2010年08月01日
<松下幸之助発言集ベストセレクション 商売は真剣勝負> 松下幸之助
松下幸之助氏によって各地で行われた講演会をまとめた一冊です。
昭和30年代の内容なので、現代と経済事情が合わないところもあると思いますが、
それを割り引いても非常に参考になる経営の考え方が書かれています(話されています)。
印象に残ったポイントは以下の通りです。
企業は「私」のものではなく、「公」の機関である
一定の利益を上げることは尊い義務である
値切られるままにまけていたり、先方に事情を訴えられて集金がなおざりになっていくことから会社経営は行き詰っていく。値切りや集金猶予もやむを得ないところはある。
しかし、一定の限度を超すような値切りや猶予は断じて許されない。
勇気を持って得意先を鞭撻しなければならない
薄利多売は業界を混乱させる。薄利多売は排撃すべきこと
買い手の値切りに対しては信念を持って対抗する。商売をして、報酬をもらうことは当然である。
慈善事業をしているわけではない。対抗ができなければ商売人としての素質はなく、商売をやめるべきである。
会社経営は政治を無視して行なうことはできない
オランダは利害得失を国民に納得させて第2次大戦では敵国であったドイツ軍を防衛要衝の一角に迎えている。日米関係もそういったケースを参考にしてもっと政治に関心を持つべきである
社長の給料が高いのは経営の心配料である
社長は会社の責任をすべて一人で負う。従業員のせいにしてはいけない
部長は部の責任をすべて一人で負う。従業員のせいにしてはいけない
課長は課の責任をすべて一人で負う。従業員のせいにしてはいけない
仮に従業員に良くない者がいたとしてもそれを発言することは責任回避である
責任回避をするのではなく、配置転換するといった必要な対応をとらなければならない
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