2010年06月05日
<経営の見える化> 小山昇
小山昇氏の書籍についてはすでに何冊かご紹介していますが、
今回ご紹介するのは経営全体を動かすための仕組みづくりの一冊です。
これまでにしっかりと清掃に取り組むといった環境整備などが取り上げられていますが、
それらも経営全体をスムーズにするための施策の一つです。
本書にも書かれていることですが、
「基準を先に作り、制度を動かしながらやり方を変えていく」方法は圧巻です。
しかし、多くの施策が良い結果をもたらしているのは制度が良いだけではなく、
制度をつくるにあたっての経営者の考え方が重要であり、その考え方がこの本には書かれています。
全部を真似ることは一朝一夕ではできませんが、少しずつでも取り組んでいくことで会社の改善につながる中小企業の経営者にお勧めの一冊です。
印象に残ったポイントは以下の通りです。2日にわけてお伝えします。
(経営全体について)
動機が不純であっても結果が清ければ経営はそれでよい
「サボりたい」「面倒くさいことはしたくない」といった人間心理を無視して経営をしてはいけない
やる気を出させるのではなく、やらざるを得ない気持ちにさせる仕組みを作る
ルール(方針)を明確に見えるようにする
経営計画書はとりあえずでもいいから作る
未来をつくっておかなければ逆算して今とるべき具体的な行動を決めることができない
「0を1にしていくこと」よりも「1を2や3にしていくこと」の方が現実的。
だからこそ良いと思ったものは真似をする。真似こそ最高の創造である
市場にはお客様と競合相手しかいない。お客様が買ってくれれば「正しい」そうでなければ「間違い」
小さな会社はトップダウンの経営をする
(財務関連)
決算書は社長の通信簿である
銀行が知りたいのは過去の数字(決算書)だけである
売る、納品するまでが仕事ではなく、現金を回収するまでが仕事である
売れるカテゴリーだけに在庫を圧縮する
不正経理が起きるのは会社の仕組みが悪いため
儲けは「率」よりも「額」で見る
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