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<35歳までに身につけておくべき プロの経理力> 児玉尚彦






経理マンの存在意義を問いかけ、
一昔前の「帳簿さえできていればそれでいい」という役に立たない考え方に警鐘鳴らしている一冊です。

逆を言えば、経理に付加価値を生み出すための一冊でもあります。


会社における後方支援事務の価値を再考するにあたって一読しておきたい一冊です。

具体的な内容については企業のレベルによって感じ方に違いもあると思いますが、
意識の高い人、高い意識を持とうとしている人向けに書かれたものであることに違いありません。



印象に残ったポイントは以下の通りです。


これからの経理は分析力で評価される。経営者の考えと現場の動きを数値で計測する


分析力とは変化に気づく目を養うこと


データをグラフにして変化をとらえる



試算表の利用方法
1.儲かっているか
2.お金は足りているか
3.異常はないか


利益を見るときは「率」と「額」をチェックする



損益計算書の重要項目
1.売上高
2.粗利益
3.人件費
4.経常利益


会社の稼ぐ能力=営業利益+減価償却費



経理が毎月することは勘定科目の残高合わせではなく、その金額の妥当性を検証すること


貸借対照表の右側は目に見えないが、右側の状況によってアリとキリギリスのどちらなのかがわかる



経営は「資本・売上・利益」という3つの数字のバランスで成り立っている


会社がうまくいっているかどうかを表す3要素
1.経営効率:総資本利益率=利益/総資本
2.成果割合:売上高利益率=利益/売上高
3.活動速度:総資本回転率=売上高/総資本



利益を決める3要素
1.売上:単価×数量
2.粗利益:単価×数量×粗利益率
3.固定費:人件費・販売費・管理費



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