2010年11月27日
<成功のコンセプト> 三木谷浩史
楽天がここまでの巨大企業になるにあたっての三木谷社長の考え方と行動が描かれている一冊です。
楽天が大きな結果を出してきた理由が納得できる一冊です。
言葉には簡単に表すことができても行動に起こすのはなかなか難しいことを次々とやってのけた三木谷社長の情熱と意志の強さを強く感じられた一冊です。
印象に残ったポイントは以下の通りです。
不確定な未来に対する戦略の2タイプ
1.数々の画期的なサービスを世に送り出し、受け入れられるサービスは残し、受け入れられないサービスは見切りをつけてやめる。
2.あるサービスについて、常に改善を重ねていき、先行者に追い付き、追い越すまで改善をし続ける
楽天は後者である
人間の考え・姿勢には2タイプある
1.売上30%アップという目標に対して25%アップという結果が出たときに、それを良しとする考え
2.売上30%アップという目標に対して25%アップであっても意味はない、何が何でも30%を達成するという考え
楽天は後者である
仕事を人生最大の遊びにできれば誰でも有能はビジネスマンに慣れる
ビジネスで成功するかどうかのカギは仕事を人生最大の遊びにできるかどうかにかかっている
面白い仕事はない。仕事を面白くする人間がいるだけ
未知の問題に直面した時の行動には2パターンある
1.仮説→実行→検証を繰り返す
2.すでに他の誰かによって解決されていないかを確認し、解決されていればそれを模倣する
「そもそも論」で考える
「そもそも何のために○○をするのか」を考える。
これにより仕事のアイデアが浮かんだり、改善のための仮説が湧いてくる
ビジネスにおいて他者が発見したフレームワークは具体的なビジネスに落とし込まれている可能性が高い
一つの文化圏で爆発的にヒットしたものは他の文化圏でもヒットする可能性がある
例:カラオケ、スシ、マンガ、アニメ
事なかれ主義、減点方式で仕事が評価される仕組み、チャレンジ精神のない環境は組織を時代遅れにする
インターネットショッピングの世界では差別化する努力をしない店舗は埋没してしまう
しかし、会社の空間的な束縛から解放され、企業規模や距離の壁を乗り越えた対等に勝負できるというメリットがある
現代の買い物はエンターテインメントである
「生活を支えるための基礎的な消費」と「生活を豊かにするための消費」の2種類が現代の消費であり、
後者は「消費」というよりも遊び、エンターテインメントに近い性格を持っている
アメリカのビジネスマンは「家族」のため、「地域」に貢献するために働いている
一方で、日本のビジネスマンは「家族」のため、「会社(の仲間)」に貢献するために働いている
この微妙な違い、会社に対する意識の違いが日本での有給休暇のとりにくさやサービス残業の問題をもたらしている
スピードはビジネスの勝敗を分ける重要な要素である
仕事のスピードを速くすることは仕事そのものの質を高めることにもつながっている
ビジネスでスピード感をつける最良の方法は当事者意識を持つことである
仕事のスピードを上げる方法は目標を設定することである
目的がなければ仕事はただの労働に堕落する
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