2010年05月20日
<効率3倍アップのニッチメディア広告術> 内藤真一郎
マスメディア(TV・新聞・雑誌・ラジオなど)の広告はすでに見慣れていたり、聞き慣れたりしており、多くの人によく知れ渡っています。
このマスメディアに対してニッチメディアというマスメディア以外の中小媒体も実は多く存在しています。
本書はこのニッチメディアに着目して、より自社向けに絞られたターゲットに広告宣伝することのメリットや可能性について書かれています。
著者が自身の仕事の経験から書かれているので、著者の宣伝にもなっている一冊ですが、巻末には厳選されたニッチメディア媒体がカテゴリー別に560種類も紹介されており、そういった知識を手に入れておくだけでも参考になります。
ニッチメディアを知るうえでは安価な投資なので、中小企業経営者や広告担当者など広告部門を担当している人に一読していただきたい一冊です。
本書は媒体紹介が中心の本なので、マーケティングの本と併せて読むとより役立ちます。
印象に残ったポイントは以下の通りです。
ニッチメディアは商品・サービスとターゲットが呼応する最適な場を提供するメディアである
ニッチメディアのいろいろ
1.会員誌(例:クレジットカード会員誌)
2.機内誌・車内誌(例:飛行機の機内誌)
3.通販カタログ
4.有料放送番組ガイド
5.業界会報誌
6.公益法人誌
7.高額商品の顧客情報誌
8.BtoBの顧客情報誌
9.企業OB会誌・同窓会誌
10.互助会誌
11.フリーペーパー・フリーマガジン
フリーペーパー・フリーマガジンには4タイプある
1.情報誌
2.地域情報誌
3.特定ターゲット系
4.企業広報・宣伝系
ターゲットで捉えるニッチメディアのいろいろ
1.富裕層向けメディア
2.シニア向けメディア
3.主婦向けメディア
4.F1層(20〜34歳の女性)向けメディア
5.女性向けメディア
6.BtoB向けメディア
7.大学生向けメディア
8.自動車教習生向けメディア
9.ペットオーナー向けメディア
10.マニア・オタク向けメディア
メディアの費用対効果を高める5ステップ
1.ターゲットの設定(絞り込み)
2.ニッチメディアの選択
3.マーケティングステップの設計
例:チラシ(10万枚)→トライアルセット購入(レスポンス率0.5%)→本商品購入(レスポンス率10%)
トライアルセット5,000円×10万枚×0.5%=250万円
本商品50,000円×500×10%=250万円
上記のように目標売上から考えると、500万円が最大の予算と考えることができる。逆に広告コストからも目標売上を立てることができる
4.クリエイティブ(広告物)の制作
5.広告効果の検証
クリエイティブに付けるエッセンス例
1.体験談
2.数字(「端数価格」や「○○個売れています」といったアピール)
3.申込期限
4.テレビCMとの連動
5.限定性
6.季節感
7.こだわり、伝統
クリエイティブに不可欠な3要素
1.インパクト
2.違和感
3.飽きさせないこと
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