2014年10月16日
冬の暮らし方・養生
冬の暮らし方・養生
冬を迎え、日が短くなり気温や水温が下がってくると、人間のように体温を保つことができない動物たちは自然と活動が鈍くなります。そして、寒さが厳しく食料の乏しい冬を生き延びるために冬眠に入ります。体温を下げて心拍数を減らし、エネルギ−の消耗を出来る限り抑えて冬を越すのです。
同じように、冬になると人間も体の動きが鈍くなったり目覚めの悪さに悩まされたりするようになります。それは、本来、冬は休息の期間だからです。
また、よく「冬は太りやすい」といわれますが、その理由は活動量が減って体が寒さに備えてエネルギ−を蓄えるモ−ドに入り、新陳代謝を抑えて食べたものを効率よくため込むようになるからです。
しかし、この自然の流れに逆らって不摂生を重ねたり過労が積み重なったりすると、体がより多くのエネルギ−を消耗します。その結果、厳しい寒さに適応できず免疫力が低下しやすくなり、体の働きが乱れてさまざまな不調が現れます。ですから、心身ともに十分な休息を取り、生命力あふれる食べ物からエネルギ−をしっかり取り入れて、寒さに耐えるための体づくりをすることが大切です。
1、 腎と膀胱の働きが乱れる冬
● 腎の働き
精を蓄える
精とは、生命体が先天的に持っている成長、発育などの生命エネルギ−の基本となる物質のことです。精は2種類あり、親から受け継いだ「先天の精」と、飲食物から得た「後天の精」とに分けられる。
成長や発育を調節する
先天の精を使って、体を成長させたり、月経を起こしたり、精子をつくりだしたりしています。なお、先天の精は年齢とともに減っていく為、やがて生殖機能は衰え、体は老化していきます。
また、腎は後天の精を五臓六腑に供給し、それらの働きを維持するとともに、減っていく先天の精を補充しています。
水(津液)の再利用と排泄を調節
肺の働きによって体中をめぐった水(津液)のうち、不要なものを受け取り、まだ利用できるものを吸収して戻します。残りは尿に変えて膀胱へ送り、ある程度溜まったら排泄させます。
● 腎の働きが乱れると
@ 骨
骨が弱くなります。骨の中に存在し、骨の成長や発育にかかわる骨髄は、先天の精が作り出すからです。
A 耳
耳鳴りが起こり、聴力が低下します。約2000年前につくられた「霊枢脈度篇」という本の中では、腎と耳が密接な関係にあることを示す「腎気は耳に通じ、腎和すればよく五音を聞く」という文章が記されている。
B 肺
息切れや呼吸困難が起こります。腎は肺とも協調して働いているからです。
C 毛髪
髪が抜け、白髪が増えます。髪への栄養が滞るからです。
D 生殖器
性欲減退、インポテンツ、早漏、不妊症などが起こります。
E 膀胱
排尿回数や尿量の異常、排尿痛、夜間排尿が起こります。また、水(津液)の排泄が滞ることで、むくみや冷えが起こります。
2、「寒邪」が猛威を奮う冬に注意したい症状
@ 外因による症状 〜原因は「寒邪」〜
外因とは、体の外側から内側に入り込んで病気を引き起こすものを指します。
具体的には、気候による「風邪」「暑邪」「火邪」「湿邪」「燥邪」「寒邪」があり、「六淫」と呼ばれています。
冬の主な外因は寒邪です。寒邪とは、熱を奪って冷やし、体の組織や血管を収縮させるものです。
寒邪が体に入り込むと、腎の働きが乱れるほか、次の症状が現れる。
● 手足の冷え、水っぽい鼻水、寒気、発熱
体が冷えて組織や血管が収縮し、まるで寒いときに水が固まって氷になるように気、血、水(津液)のめぐりが滞ることで、手足が冷えたり、水っぽい鼻水が出たり、寒気を感じたりします。また、毛穴が収縮して汗をかかなくなり、体の内側で発生した熱がこもって体温が上がることで、熱がでます。
● 頭痛、腹痛、関節痛、背中の痛み
体が冷えて組織や血管が収縮し、気、血、水(津液)のめぐりが滞ることで、その部分に痛みを感じます。
これらの症状が「風邪」の諸症状となります。
症状が起こる部分には、寒邪がとどまっています。寒邪を追い出すための方法は、入浴をすることです。早いうちに体全体をあたためて汗をかき、気、血、水(津液)のめぐりをよくすることです。
ただし、入浴をつらく感じる場合は無理をせず、バケツに湯を入れて足を浸す程度にしましょう。なお、熱が出ている場合は安静にしましょう。入浴をすると、体が疲れて症状が悪化します。
寒邪を追い出すためには、首筋や背中、そして痛みを感じる部分をドライヤ−や携帯カイロなどであたためる方法もあります。寒気が強い時は、市販の葛根湯を服用してもよいでしょう。体をあたためて汗を出す働きがある。
※ ショウガ糖湯やたまご酒も体をあたためる作用がある。アリシン(アリシル)もあたため、外因(ウィルス菌)を攻撃する。
2、 内因による症状〜原因は「恐」と「驚」〜
内因とは、体の内側でつくられて病気を引き起こすものを指します。具体的には、「喜」「怒」「憂」「思う」「悲」「恐」「驚」があり、「七情」と呼ばれています。
この内、冬に注意したい内因は恐と驚です。恐とは、事前に分かっているものに対して恐れる気持ちであり、こころが緊張した状態を指します。驚とは、思いもよらない事態に我を忘れて驚く気持ちであり、こころが極度に緊張した状態を指します。これらの内因がつくられると、気や血のめぐりが滞り、腎の働きが乱れて尿失禁などの症状が起こります。つまり、寒邪によって乱れた腎の働きをさらに乱すことになるのです。
3、 冬の食養生
食べ物には、さまざまな味があります。そこで、その味を大きく分けて「酸味」「苦味」「甘味」「鹹味(塩辛い味)」と呼んでいます。
また、食べ物には、食べた後に体をあたためるものや冷やすものがある。
その働きを大きく分けて、体をあたためるものを「熱」、ややあたためるものを「温」、どちらでもないものを「平」、やや冷やすものを「涼」、冷やすものを「寒」と呼んでいる。
この内、冬に取りたい食物は、鹹味(塩辛い味)の食べ物、そして、熱や温の食べ物です。これらの食べ物は、体をあたためて腎と膀胱を補います。体の状態に合わせて適度に取り入れるとよいでしょう。
● 鹹味(塩辛い味)と苦味の関係
鹹味(塩辛い味)の食べ物=食塩、味噌、しょうゆ、ワカメ、ヒジキ、ノリ、アサリ、シジミ、ヤリイカ、メザシ、ジャコなど
これらの食べ物は、色が濃く、黒っぽいものが多いという特徴がありますが、「陰陽五行理論」においても、青、赤、黄、白、黒の五色のうち、黒は腎を補うと記されています。
冬、寒い東北地方は、味噌やしょうゆの塩分濃度が高く、また、漬物、佃煮、魚の塩漬けなどの郷土料理に食塩を多用していることが知られています。この背景には、鹹味の食べ物の働きに気づき、それをうまく活用することで厳しい寒さに耐えてきた歴史をうかがえる。
ただし、鹹味の食べ物をとりすぎると、腎とに抑制される関係にある心に負担がかかり、血の巡りに影響が及びます。
腎と相克の関係にある心の働きを補うためには、鹹味の食べ物とともに、苦味の食べ物を一緒に食べるようにしましょう。
苦味の食べ物のうち、さらに温の働きを持つ食べ物=カブ、アスパラガス、ヨモギ
鹹味の食べ物である食塩には、天然物であれば「にがり」が含まれている。
● 腎と膀胱を補う「熱」「温」の食べ物
熱や温の食べ物=ニンニク、羊肉、トウガラシ、シナモン、モチ米、ニンジン、カボチャ、ニラ、ショウガ、ネギ、タマネギ、ブリ、鮭、鶏肉、黒豆、黒砂糖が代表的。
生理痛には、シナモン、ショウガ、肝臓には、ニラ、ニンニク、肺にはショウガ、風邪には、ニンニク、ネギが特に役立ちます。
● 腎に蓄えられる「精」を補う食べ物
後天の精を補う食べ物=ヤマイモ、エビ、スッポン
コラム−高齢者は特に腎を補いましょう
男性は60代、女性は50代から高齢者と考えられていた時代を経て、現在では65歳以上を高齢者と呼んでいる。
年齢を重ねると、体を環境に適応させる力が弱くなるため、寒さ、暑さ、湿気などの影響を受けやすくなります。
また、腎に蓄えられた精が減り、「腎は耳に開竅(穴を開いて内側にこもった邪悪なものを外に出す)する」「腎の華は髪である」といわれている腎の働きが乱れるため、聴力低下や耳鳴りが現れ、髪の毛が細く抜けやすくなり、白髪が増えます。また、腎に蓄えられた精は髄を生み、骨髄は骨を養い、脳髄は脳を養いますが、精が減ると、骨の中に存在し骨の成長や発育にかかわる骨髄が少なくなり、骨がもろくなって骨粗鬆症が起こります。膝や腰も弱くなり、痛みなどの症状が起こります。なお、女性は血も減り、男性は精の排泄も減ります。
腎に蓄えられた精が減ると、精によって維持されていた五臓六腑(肝・心・脾・肺・腎など)の働きも乱れ、さまざまな症状が現れます。
肝の働きが乱れると、視力低下や眼精疲労、老眼が起こります。
女性は月経がなくなります。
「心は血脈を司る」といわれている心の働きが乱れると、不整脈、高血圧、動脈硬化症、狭心症など、脈や血圧、血管の問題が起こります。
また、心は精神活動も司っているため、記憶力が落ちたり、脳の働きが鈍くなったり、不眠になったりします。
「肺は皮膚を司る」といわれている肺の働きが乱れると、皮膚にシミや老人班、かゆみが現れ、乾燥してざらざらします。また、咳きがでて、風邪や肺炎を引き起こします。さらに、体を少し動かしただけで呼吸が乱れます。
従って、高齢者は、特に腎を補う必要がある。
デザイナ−フ−ズ計画とは・・・・・
アメリカの国立がん研究所が世界中の食品を集め調査した結果、がん細胞の抑制効果の高い食べ物の頂点は、「にんにくとキャベツ」であることを発表しました。
にんにくの核心がにおいのあるイオウ化合物(気体)である「アリシン」です。
アリシンは、侵入物・体内菌に攻撃撃退する習性を持つ。その「アリシン」を1カプセルに90mg含有した製品が「アリシル」日本初!
「にんにく」から抽出された匂いの成分ががん抑制に効果が高いと研究発表された内容を何回も局は違えどテレビ放映されている。匂いの成分は、にんにくを傷つけると発生するイオウ化合物のガス体、アリナ-ゼ酵素とアリインとが反応したのがガス体の「アリシン」(別名ジアリルチオスルフィネ-ト)
ガス体「アリシン」(別名 ジアリルチオスルフィネ-ト)の封じ込めに成功し製品化されたのが当ショップ販売商品「アリシル」
※匂いの成分は、ガス体のため発生しすぐ消え去る性質を持つので封じ込めは難しいとされていた。
商品アリシル(アリシン)ショップ
やっとかめマ−ケット
http://yatokame.shop-pro.jp
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