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<プロフェッショナルマネージャー> ハロルド・ジェニーン





ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正社長に「僕の経営は甘い」と言わせた一冊です。

著者であるハロルド氏はITTという電話通信機器の有力メーカーを製造業、保険業、ホテル・娯楽業などを運営する世界最大規模のコングロマリット(巨大複合企業)を作り上げた経営です。

その経営者が自らの手腕について書いています。



英語のmanage(マネージ)を日本語に翻訳すると、その中に「なんとかして○○する」とあります。


まさしくマネージャー(マネージする者)とは、

目標を達成するために、様々な手を打ち、
一つの方法が駄目ならば次の方法、その方法も駄目ならば、また別の方法・・・

と、とにかく「なんとかして目標を達成する」ということのプロフェッショナルだと感じる一冊です。


会社経営の仕方や経営者として持っていなければならない資質について多くのことを学ばせてくれる一冊です。



印象に残ったポイントは以下のとおりです。


<経営を中心に印象に残ったことについて>


ビジネスはセオリーで経営できるものではない

経営理論によって経営しようとした経営者は見たことがない

経営理論によって経営を成功させた経営者も見たことがない

どんな理論も複雑な問題を一挙に解決してくれることはありえない

ビジネス理論は流行のように現れては消えていく

論理や技術は「助け」となることもあるが、人々はそれに寄りかかりすぎる傾向にある

経営のコツは「目を離さないこと」である



ビジネス経営はゴールを決めてそこへ到達するためにできる限りのことをするものである



ビジネスの世界では「金銭」と「経験」で報酬が支払われるが、まずは「経験」をとること



どの会社にも二つの組織がある
1.いわゆる組織図
2.そこに所属する人々の日常の関係



企業では重要な情報が命令系統をさかのぼっていくうちに「やむを得ず」要約される。
が、その要約によってトップは「本当に」現場を知ることができなくなる



「びっくりさせるな!」
びっくりさせられることの99%は良くないことである
問題は早期発見、早期対処しなければならない




「事実」は得がたいものである

・表面的な事実(一見事実と見える事柄)
・仮定的事実(事実とみなされていること)
・報告された事実(事実として報告されたこと)
・希望的事実(願わくば事実であってほしい事柄)

上記のような「真実」とは異なる「事実」が、会議では多く報告されている



真実たる事実を得るための自問すべきこと
・それは本当に事実なのか?
・それは揺るがすことができない事実か?



困難な決定は組織を先頭に立って導く者によってなされる
ゆえにあらゆる組織は導く者の性格や個性を反映したものとなる



過失は恥ではない。ビジネスにはつきものである。
しかし、重要なのはそれから学び、なすべきことをすることである。


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