2010年03月26日
<社員10人までの小さな会社の資金繰りがよくわかる本> 税理士法人 上坂会計
財務関係の本は今までいくつかご紹介していますが、この本が最も実践的な良書です。
たいていの本は大企業の財務諸表を中心に話ができており、極端にいえば、役に立ちません。
それに対してこの本はタイトルからして「中小企業」に的を絞っています。
それだけでも有用性は高いものになっており、内容もストーリー形式になっているのでわかりやすくなっています。
中小企業会計の実践的な部分を本で学びたいと考えているならば是非読んでいただきたい一冊です。
印象に残ったポイントは以下の通りです。
(逆説的であるが)資金繰りを良くするためには税金を支払う
設備投資の返済は減価償却費の範囲内で行なう
資金繰り表やキャッシュフロー計算書がお金の動きを把握するのには重要
「利益=お金」ではない
機会損失よりも在庫過多のほうがお金に及ぼす影響は大きい
資金難に陥る原因の例
・過剰投資による借金過多
・人件費の過剰捻出
・在庫過多
1年間に増えたお金=利益+減価償却費
「利益+減価償却費>借金の返済額」でないと資金の釣り合いが取れなくなる
債務償還年数=金融機関からの借金残高÷(営業利益+減価償却費)=現実的に可能な返済年数
経費が高いのか、安いのかは経費だけの金額を持って判断することはできない
在庫が増える=原価が減る=利益が出る
税金は、ある程度割り切って支払うことが大事。節税という名目で不必要経費を支出してはいけない
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