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<学校の勉強だけではメシは食えない!> 岡野雅行


最近色んな本を読んできて思ったことですが、




「本がほしくて本を買っているわけでない」




あらためてこのように思うようになりました。


一見すると矛盾しているように思われる書き方ですが、そうではありません。



カンタンに言えば、「本が欲しいのではなく、本に書かれている内容が欲しい」ということです。





別の例を上げるのなら、腕時計を買うときに



「時間が分かる」



という理由だけで腕時計を買っている人はいないということです。



もし、ただ「時間が分かる」という理由だけならば、



値段も、大きさも、デジタルも、アナログも、ベルトの素材も、作っているメーカーも全てどんなものだっていいはずです。




さらに大きく言えば、「持ち運びができて、時間が分かる」機能があるものならば何だっていいはずです。


そうすると、さらに


携帯電話や懐中時計といったものでも構わないことになります。



でも、その中で1つの腕時計を選ぶには何らかの選択が人にはあります。




ここから導き出せることは、



「競争相手というのは思いのほか、多くのものがある」


「売り手は多くの同じ機能を持つ商品の中から自分たちの商品を選ぶべき理由をお客様に伝えなければならない」



ということです。



そしてそれを的確に伝える技術がマーケティング(※)です。



「作れば売れるモノの時代」は終わり、これからは「他とは違うモノの時代」だと私は思っています。


いかに他との違いを「お客様に見せる」か、が重要なポイントです。




※なお、マーケティングとは、セールス(売り込み)なしでモノやサービスを売るための様々なテクニックのことです。
 
 ピーター・ドラッカーの「マーケティングの目標は、販売を不要にすることである」という発言を元にしています。




それでは今日も一冊ご紹介します。





<学校の勉強だけではメシは食えない!> 岡野雅行





世界一細い「刺しても痛くない注射針」の量産化に成功した、金型メーカー岡野工業の代表者である岡野雅行氏の著書です。



私の周りでは、「資格なんてものは足の裏に付いた飯粒のようなものだ(※)」と皮肉な表現が使われたりしますが、

肩書きなどない世界を生き抜いてきた成功者といっても過言はないと思います。


職人気質で独特なものの捉え方もありますが、こういった考え方も岡野氏のこれまでの人生経験による生き抜いていくための知恵だと思います。



読むとチャレンジ精神やモチベーションが上がる一冊です。



※「(足の裏に付いた米粒は汚くて)取っても食えない」と「(資格を)取っても(飯が)食えない=お金が稼げない」を掛けた言葉です。





印象に残ったポイントは以下の通りです。



自分から情報を出さないと人は寄ってこない



納得できないのなら現状維持する必要はない



人からいろいろなことを教わること



たくさん経験すること



腕に職をつけて独立することを考えること



技術は浅く、広くても良いから太鼓持ちになること




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