2011年03月02日
<大逆転のブランディング> 田中洋
ブランディングについて色々な会社の成功事例が紹介されている一冊です。
ハーレーダビッドソン、マクドナルド、青い鳥文庫、ABCクッキングスタジオなど、困難を克服し成長したブランドが取り上げられています。
個人的にはどの成功事例よりも終章(あとがき)が最も印象に残りました。
簡単にいえば、事例を知ることによって
かえって事例がなければ行動ができなくなる、事例依存症というものです。
本書の成功事例企業は、この成功までに自社に通じるような成功事例を見てはいません。
この点を意識しなければ成功事例をいくらみても行動に移すことができないのだろうと感じた一冊です。
印象に残った点は以下の通りです。
ブランディングに成功をした企業は恵まれた境遇から出発していない
恵まれていない境遇が「考えること」を(強制的に)生み出している
事例依存症は、この「考えること」を行なわずに済ませようとしてしまっている
恵まれた条件が残っている限り、多くの人間は考えもしないし、アクションも起こそうとしない
恵まれていない境遇にあるか、強い危機意識がなければ、考えやアクションを起こすことはない
リーダーには「必ず現状を突破し、成功することができる」という強い信念がなければ部下はついてこない
逆転のためのアクションの方向性
1.売りの現場の改革(顧客との接点を強力なものにしなければブランドとして育たない)
2.顧客を知る(顧客を知っているという思い込みは非常に危険なものである)
3.価値創造システムの創出(顧客の支持を得続けるために、いちいちコストや手間をかけなくとも意図した方向に組織が動いていく仕組み(システム)づくりをしなければならない)
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