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<数字を見るとおなかが痛くなる社長のための決算書の読み方> ウエスタン安藤





「実践会計」というタイトルは間違ってはいません。
本書は中小企業の社長向けに書かれた本で、会計に関する内容から脱税、粉飾などについて書かれています。

「会計」「脱税・粉飾」の2つのパートに分かれているため、「会計」パートの内容は多少薄い気もしました。

「脱税・粉飾」パートの内容は会計事務所にいたものとして共感できる内容が多く書かれていました。


特に「中小企業の社長は『無理なことを何とかする(クロをシロにする)』のが税理士の仕事だと思いこんでいる人が多い」というのは筆者の切実な叫び声だと思ってしまいました。



ちなみにそういう中小企業の社長が税務調査で指摘を受けた場合に、税務署員に向かって「わしゃあ、知らん。税理士が勝手に(経理処理)したことだ」と言ったりしますが、税務署員には通用しません。

税務署員は社長(会社)から支払うべき税金をとっていくだけであり、経理処理の問題に関しては社長と税理士が勝手に争ってもらえばいいと考えているからです(社長が会社のことを知らないという道理も常識的に考えて通用することではありませんし)。



顧客の(都合の)ためにクロをシロにすれば、一旦は顧客に喜ばれますが、税務署側に見つかった時には途端に上記のような状態になり、最悪の場合訴えられます。

一方で、顧客のためにまっとうな税務処理をすれば顧客に嫌われ、最悪の場合顧客でなくなります。


税理士商売の難しさはここにあります。





なお、会計のことを含めて勉強したい人には社員5人までの小さな会社の節税がよくわかる本―税金ダイエット (アスカビジネス)が読みやすくオススメです。



印象に残ったポイントは以下の通りです。


中小企業レベルでは損益計算書を活用する


営業収益 :売上
営業費用 :原価と販売管理費
営業外収益:継続して入ってくる収益のうち、売上以外のもの
営業外費用:継続して支払う費用のうち、原価と販売管理費以外のもの
特別利益 :特定の年度だけに特別に生じた利益
特別損失 :特定の年度だけに特別に生じた損失


中小企業にとって損益計算書の利益は、
「売上総利益」「営業利益」「経常利益」の3つの数字を見るだけで良い

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