2010年07月17日
<儲かる会社はNewsづくりが上手い> 竹村徹也
「ニュース記事に載って集客しよう、知名度を上げよう」
というニュース・マーケティングに関する一冊です。
内容はいたってシンプルなもので、
極論すれば「ネタを掘り起こしてメディアに取り上げてもらおう」というものです。
非常に簡単なことが書かれているように思われるかもしれませんが、
逆に考えれば、それだけわかりやすい内容にかみくだいて書かれているということです。
「難しい専門書のような詳しく書かれているけれどもとても真似できない」ということがこの本にはありません。
チラシやインターネットのHPといった広報だけでなく、メディアにとりあげてもらうように仕掛けることも広告宣伝の一つの手法です。
印象に残ったポイントは以下の通りです。
マスコミが求める情報を探る・ニュース価値のある情報を作る
ニュース性を高めるためのチェックリスト
1.「○○で初めて」といった要素はないか?
2.「○○で一番」といった要素はないか?
3.「最も○○」といった要素はないか?
4.オンリーワンの要素はないか?
5.珍しさの要素はないか?
6.時事性・話題性はないか?
7.季節性はないか?
ニュースの視点を持つ:
ニュースとして放送する立場に立ったときに放送するメリットがあるかを考える
×:「私は、△△です」では、ニュースとして取り上げられるのは難しい
○:「私は、(世間から)△△と言われています」という視点に立つことで、公共性が増し、ニュースとして取り上げられる可能性が高くなる
ニュース作りには3つのパターンがある
1.ストレートニュース
新しい商品・サービスの販売など、事実をありのままにマスコミにリリースする
例:3色ボールペン新発売
2.ニュースになる「テーマ」を作る
テーマを「主」、PRしたい商品・サービスを「従」とし、マスコミにリリースする
例:3色ボールペン情報活用法
3.ニュースとして取り上げられる「アイデア」を作る
イベントやキャンペーンなどのコンテンツ作りからニュース性を出す
社長は最高のニュースネタである
ニュースを作り出すためのチェック項目
1.旬のニュースと関連した話題はないか?
2.トレンドのニュースと関連した話題はないか?
3.「○○で初めて」といった新しさはないか?
4.「最も○○」といった話題はないか?
5.独自性をアピールできる話題はないか?
6.人々が驚くような話題はないか?
7.「ユニーク、面白い」といった話題はないか?
8.人々に役立つような話題はないか?
9.ストーリー性のある話題はないか?
10.時節と関連した話題はないか?
11.時代性を感じさせる話題はないか?
12.将来性を感じさせる話題はないか?
13.社会背景と関連した話題はないか?
14.人々が興味を持つデータはないか?
15.オピニオンリーダーのコメントはないか?
マスコミに提供すると効果的な4つの情報
1.業界で話題になりつつあるテーマ
2.自社以外の他社の事例
3.ケーススタディ(お客さんの事例紹介など)
4.そのテーマに答えられるオピニオンリーダーの紹介(大学教授、評論家、シンクタンクなど)
ニュースリリースを作成する上で心がけたいこと
1−1.タイトルが勝負
「誰が」「何を」「どうした」という3要素を明確かつ簡潔に書く
例:「××ハウス 大型分譲地30区画を発売」
1−2.必要に応じてサブタイトルを入れる
例:「建売住宅の常識を覆す“土地つき注文住宅”を提供」
2.リード文
5W1Hを明確、かつ簡潔に書く
3.本文
3−1.今回リリースするニュース内容の解説
3−2.関連する社会背景やトレンド
3−3.上記の内容がニュースであることを客観的に証明する(事例や事実、数字のデータなど)
4.アプローチ
メディアを選んで電話をし、担当者を聞き出してリリースを送ることを承知してもらい、リリースを送る
※全国紙はハードルが非常に高いので業界紙や専門紙を狙う
※一度のリリースが取り上げられなくても諦めずに送り続けることが大事
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