2019年03月10日
『新・世界の日本人ジョーク集』
日本人って世界からこんな風に見られている!?
『新・世界の日本人ジョーク集』
暮らし 2018/4/7 から引用しています
『新・世界の日本人ジョーク集』(早坂隆/中央公論新社)
性格と云うのは一人一人で違うもの。でも、国毎に持つ国民性ってあるものですよね。旅先で出会った外国人に〈サムライ!〉とか〈ニンジャ!〉なんて、未だに言われたり、深々としたお辞儀や両手を合わせる仕草を真似されたりする等、日本人の文化や国民性は個性的で、世界でもいじられ易い特徴があるのかも知れません。
『新・世界の日本人ジョーク集』(早坂隆/中央公論新社)は世界中で楽しまれているジョークのうち、日本人が登場するものを選りすぐって集めたジョーク集です。2006年の『世界の日本人ジョーク集』2009年『続・世界の日本人ジョーク集』に続く待望の最新ジョークが満載と為っています。
著者はノンフィクション作家の早坂隆氏。取材で訪れた際に海外で集めた本場もののジョークがタップリと紹介されています。例えば、日本人のイメージとして欠かせ無いキーワード〈真面目〉世界的にもトップレベルとも言われる日本人の真面目さはこんなジョークで表現されています。
地球最後の日
《地球滅亡の前日に思うこと》
・イタリア人「愛人と共に過ごそう」
・日本人 「仕事を今日中に終わらせよう」
・ロシア人 「今日は二日酔いを気にせずに飲もう」
更に、こんなジョークも。
《各国の人々が全力で走っている。その理由は?》
・アメリカ人……健康のため
・イタリア人……女性にモテる体格になるため
・ドイツ人 ……美味しいビールを飲むため
・フランス人……「走るな」と言われたため
・日本人…… 働く体力を着けるため
・メキシコ人……追っ手から逃げるため
トコトン日本人は仕事人間と思われて居る様です。長時間労働を行う勤勉な日本人の働き方は世界中から奇異な目で見られ、今や「過労死」と云う言葉は海外でも使われていると言います。又、本書では、学校の英語学習で学んだことを忠実に守り、実生活でも生真面目に実践しようとする日本人の様子を表現した、こんなジョークも紹介されています。
《アメリカの病院の診察室で、医師が日本人の患者に聞いた》
「How are you?」
日本人の患者が答えた。
「I’m fine thank you. and you?」
英語が苦手と言われる日本人。海外旅行へ行く女性はジョークで学んで、ご注意を。
666-3629!
《アメリカ人の男達が、街で二人の日本人女性をナンパした》
「ネエ、一緒に遊ばないかい? 電話番号だけでも教えてよ」
すると一人の日本人女性が言った。
「Sex! Sex! Sex! Free sex tonight!」
男達は狂喜した。するともう一人の日本人女性がこう言った。
「彼女はこう言ったのよ。666-3629 彼女の電話番号ね」
英語は苦手でも、技術面では世界から高い評価を得て居る様です。
コックに中国人を雇えるのがステータス
《天国とはどんな世界か?》
・コックが中国人
・政治家がイギリス人
・エンジニアが日本人
・銀行家がドイツ人
・恋人がイタリア人
但し、こんな問答も。
この様な政治家が闊歩していた
《地獄とはどんな世界か?》
・コックがイギリス人
・政治家が日本人
・エンジニアが中国人
・銀行家がイタリア人
・恋人がドイツ人
海外からの評価は、政治・外交面ではイマイチと言った処でしょうか。そして、様々な問題を抱え、ナカナカ解決に至ら無いのが日中関係。そこには複雑な対日感情がある様です。
《中国人の教師が生徒に聞いた》
「日本の状況はどう為っていると思うか?」
「ハイ。日本は既に崖っぷちに立っております!」
「好し。では我が中国の状況はどうか? 」
「ハイ。中国は常に日本の一歩先に立っております!」
日本人はジョークを楽しむと云う文化が薄い国です。しかし、海外にはプライベートなシーンだけでは無く、ビジネスの場等でもジョークを楽しみ、ユーモアを大切にする国もあります。
本書は、日本人ってこんな風に見られているんだと気軽に笑って楽しむのも好し、世界での日本の立ち位置を感じて国際政治を知る入り口としたり、国際交流の際のネタにしたりするのも好し、過去に発売されたジョーク集と比べて、世界の日本を見る目の変化を楽しむのも好しと、様々な楽しみ方が出来る一冊です。
政治や外交・観光・食文化・歴史やスポーツ等幅広いジャンルをテーマにした、様々なジョークに、共感したり、時にはツッコんでみたりしながら、世界の日本ネタジョークを楽しんでみてはいかがでしょうか。
文=Chika Samon
この記事で紹介した書籍
新・世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)
作家: 早坂 隆 出版社: 中央公論新社 発売日: 2017/12/06 ISBN: 9784121506054
【管理人のひとこと】
私でも理解できるジョークでした。唯一つ、ストーンと胸に落ちないのが〈フランス人は「走るな」と言われ、何故全速力で走るのか?〉ですね。フランス人って天邪鬼(あまのじゃく)な性格なのでしょうか?そんな風に言われているとも知りませんでした。
〈あの国の人達は〇〇〇〇な性格だから・・・〉と言う思い込みと歴史的な言い伝えなんかがあるのでしょうね。それが勝手な想像を呼びこの様なジョークと為って、その知識と洒落たウイットをヒケラカスのでしょうネ。
オヤジギャグとハゲの関係?
要は、ジョークを飛ばすのは自分自身の存在を周りから浮き立てる為なのですネ。〈俺はこんな歴史を知ってるしこの様な詳細まで熟知しているんだ。だから、こういう言い回しが出来るのサ〉ってなもんですな。大いなる自己表現なのです。
確かに色々な歴史や故事来歴を知らないと、その様な言い回しは出来ないし、増してそれを笑いに変えるのも大いなる才能なのです。我が国では〈オヤジギャグ〉為る言葉で〈周りを和(なご)まそう〉とのオヤジのサービス精神での洒落をバカにする風習があります。しかし〈折角の思いやりなのだからと感謝して笑おうよ〉と云う習慣を着ける方が世の中は上手く回るのです。互いに少しの思いやりを持って接することで、世の中はスムーズに動いて行くのですから。
洒落を考えポンポンと言い続けるには、相当なエネルギーが必要ですし、脳みそに手を突っ込んで掻き回すような努力が在っての上でのこと。その努力を鼻で笑っては為りません。責めて笑わなくとも〈尊敬の眼差しでジーっと見詰める〉位のお返しは必要でしょう。
しかし、何度も使い回したり余りに下ネタで陳腐(ちんぷ)なものには、ハッキリと〈ノーサンキュー〉と指摘するべきです。それで無くてはオヤジの進歩がありません。そう指摘されると、オヤジは一層勉強し奮起し新たなステージへと進めるのです。ですから、善意のある指摘もオヤジの為なのです。そして、あなたの為でもあるのです。
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