。代表作に『ドラゴン桜』『インベスターZ』『エンゼルバンク』『クロカン』『砂の栄冠』など。
『ドラゴン桜』で2005年第29回講談社漫画賞(一般部門)、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。『砂の栄冠』は平成27年度文化庁メディア芸術祭の審査委員会推薦作品に選出された。現在、『ヤングマガジン』(講談社)にて『アルキメデスの大戦』を連載中(撮影:梅谷 秀司)
山本一生(以下、山本)日本が何故戦争へと突入したのかについての最新の研究を読むと、止められそうな人は沢山居た様です。それでも止められ無かった。不思議ですね。内大臣だった木戸幸一は戦後、矢張り、アレしか無かったと語っていて、無責任な様に聞こえますが、実は当時の状況を的確に表現した重い言葉ではないかと私は思っています。
三田 止められる人が居るべきなのに止められ無かったと云うのは、現代の日本で大企業でも全く同じことが起きています、最近なら東芝がそう。全社を挙げて原子力事業に邁進し、ウェスティングハウス・エレクトリック・カンパニー(WEC)を54億ドル(約6370億円)で買収し、世界3大原子力製造メーカーと為る。
しかし2011(平成23)年、東日本大震災が起きて原子力発電所の安全神話が崩壊、全世界で原子炉需要が落ち込み、業績が悪化して、巨額損失を抱え経営危機に立たされる。WEC買収の時、社内で警鐘を鳴らす者が誰か居なかったのか。誰も疑問を呈すること無く突き進んだ結果、負債が拡大して行き、気づいた時にはもう引き返せ無い。引くに引け無い。
ギャンブル中毒者と同じですよ。負けたら借金して又ギャンブル。こんなに負けたら一発大穴で取り返さなきゃって。こう為ると、もうダメ。冷静な判断など期待出来ない。
山本 確かに、東芝にはもう反対する人が居なくなっていたんでしょうね。反対意見を述べる者は段々と排除されて行き、最終的には止める人が居ない。イエスマンだけで構成されると組織は危なく為って行く。で、これだけ犠牲を払ったんだから、こんなに巨費を投じたんだから、と云って暴走が止まら無く為る。
人造石油もそうです。「石炭からガソリン」にここ迄国費を投入したんだから後に引け無く為る。「水からガソリン」はタダ(笑)でしたけど。それで、戦争したら案の定石油が無く為って、最後は松の根から油を抽出する松根油に国民を動員する「松からガソリン」ですから。実は私、この人なら太平洋戦争を止めることが出来たかも、と考えることがあります。
三田 ホウ!それは、それは誰ですか?
山本 近衛文麿です。
三田 エー!?近衛文麿は3度に渉って総理大臣を務めており、日中戦争と太平洋戦争へと傾斜して行く日本の国策のキーマンですよね。
1937(昭和12)年の第1次近衛内閣時に日中戦争が勃発し、翌1938年正月に「爾後國民政府ヲ對手トセズ」の有名な声明を発表し日中講和は絶望的と為りました。この事から戦前の首相中で近衛文麿は東条英機に次いで評判が悪いですよね。
近衛文麿がやったこと、やらなかったこと
山本 一生(やまもと いっしょう) 1948年生まれ。東京大学文学部国史学科卒。石油精製会社勤務の傍ら競馬の歴史や血統に関するエッセーを発表。1997年にフリーに為ると近代史に転じ、恩師である伊藤隆東大名誉教授の下で『有馬頼寧日記』の編集に加わり、その後は「日記読み」として戦間期の日記を基に時代を読み解く作業を行っている。
『恋と伯爵と大正デモクラシー:有馬頼寧日記1919』(日本経済新聞出版社)で第56回日本エッセイスト・クラブ賞受賞(撮影:梅谷 秀司)
山本 1940(昭和15)年に第2次近衛内閣の時に日独伊三国軍事同盟を締結、北部仏印(フランス領インドシナ:ベトナム)への進駐が行われ日米対決は不可避の状況に陥ります。
三田 この仏印(ふついん)進駐(しんちゅう)は、連合国の中国支援路、所謂援蔣(えんしょう)ルートを断って中国の戦争継続能力を奪うことが目的ですね。
山本 翌1941年、第3次近衛内閣(改造内閣)が誕生します。そして南部仏印進駐が行われ、これに対しアメリカは対日石油全面輸出禁止と云う究極の経済制裁で対抗します。
三田 戦後、太平洋戦争で米海軍作戦部長を務めたハロルド・スターク海軍大将は、こう語っています。
「石油禁輸の後は、日本は何処かへ進出して石油を取得する他無かったのであり、自分が日本人だったとしてもそうしたであろう」と。
今迄のお話からすると、近衛文麿が太平洋戦争の原因を作ったとは言えても、これを防ぐこと等は到底不可能のように思えますが……。
山本 「天皇の大権」として明治憲法に記された「統帥権」を軍部が振り回して大陸での戦争を勝手に拡大します。近衛さんに同情する訳ではありませんが、閣僚人事でも陸海軍の顔色を伺うばかりで、総理大臣は軍事に関与出来ない状況にありました。
第1次近衛内閣発足の1カ月後に盧溝橋事件が起きて支那事変が始まりますが、近衛はハナから蚊帳の外に置かれて戦線は一方的に拡大して行きます。近衛は「唯、空漠たる声望だけあって力の無い自分の様な者が何時までも時局を担当すると云う事は、甚だ困難なことでございます」「どうも、まるで自分の様な者はまるでマネキンガールみた様なもので、(軍部から)何も知らされ無いで引っ張って行かれるんでございますから、どうも困ったもんで、誠に申し訳無い次第でございます」と天皇に申し開きしています。
三田 山本五十六と共に「海軍省左派トリオ」と称された対米英協調派の井上成美(なるみ)海軍大将(トリオのもう一人は敗戦時の海相を務めた米内光政(よないみつまさ)海軍大将)は近衛をこう評しています。「近衛と云う人は、一寸遣ってみて行け無く為れば直ぐ自分は拗(す)ねて引っ込んでしまう。相手と相手を嚙み合せて置いて自分の責任を回避する。三国同盟の問題でも対米開戦の問題でも、海軍にNOと言わせさえすれば自分は楽で責めは全て海軍に押し付けられると考えていた。開戦の責任問題で人が常に挙げるのは東條の名であり、無論それには違いは無いが、順を追うてこれを見て行けば、其処に到る種を播いたのは皆近衛公であった」と。
「決められるリーダー」が戦争を始める?
山本 三田さんがおっしゃる様に何かと評判の悪い近衛ですが「直ぐ自分はすねて引っ込んでしまう」実はここがポイントです。
家柄も好いし見栄えが好くて当時の国民から圧倒的に人気があった近衛は、実は「決められ無い」リーダーだった。第3次近衛内閣が総辞職するのは1941(昭和16)年10月18日、そして東条英機内閣が組閣され太平洋戦争に突入するのですが、もし近衛文麿が政権を投げ出さすグズグズすねて首相をして居たら、徒に時間を浪費して、結果、日本が望みを託していたナチス・ドイツが独ソ戦で苦戦を強いられているとの情報が伝わり、対米開戦は不可能との結論に達したかも知れ無い。史実は、能吏の東条がテキパキことを進めて開戦に至るのですが。
12月5日の対米開戦の3日前、ナチス・ドイツはモスクワの23キロメートルまで迫りましたが、そこから赤軍の大反撃が始まります。ナチス・ドイツが英国本土上陸、次いでソ連邦首都モスクワ攻略の両方に失敗します。
ドイツに参戦しても大戦の見通しは暗い、ここは臥薪嘗胆(がしんしょうたん)すべき時・・・と為れば、対米開戦は避けられたかも。しばしば「決められる政治」と云うことが云われますが、時には「決められ無い政治」が有効な場合もあると云う事でしょう。
三田 ウーン、どうでしょう。米国務長官コーデル・ハルが突き付けたハルノート(1941年11月26日アメリカ提案)を見るとそれも難しい様な気がします。
戦って得た中国利権の放棄・三国同盟等外交関係の破棄など、平和主義者で日米開戦回避に全力を傾けた時の外務大臣・東郷茂徳もハルノートを見て「これは日本への自殺の要求に等しい」「目が眩(くら)むばかりの衝撃に打たれた」と心境を吐露しています。
日中戦争で南京攻略後の講和交渉で日本側が過大な要求を突き付けた時、蔣介石は日記にこう記しています。「日本側の提出した条件は我が国を征服し滅亡させるに等しい。屈服して滅ぶより闘って滅ぶ方がマシである」西洋人は負けると判った時降伏しますが、東洋人はそれでも戦う道を選ぶ気がします。だから太平洋戦争も戦った。
三田 開戦直前の8月28日、陸海軍及び民間から若手エリートを選抜して開設された内閣総理大臣直属の研究機関・総力戦研究所で対米戦の第1回総力戦机上演習(シミュレーション)が行われました。
ここでは、極秘であった真珠湾作戦とアメリカの原子爆弾投下以外、敗戦直前のソ連邦参戦までホボ史実と同じ展開の末、日本必敗に至るとの結果が導き出されています。
これを見学し終えた東条英機は「実際の戰争と云ふものは、君達が考へているやうな物では無いのであります。戰といふものは、計畫通りに行かない。意外裡な事が勝利に繫がつて行く」と称して飽くまで開戦の決意を変え無かった。「窮鼠猫を嚙む」の故事もあるように追い詰められたら弱者も強者に反撃する。アメリカもまさか日本が本当に戦争して来るとは思ってなかったでしょう。
北朝鮮と戦前の日本は似ている
山本 これは昔の日本の話だけじゃ無い。今現在の北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)にも云える話だと思うんです。石油を止めると云うのは殆ど戦争行為に等しい。先程の三田さんではありませんが、余り北朝鮮を追い詰め無い方が好い様な。
三田:今の北朝鮮は戦前の日本と似ているかも知れませんね。戦前、戦艦は今で云う核兵器と同じ扱いで、国際条約で各国毎の保有数と大きさ(排水量)が定められ、均衡による平和が保たれていた。そう考えると、北朝鮮の核兵器・大陸間弾道弾は、72年の時を経て蘇って来た北朝鮮版の戦艦「大和」と「武蔵」なのかも知れない。
山本 なるほど。
三田 戦争は莫大な浪費に過ぎません。おカネをドブに捨てる様なものです。太平洋戦争で陸軍が使用した軍事費総額は1133億9000万円、海軍は732億8400万円と云う巨費に達しています。戦艦「大和」の建造費1億4000万円処ではありません。
そしてアメリカが第2次世界大戦に費やした総額は、米国議会調査局資料で3600億ドル、米国防省資料には3410億ドルと記されています。これを1941年当時の円ドル為替レートで計算すると、1兆5336億円と1兆4526億6000万円と為る。詰まりアメリカは日本の8.21倍(3410億ドルの場合、7.78倍)もの莫大な金額を投じたことになります。
米国議会調査局資料が作成された2002年の物価で換算した場合、3600億ドルは4兆7100億ドルと為ります。この年のドル円為替レートは平均125.3円。詰まり現代の日本円に換算した場合590兆1630億円と云う天文学的な金額です。更に第2次世界大戦でアメリカは30万人もの戦死者を出しています。日本の戦死者は軍民合わせて200万人とも300万人とも言われています。戦争に真の勝者など存在しない。唯、犠牲者のみが残る。そんな気がしてなりません。
(構成:後藤一信)
【管理人のひとこと】
戦争を憎む・・・戦争で不幸になった人々は日本の過去に、嫌、世界人類の過去に数知れず存在した。戦争=人類の歴史と云って過言では無い。何故人類は戦争から逃れられ無いのだろうか?
そして、戦争の本質を身をもって知るのは敗北した時だけでは無く、勝利した時でもその真実に対面する。勝利しても決して幸福は得られ無いことも知る。更に、勝利を続けることは不可能であり、幾ら大国・強国と云えども敗北を知ることもあるのが戦争の歴史だ。
超大国のアメリカと云えども過去には多くの敗北もある。例えば、朝鮮戦争やベトナム戦争では、莫大な経費を湯水のごとく消費し人間を投入して戦い続けたが、結局勝利は得られ無かった。幾ら相手が弱小の小国でも、その国の全部の国民を相手に戦うのは不可能なのだ。場面場面の戦局では勝利を得られても、終局の勝利には結びつかないことも多い。
戦争の原因で勝敗が決まる訳でも無く、正義不正義の善悪でも無い。かと云って経済力・国力の差だけでも無いし、精神力(モチベーション)の強い弱いの差でも無い。全て面での総合力の運とでも呼ぼうか、歴史の流れとでも呼ぶべきか・・・
しかし、人類は戦争の理不尽さを何度経験しても懲りない生き物なのだ。民族を守る為・我が宗教の為・国土を守る為・悪い相手を懲罰する為・・・と、何らかの理屈をこねて戦いを始める。現在、世界を相手にテロ自爆を続けるイスラム戦士達も、世界からの差別と偏見を排除する為に自らの生命を紙屑のごとくに捨て去る。聖戦(ジハード)と呼び、此処で死ぬのが神様の元に近づける道だと信じ・・・
我が国でもつい数十年前には「身を捨ててお国の為に・・・」と自爆して命を絶った若者が数多く存在した。イスラム戦士の自爆と我が国のそれとを区別するのは難しい。あくまでも命令では無く志願して亡くなったと説明するが、傍(はた)から見るとその区別は出来ない一種の集団催眠の様なものだろう。親や兄弟が他から白い目で見られぬ様、郷土の尊厳を守ろうと死を覚悟せざるを得なかった。不幸な時代だったその当時は、今のイスラム戦士や北朝鮮の戦士達と何ら変わら無い環境だったのだ。
最早、その時代へ逆戻りはしないだろうが「戦争はダメだ」と何時でも心に唱えて居なければ、心にスキが出来ると息を吹き返すのが戦争の実態でもある。
米朝関係の直ぐ近くにこの危険な誘惑が待ち構えている。そして、人気があり実行力の強い指導者が一番近くに存在するのが常だ。人気無く実行力の無い指導者に戦争は出来ない。そんな不人気でグズグズの指導者が、実は偉大な指導者であることを多くの人は知らない。大声で威張り散らし尊大な指導者を好むのが弱い国民なのだ・・・残念だが本当で、国民は臆病な指導者を選択すべきなのだが・・・
2019年01月31日
山形の民話
『狐娘と伊勢詣』(きつねむすめといせまいり)
挿絵:かわさき えり
昔あったけド。
あるどこの兄マ、妙法寺(みょうほうじ)さんのどご通(と)て行たバ、七曲(ななめぐり)さんのどごがら、狐(きつね)、チョコチョコと出で来で、松葉(まつば)拾(ひろ)うて頭さチョンと乗(の)せで、あっちキョロ、こっちキョロ見っでモノ。
何しんでろ(するんだろ)?と思て見っだバ、狐、綺麗(きれい)だ姉さんになたけド。こっちさ来たサゲ、
「何だ、尾(お)っポ見(め)んゾ」って言うド、
「ア、アー」って、寄(よ)って来たけド。
「駄目(だめ)だ、駄目だ、そんな化(ば)け方だバ。尾っポ見んゼ、ホラ」 ったば、
「実は俺(おれ)狐だんども、伊勢詣(いせまい)りしたぐで姉さんサ化げだどごだ。道中の犬、恐(おっがな)ぐで困っサゲ、一緒(いっしょ)に連れで行て、呉(く)んねが?」で、言うでモノ。
道中の費用(ひよう)は、狐が皆(みな)出すで言うし、兄マ、考えでノ、ただで伊勢詣りしんなだバ、悪(わり)ぐ無(ね)サゲ、
「俺どご、だまさねっこだゾ!」
って約束して、狐の化げだ姉さんど一緒に伊勢詣り行ったど。日光(にっこう)見物(けんぶつ)して、宇都宮(うつのみや)さ泊(とま)た晩(ばん)げノ、宿の女中(じょちゅう)、
「風呂サ入ってくれ!」
って、言て来たでモノ。狐の化げだ姉さん、
「セバ、風呂ごっつぉなっがノ」
って、女中がら案内さっで風呂場サ行たド。
「俺の風呂サ入るどご、見ねで呉(け)れ!」
って言うけド、宿の女中、そっと隙見(すきみ)して見っだば、姉さん、湯つぼサ手ェちょっと入れでは、湯つぼの縁(ふち)、テンテンと叩(たた)ぐでモノ。まだ、湯ゆぼサ手ェちょっと入れでは、湯つぼの縁、テンテンって叩ぐでモノ。あんまり可笑(おか)しぐで、女中、クスッと笑ったバ、姉さん、パッと見なぐなたけド。
女中、おどろいで家中(いえうぢ)探(さが)したンども、姉さん見つから無(ね)けド。番頭(ばんとう)だの、宿の人方(ひとがた)みんなして、そこら中(うぢ)探したんども、やっぱり見つからねけド。
宿の主人(しゅじん)、困てしまて、
「家の女中、無調法(ぶちょうほう)して、お連れの娘さんを見なぐして申し訳無ごどしました」って、あやまたド。兄マ、大ゴケして、
「アレは、俺の主人の大切なお嬢(じょう)さんだ。伊勢詣りのお伴(とも)して来たナ、ここで見なぐしたんでは家サ帰(けえ)らんね。どうして呉るや」
って言ったド。
宿の主人、何度も詫(わ)びして、三宝(さんぽう)サ、金の小判(こばん)、ノロッと載せで持って来で、
「これで、御免(ごめん)して下され」
って言うけド。兄マ、考えだ。
<あの姉さん、元は狐だ。こったげドッサリ金貰うなだバ、その方が得であんめが?>
「本当は勘弁(かんべん)ならねどごだんども、これも災難(さいなん)だど思て、諦(あきら)めるごどにしっデ」
って言っで、その金貰て、江戸(えど)見物に行ったド。
アッチコッチ見物してノ、芝居小屋(しばいごや)さ入ったでモノ。芝居見でいたば、脇(わき)で何だが、コソコソ話しでる。聞き耳立てて聞ぐでード、
「この間、何でも、宇都宮の宿屋で、どこの兄マだが狐の化げだ娘連れで来て泊てノ、風呂サ入ったとぎ、その娘、妙な手づぎしたどて、宿の女中、笑たバ、娘居なぐなったのさ文句(もんく)つけで、金、どっさり取たそうだ」
「ンだでけ、ンだでけ。それが御奉行(おぶぎょう)さまのお耳サ入って、太い奴(やつ)だ言うので、今、その兄マどご探してる風ンだ」
って話してっだモノ。
挿絵:かわさき えり
兄マ、驚(おどろ)いて、こうして居られねェド、そーっと木戸口(きどぐち)の方サ寄って行たド。早ぐ逃げでしまおド木戸口から出っどしたバ、
「御用(ごよう)だっ!」
って、両方がら役人飛びかがって来たでモノ。
「人違(ち)げダ、人違げダ!」
って、大声出したバ、
「コラシ、コラシ、何処(どこ)の人だや、そげなどこから顔出して、何しったなダ」
って声かげらっだ。
ハッと気ついだバ、田圃(たんぼ)の中の萱(かや)つぼけがら顔出して、手、パタパタさせっだけド。 やっぱし、狐がら化がさったなげだけド。
トッピン、カラリン、ねけド。
2019年01月13日
山形の民話 4 (全68話)
山形の民話4
その9『地蔵むがし』(じぞうむがし)
むがし、むがし。むがし、あったど。 あるどこさ、貧(まず)しい暮(く)らしをしている爺(じい)ど婆(ばあ)どいであった。二人は、蓮(はす)の葉ば売って、盆(ぼん)の買い物すねばなんね。
「ほんデァ、盆の蓮の葉売りに行って来るぞ! 帰りに盆魚(ぼんざかな)でも買って来るべえ・・・」
て、爺、町へ蓮の葉売りに出がげだど。
挿絵:かわさき えり
とちゅうがら、雨こ降(ふ)って、ザアザア降(ぶ)りになった。爺、山道行ったらば、地蔵様(じぞうさま)あって、小屋こも持だねで、雨の中だらだらど濡(ぬ)れってだなだけど。爺、地蔵様どごば、かわいそうでかわいそうでな、蓮の葉ば売らねで、
「地蔵さん、地蔵さん!雨の中ご苦労にな。蓮の葉でもかぶってござれや」
て、自分の売り物ば、べろり地蔵様さかぶせで帰って来た。
「婆、婆、今帰った。町さ行がねで帰って来た。蓮の葉売りに行ったらば、小屋も持だねで地蔵様が ズブ濡れになってるもんで、売り物ばべろりかぶせで戻(もど)ったなよ。今年は盆魚は無しで水呑(の)んで暮(く)らすべは。えいの干物(ひもの)も昆布巻(こぶま)きも我慢(がまん)すんべぇ・・・」
て、二人、「早ぐ寝るべは」て、早々(はやばや)と寝敷(ねじき)さ入ったど。
すっと、夜中時分(よなかじぶん)、何だが、すばらす音がすっと。ずんずんじゅう地響(じひび)ぎもする。耳ばよっぐ澄(す)ますど、
「ドッコイショ。よっこらせ。ドッコイショ。よっこらせ!」
て、音がして、ズズンズズンて、たいした音よな。
「なえだて、こっちさ来るで。一体なえだべや?」
て、二人とも寝敷(ねじ)ぎの上さちょんこりど起ぎだ。どうも、二人の家の方さ向かって来る。
挿絵:かわさき えり
「よっこらせ、ドッコイショ!」て、よな。
「婆、婆。何がて言ってるぜ!」
「ん。何だべ。おかねごど」
て、ガダガダじゅうもんだった。すっと、
「蓮(はす)の葉ばかぶせでくった爺の家どごだべ、蓮の葉ばかぶせでくった爺の家どごだべ?」
って呼ばる。
「あ、地蔵様だ!」て、いうどな。
「あ!ここだ。ここの爺だ!」
て、ドヤドヤと声するけ、ザザーン、ジャラランどんて、金だの銭(ぜに)だの、えっぺ家の前さ置(お)いでった。
「これで、盆もちゃんとするえな。良(え)がった、良がった!」
て、爺も婆も大喜びだけど。
どんぺからっこねけど。
【管理人のひとこと】
誰かに親切にすると何時かは報われる・・・勧善懲悪(かんぜんちょうあく)のお話の一つで「傘地蔵」の変形のお話の様ですね。ハスの葉を採って売る様な仕事が在ったんですね?恐らく、お寺で飾るのでしょうか?ハスの葉は池の中で大きく広がり、中には人を乗せても浮くようなものもあるそうです。
昔は、村の外れには必ずお地蔵さまが建てられていて、赤い帽子を被され服が着せられていたものです。赤い色がすすけて薄いピンクになっていました。村に出入りする人の安全を願って建てられたのでしょう。恐らく、信心深い人が何度も縫い上げて着せ替えていたのです。昔からこの様な奉仕する人が居たのです。
その10『幽霊の願い』(ゆうれいのねがい)
むかし、越後(えちご)の国、今の新潟県(にいがたけん)に源右ヱ門(げんえもん)さまという侍(さむらい)がおったそうな。度胸(どきょう)はあるし、情(なさ)けもあるしで、まことの豪傑(ごうけつ)といわれたお人であったと。ある時のこと、幽霊(ゆうれい)が墓場(はかば)に出るという噂(うわさ)が源右ヱ門さまに聞こえた。
「とにかく幽霊が出ると皆騒(さわ)いでおるが、幽霊ナンザア、この世(よ)に何かうらみがある者とか、くやしいとか、願(ねが)いのある者が為るもんだ。あたり前の人は死んで仏(ほとけ)に為るもんだから、オレが行ってその幽霊を助けてやろう!」
というて、真夜中(まよなか)の丑満時(うしみつどき)に鉦(かね)を叩(たた)いて南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)と唱(とな)えながら墓場へ行ったと。そしたら、ボオーと白い衣装(いしょう)着た婆(ば)さまが出て来たと。そして、
「源右ヱ門殿(どの)、源右ヱ門殿!」
と呼(よ)ばったと。
挿絵:かわさき えり
「なんだ?」というたら、
「オレも死んではや四、五十年にも為る。人は死ぬ時、みんな末期(まつご)の水を貰(もら)って死ぬども、オレは水も何も無く、ただ棺桶(かんおけ)の中さ入れられてしもた。その水を飲ませて貰わなかったから、今、焦熱地獄(しょうねつじごく)に置(お)かれて、のどが渇(かわ)いてのどが渇いて仕様(しよう)がないごんだ・・・」
というたと。源右ヱ門さまは、
「そういう事なれば」
というて、沢(さわ)までドッドと降(お)りて行って、叩いていた鉦を裏返(うらがえ)しにして、そいつに十杯(じゅっぱい)水を汲(く)んで持って来てやったと。
「ホレ、こいつを飲(の)め!」
と差(さ)し出したら、幽霊の婆さまは、さもうまそうに飲んだと。
「これで少しは浮(う)かばれる・・・」
「そうか、そんならもう出んか?」
「いや、いまひとつ願いがある」
「何だ?」
「人は棺桶に入れられる時には、みんな湯灌(ゆかん)して化粧(けしょう)をして貰ったり髪(かみ)を剃(そ)って貰おうが。オレは湯灌も無ければ髪も剃ってもらわなかったもんだから、髪がのびにのびて、この通り地につくほどだがね。こいつを剃って呉(け)ろ!」
「ホウ、そいつあいいが、今日は剃刀(かみそり)を持って来ていないから、んじゃ、明日の晩(ばん)げにまた来るから、そのとき剃ってやる」
こういうて、幽霊と別れて家に帰ったと。
次の日、源右ヱ門さまがお城(しろ)へ勤(つと)めに出た時、仲間(なかま)にその話をしたと。
「・・・とマア、こんな訳(わけ)で、晩げになったら剃刀を持って墓場へ行き、あの幽霊の髪を剃ってやらねばならん。おぬしたちも、後学(こうがく)の為にオレの後について来て見てたらええ」
「それも面白(おもしろ)かろう。話の種(たね)だ」
いうて、物好(ものず)きなのばかり五、六人、あとから見え隠(かく)れについて来たと。そしたらやっぱり長い髪たらして、ボオーと出たと。幽霊の婆さまが。源右ヱ門さまが、
挿絵:かわさき えり
「髪、今剃ってやる!」というたら、幽霊は、 「どうか剃って呉ろ」
と、頭(あたま)を突(つ)き出したと。源右ヱ門さまは、脇(わき)の下にその幽霊の首をかかえて頭をキッチリ押(お)さえて剃ってやったと。
そのうちに夜が明けて来たと。そしたら、そのさまを隠れて見ていた仲間が、
「なんだ?その、源右ヱ門さま、さっきは頭を押さえて剃っていたようだげんども、今見るとそりゃ、古い墓石(はかいし)の頭さ、苔(こけ)が長く生えているのを剃っているように見えるな?」
というたと。源右ヱ門さまもあらためて見ると、その通りだったと。
「化(ば)かされたんだかな?」
「それとも幽霊のやつ、願いを叶(かな)えられて浮かばれたんだべか?」
と、 皆で浮かない顔して話しておったと。
とーびんと。
その11『与蔵沼』(よぞうぬま)
むがし、むがし。山形(やまがた)の庄内(しょうない)さ向かって行く方さ、炭焼(すみや)きしたっだ与蔵(よぞう)っていう男(あに)いであったけど。その与蔵(よぞう)、大変に働(はたら)ぎのええ人でな、仲間(なかま)の男と二人して、春にもなったんだし、山さ稼(かせ)ぎに行ったど。ほして、昼になったもんで、
挿絵:かわさき えり
「昼飯(ひるめし)にすっぺや。俺(おれ)、腹減(へ)ってしやね!」
て、二人でご飯食うごどにしだど。仲間は、
「俺、きれいな水汲(く)んで来る」
て、沢さ下(くだ)って行った。与蔵は小川の側(そば)で火ば燃(も)やしていだ。
火さあだりながら、ノンビンダラリど小川を見でいだら、何の魚だんだが、赤げな雑魚(ざっこ)が泳(およ)いでいだど。
挿絵:かわさき えり
「これだば焼いで昼飯のご馳走(ちそう)にするべえ」
て、獲(と)ってみだ。仲間の分も獲っだ。ほうして焼いだど。すっとな、ええ匂(にお)いがして、ええ匂いがして、とても我慢(がまん)してらんね。
「ひどつ、食ってみるか」
て、ポチっと食った。すっと、美味(んめ)どおな。美味もんで、とても食わねでらんね。頭の後ろばしょこしょこど食ったれば、腹も食わずにいられんね。つい、尾(お)っぽの先(さき)っぽまでべろっと全部食いあげでしまった。仲間の分までべろっと食いあげだど。
さあ、そうしたれや、与蔵、喉(のど)が渇(かわ)いでなや。水ば飲みでくて、小川の水ば掬(すく)って飲んだと。なんぼ飲んでも喉の渇いだなば元(もと)さ戻(もど)らねど。焼けるように喉が渇いで、ついには小川さ顔つっこんでゴグラゴグラど、水が無(な)くなってすまうまで飲んだったど。
すっと、与蔵、何だか妙(みょう)なごどになってな、尾っぽがビョンど出て、手さ鱗(うろこ)が生(は)えで来た。その様子(ようす)を、水汲みから戻った仲間が岩陰(いわかげ)に隠(かく)れて見ておった。とうどう、よぞうは蛇体(じゃたい)になってしまったなよ。
「俺、こんたな蛇体に変わってしまっては、何じぇもしゃねけど。生きて恥(はじ)晒(さら)すこと無(ね)。このまま沢さ落ぢで死(し)ぬがは!」
て、与蔵思ったど。ほすっと、そのあたりいったい水がまんまんとある、大っきな沼に変わってしまっだ。与蔵、そこさザブンど漬(つ)かって、沈(しず)んでしまった。そして、その沼の主(ぬし)になったけど。
よぞうがあんまり帰って来ねもんで親が心配(しんぱい)していたら、与蔵と一緒(いっしょ)に行った仲間が転(ころ)がるように家さ駆(か)け込(こ)んで来た。して、
「与蔵が、よぞうが、蛇体になったあ!」
って最初から終(しま)いまで見たことを話したと。親は、
「そんなことあるもんだか?」
って思ったれども、あわてて山さ行ったど。すっと、見たことのねえ大っきな沼、出来とった。その縁(へり)に立って呼ばった。
挿絵:かわさき えり
「与蔵、よぞう!」
って。すっと、恐(おそ)ろしげな蛇体が沼からザーッと立ち上がって、親をジイと見ているど。親は恐ろしくって、後退(あとじ)さったけんど、そこは親の感が働(はたら)いで、
「与蔵、お前(め)か?」
て、聞いたれば、蛇体の目がら涙(なみだ)こぼれたど。
「 与蔵、やっぱりお前か?何してそんな蛇体になったかや?」
て、聞いたって、蛇体は身悶(みもだ)えするだけだ。親はあきらめてはぁ、遠ぐから、
「与蔵、よぞう、よっく聞げ。決して里の人さ害(がい)するもんでねえど。雨が降(ふ)るのが分かったらば、沼さ波立でろ。雨が降らねぐて田の人達あ困(こま)ってらったらば、願(ねが)いは聞き届(とど)げるもんだぞ。わがったが!」
て、教え悟(さと)して、泣ぎ泣ぎ家さ戻ってったど。
与蔵沼は、んださげて、田の水が干上(ひあ)がった時、あそこさ行って水を掻(か)き回して来るど雨がくるし、こっちの村さ雨がくる時は、「まず山の方の与蔵沼さ波立ったさげ、雨降るぞ!」て、ちゃんと知らせるなだど。
六月一日には“蛇体の皮脱(かわぬ)ぎ”て、蛇がいるがら、決して与蔵沼の近まさ行ぐなよ。
どんべからっこ ねっけど。
【管理人のひとこと】
働き者の与蔵は、何の因果か美味しい魚を食べた為、喉が渇き川の水を沢山飲んだ。いくら飲んでも喉の渇きは収まらず、川の水をあらかた飲み干してしまったんだね。そして、自分の身は蛇に為り沼の主になってしまったんだ。
処が、そのことを決して恨みに思わず、村の為に為る事をしたんだよ。日照りが続くと雨を降らしたり、水害に為る様な大雨の時は、沼に水を蓄えたのだろうね。但し6月1日は、蛇の脱皮の為沼には近づかぬようにと言われたんだ。恐らく、脱皮は苦しいものだったんだろう。しかし、蛇は脱皮を繰り返して成長するんだ。恐らく、その苦しさを人には見せたくなかったんだろうな・・・
2019年01月11日
山形の民話 3 (全68話)
山形の民話
その6『金神様』(かねがみさま)
むかしあったけど。あるところに若(わか)い夫婦(みょうと)がいてあったと。夫(とと)なる男は大層(たいそう)臆病者(おくびょうもん)で、晩(ばん)げには外の厠(かわや)へ一人で小便(しょうべん)にも行けないほどだと。
妻(かか)は夫の臆病を治(なお)してやるべとて、夕顔(ゆうがお)のデッコイのを六尺棒(ろくしゃくぼう)に吊(つ)るして門口(かどぐち)さ立てて置いたと。
金神様挿絵:かわさき えり
その晩げ、夫が妻ば呼(よ)ばって「厠までついて来てけろ」と言うので、妻は「悪(わる)いども、今日は一人で行って呉(け)れ」と言うた。
夫が仕方(しかた)なく外へ出ると、真っ暗(まっくら)な門口で、デッコイ何やらが立ちふさがって通せんぼしていた。ヘナヘナァと腰(こし)くだけて「オ!大入道(おおにゅうどう)だぁ!」と叫(さか)んだと。妻は、ウフフと笑(わら)って門口さ行き
「よく見ろず!夕顔だ!ホレ!恐(こわ)い、恐いと思うから妙(みょう)な物に見えるんだ。この世(よ)の中さ、化(ば)け物なのい無いんだ!」
と、言うて聞かせたと。それからと云うもの、夫は妻の言うことを信(しん)じて、
「恐くない、恐くない。化け物はいない、化け物はいない!」
と唱(とな)えるようになり、だんだんに臆病で無くなったと。
その頃(ころ)、向(む)かいの山で毎晩(まいばん)げ、怪(あや)し気な光がボオーッと灯(とも)っておったと。村の人たちは寄(よ)るとさわると
「狐火(きつねび)だべか?」
「いや、鬼火(おにび)でねか?」
「人魂(ひとだま)かもしんね!」
と噂(うわさ)し合(お)うていた。けれど、気味悪(きみわる)がって誰(だれ)も確(たし)かめに行かん。夫なる男が、
「ホンじゃ、俺(おれ)が見届(みとど)けてくるべえ!」
と言うた。皆は「ヤア、臆病者が大口(おおぐち)たたいた!」と言うて、ゲラゲラ嘲笑(わら)ったと。
嘲笑われても夫は向いの山をガサラ、ゴサラ分け入って登(のぼ)って行った。そしたら大っきな松(まつ)の木があって、その傍(かたわ)らに小っさな小屋(こや)があった。光はその中から灯っていたのだった。
小屋の内(なか)には一人の婆(ば)さんが居て、苧桶(おおけ)を構(かま)えて苧績(おう)みしていだったと。夫が入って行って、
「毎晩げ光が灯っていたのは、あんたの仕業(しわざ)だったか?」
と訊(き)くと、
「ヤレヤア、やっと来たか。わしは金(かね)の精(せい)だ。この下に金の入った瓶(かめ)が埋(う)まっている。埋めた者も絶(た)えた。それから随分(ずいぶん)長い間埋まったままだった。誰かに見つけて貰いたくて光を出していたが、恐がってか誰も来んかった。金はお前に授(さず)ける。明日、ここの下を掘(ほ)ってみろ!」
と言うた。 そして婆さんは「これでオレの願いも叶(かな)った」と言うて、たちまち光の尾(お)を引いて夜の空を飛(と)んで行って終(しま)ったと。
夫は、その場所へ一本の柴(しば)を差(さ)して帰り、妻さ 「アイツは金神様だった・・・」と語(かた)ったと。
金神様挿絵:かわさき えり
次の朝、早くに起(お)きて妻と向いの山さ行くと、昨日(きのう)の小屋は無(な)くなっていて、差しておいた柴が一本あったと。そこを掘ると、大っきな瓶(かめ)があって、中には大判小判(おおばんこばん)がギッシリと詰(つ)まっていたっけど。それを持ち帰り、臆病者だった夫とそれを治した妻は、一生(いっしょう)福々(ふくぶく)しく暮(く)らしたと。
とうびん。
【管理人のひとこと】
賢(かしこ)い嫁さんを貰うと、何かと福が訪れるものだ。嫁は、夫の臆病を直し勇気ある男に変貌させた。その上、大判小判がザックザック・・・と、お金持ちに為ってしまった。と云うお話でメデタシめでたしなのだが、世の中そんなに上手く行けば万々歳。実にこの夫婦にあやかりたいものだ。だが「好い嫁に巡り合いたい!」と黙って待っていても現れはしないもの。先ずは自分から積極的に動くしかないわな・・・
その7『でんぽう狐』(でんぽうぎつね)
むがし、むがし。秋田(あきた)ど山形(やまがた)の間ば状箱(じょうばこ)担(たな)いで走る飛脚(ひきゃく)いだった。ほの飛脚だば、秋田の殿様(とのさま)の書状(しょじょう)ば持って走って山形さ行き、山形の殿様の返事(へんじ)ば貰って、走って秋田さ戻(もど)る。朝が秋田で昼(ひる)が山形、夕方には又秋田ていうよだな。一日で往復(おうふく)してしまうけど。/span>
でんぽう狐挿絵:かわさき えり
ある日な、この街道(かいどう)ば走って行ぐ飛脚の姿(すがた)見で、茶屋(ちゃや)の爺(じい)、首傾(かし)げたど。
「婆(ばあ)! アレぁきっと狐(きつね)コだべ。人の姿形(なり)だども、様子(ようす)変(へん)でねか?」
「どれえ?アリャ状箱で通りの人を払(はら)った。飛脚はアンナこたあせん。爺の見立(みた)て通りだ!」
「そんだか?ヨッシ鼠(ねずみ)ば捕(とら)えで油(あぶら)で揚(あ)げろ。それば糸縄(いとなわ)コで軒(のき)さ吊(つ)るしてみるべ。きっと喰(く)いに来るさげて」
て、爺と婆ふたりして油鼠(あぶらねずみ)ば作った。して、油鼠ば軒下(のきした)さ吊り下(さ)んげでだど。
ほの飛脚、状箱ば持って茶屋の前さ差(さ)しかがったけ、油鼠の匂(にお)いで、ハッと止(と)まったけど。ほんでも思いなおして、直(す)ぐに行ってしまった。爺と婆、ほれば隠(かく)れで見でだもんで、
「ホラ、足が止まったべ?やっぱり人の形(なり)していでも油鼠が喰いでじゃ、畜生(ちくしょう)だもん。キット戻って来るさげ、油鼠ばそのまま軒さ吊るしておぐべ」
て、様子見ることにしたけど。飛脚に化(ば)けた狐、油鼠のええ匂いするもんで、狐の本性(ほんしょう)が戻ったべ。三里(さんり)も走ったんだが我慢(がまん)さんねくて、喰いでくて喰いでくて、戻ったど。ほして、軒下さ吊り下んげであった油鼠ば、 パクッと喰らいついだ。
でんぽう狐挿絵:かわさき えり
「ほれっ、来たどぞ!」
て、爺と婆ぁ待っているべ。棒(ぼう)でワッチ、ワッチと叩(たた)がれて、とうどう殺されてしまったど。狐コどしても「アレ喰えば、見破(みやぶ)られるな」て、分がってでも喰いてくでだど。
昔にこんなことがあったから、終(おわ)りが分がっていても、つい、やってすまうようだな事を喩(たと)えで、「油鼠は三里戻っても喰う」て、いうなだど。
とんびすかんこ ねっけど。
【管理人のひとこと】
お爺さんとお婆さんにボコボコにされて殺されてしまった狐・・・何か可哀想だね?秋田と山形を往復する脚の速い飛脚が在ったんだね。それに化けて狐が何か悪さをしたのかな?それと、ネズミの天ぷらが狐の大好物とも知らなかった。人は、大好物を前にしても直ぐに口に入れてはいけない・・・と云う事かな?グッと堪(こら)えることも必要なんだね。
その8 『沼の貸し膳』(ぬまのかしぜん)
むがす、あるどごろに貧乏(びんぼう)な爺(じい)さまと婆(ばあ)さまがいだど。爺さまは毎日山で柴(しば)を刈(か)り、それを町で売って暮(く)らしを立てていだったと。
ある年の暮れ、正月支度(したく)の銭(ぜに)コ稼(かせ)ごうとて、柴をいつもより多めに背負(しょ)って売りに行っだど。
「柴コー、柴コいらねすかー!」
とて、町の中を歩いたが、誰(だれ)も呼(よ)ばって呉れる人アねがっだど。仕様(しよう)がねぐ、来た道たどって、山の沼コの端(はじ)まで来たら、重くて息が切れだど。
「家さ持ち帰ってもすかたなス。沼コの主殿さ呉るべ」
「申(も)す、申す、沼コの主殿や、お正月の柴コでも使って呉さい!」
とて、バシャリン投げ込んだど。みるみる柴コァ沈んだど。爺さま、それ見届けて、サテ帰るべとしだら、うしろで、
挿絵:かわさき えり
「もすもす、爺さま、待ででござれ!」
とて、止める人あったけど。爺さま振り返って見っど、沼コの波の上さ娘の神様(かみさま)あらわって、
「爺さま、爺さま、お正月の柴コありがたかっだ。ホンで、爺さまさ、お礼返すべどで呼ばっだ。今夜、お年越(こ)すでもあんべす。ひとつ御馳走(ごちそう)のお膳(ぜん)コでも授(さず)げんべ」
とて、二揃えの朱塗(しゅぬ)り黒塗(くろぬ)りの膳椀(ぜんわん)さ、ンまい物ば山盛(やまも)りして呉たけど。爺さまが夢のようで動転しているど、神様ァ、
「お膳コ使いあげたら、また、この沼コさ返して呉ろ。また用立てっから!」
とて、パラリ消えですまたけど。爺さま、
「尊(とうと)い、とォとい」
とて拝(おが)んで、お膳持って帰り、婆様と二人めでたいお年越しのお振舞(ふるま)いコしたど。
挿絵:かわさき えり
明げでお正月になっで、またの御馳走ばいただぐべとて、爺さま沼コさお膳返すべどしたら、婆さま欲張(よくば)って、膳椀を返すの惜すくなって、
「爺さま、お前ばり返してござれ」
とて言ったど。爺さま、仕方なく一揃いのお膳だけ沼さ返したずも。そすたらば、それ沈んだぎりで、なんぼ待っででもお正月の御馳走盛ったお膳コァ呉んねがったど。家さ帰ってみっど、婆さまのお膳もお椀もいつの間にか消えてすまっだど。爺さまァ、神様の言ったこど守らねさえ、罰(ばち)当っだど。
ドンビン バラリ。
【管理人のひとこと】
神様の折角の好意を欲張った為に、無に為ってしまうお話です。この様なお話には、色々なシチュエーションが在りそうですね。サテ、日頃の行いが悪いので私はそれほど神様からの好意を受けたことがありません。もし、その様な機会に恵まれたら「欲張らず」有難く感謝してお受けしましょう・・・もし、昔話に何かご意見のある人は、ぜひ投稿ください。お待ちします。