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タグ / 短編エッセイ
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【短編小説】『僕は王様さえ奴隷にできる』 [2022/04/01 19:52]
いまや生態系のトップとなり、
地球に大きな影響を与える力を持つサピエンス。
その強力なサピエンスを見事に操作し、
農業革命によって最も恩恵を受けたのは、主食となる植物だ。
『まんがでわかる サピエンス全史の読み方』 より
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僕はすべてのニンゲンを奴隷にできる。
王様も、世界の支配者さえも、僕の意のままだ。
僕は何もしなくても生きていける。
いっさいお金を払わなくても、
ニンゲンたちが家も食..
【短編小説】無菌に狂うディストピア 〜ころなカンセンシャ騒動の果て〜。 [2022/01/12 19:02]
本当に怖いものは自然災害か、見えないウィルスか。
――それとも「ニンゲンの狂気」か――
ー目次ー
目覚めは初夏の草原、目指すは祭り会場唐突なPCR検査、”ヨウセイシャをあぶり出せ”歓喜から狂気へ、”カンセンシャを排除しろ”逃走の果てに、”怖いものはウィルスか、ニンゲンか”
1.目覚めは初夏の草原、目指すは祭り会場
ん…この音は…?
やさしい風が、新緑の草花をなでる音だ。
ここは…街中から少し離れた、草原が広がる場所。
それなりに建物はあるが、鮮..
【短編エッセイ】『退路なき天国』。 [2021/02/08 18:28]
ー目次ー
ゲリラ軍の奇襲、混乱する避難所息を殺す教室、4羽のウサギとの出逢いこのウサギたちを、逃がしてあげたい退路なき潜伏、辿り着いた”諦めの境地”覚めないでと願う、”最期の恍惚”
1.ゲリラ軍の奇襲、混乱する避難所
今日も避難勧告が発令された。
今月に入って3度目だ。
数ヶ月前に起きた軍事クーデターをきっかけに、
反政府軍の勢力はさらに勢いを増していた。
激化する攻撃の前に、国防軍は後退、
市街戦は避けられないところまで追い詰められていた。
..
【ヘルプマークと優先席】電車で倒れかけた時に、優先席へ引っ張ってくれたおばちゃんに”ありがとう”。 [2020/12/27 18:16]
ー目次ー
倒れかけた僕を、優先席へ”なんも申し訳なくないよ、私も同じだから”世の中には、こんなに優しい人がいるおばちゃんの笑顔と、世界一おいしいアメ
1.倒れかけた僕を、優先席へ
ある冬の日の夕方。
僕は地下鉄に乗り、
優先席の近くに立っていた。
ここ数ヶ月、
まともに食べられていなかった僕は、
空腹で目の前が真っ白になった。
「あなた、こっち。こっち座りなさい」
女の人の声が聞こえた。
振り向くと、
右側の優先席に座ってい..
【短編エッセイ】『-Tomiko 74-』 〜初めてのファストフード、74歳の挑戦〜。 [2020/10/06 19:36]
ー目次ー
マイト。ファストフード店のレジカウンターアイコ?女子高生20名の団体が来店トミコ!初めてのファストフード店
1.マイト。ファストフード店のレジカウンター
僕の名前は舞人(マイト)、21歳。
市内のとある大学に通いながら、
某ファストフードチェーン店でバイトしている。
都心の賑やかなこの店に入って、
なんだかんだで半年。
仲間うちではベテランの領域に入り、
最近、レジ業務を担当するようになった。
レジカウンターで接客にあたっ..
【短編エッセイ】『時の海を駆ける船』。 [2020/09/09 09:35]
ー目次ー
巨大クルーズ船の探検無人の船室、襲いかかる謎の鉄球仲間は散り散り、ついに1人に秘密裏に進む、恐ろしい計画開かずの窓に隠された、この船の正体はるかなる時を駆ける船愚かな人類の歴史、その終着点は
1.巨大クルーズ船の探検
潮風が心地よい、ある晴れた日。
僕は大勢の仲間たちと、巨大な船に乗っていた。
大型フェリーどころではない、
超大型のクルーズ船だ。
広大な船内には、
いったいいくつの船室があるのか想像もつかない。
好奇心旺盛な僕ら..
【短編エッセイ】『狂気の暴走車』。 [2020/09/01 19:11]
ー目次ー
”ドライブに付き合ってくれないか?”突然の逆走、そして暴走衝突、そしてついに人を…立ちふさがるトラック、”終わった…”視界が開け、運転席に目をやると…
1.”ドライブに付き合ってくれないか?”
ある晴れた日、
僕は街の歩道を散歩していた。
すると、
僕が歩いているすぐ横に
1台の黄色い軽自動車が停車した。
「よう。ドライブに付き合ってくれないか?」
そう声をかけてきたのは、僕の友人だった。
僕は助手席に乗り込み、
友人が運転する..
【ノンフィクション怪談】『暗闇の追跡者』。 [2020/08/25 00:34]
ーーーーー<p.m.10:30>ーーーーー
僕は残業でへとへとの身体を引きずり、
駐輪場へ向かった。
最後の力をふり絞り、
自転車をこいで帰路に着いた。
家路までの最短距離には、
あの街灯のない真っ暗な道がある。
怖いので、ふだんはその道を避け、
灯りのある道を通っている。
ただ、この時の僕は
とにかく早く帰って休みたかった。
「真っ暗だろうが、いつもの道だ。構うもんか」
そうつぶやき、暗闇を突っ切って帰ることにした。
..
【ノンフィクション怪談】『飲みかけのコーラ』。 [2020/07/27 01:27]
その日、
ぼくは仕事に疲れ、ふらふらになりながら、
ようやくアパートに帰ってきた。
持っていた『飲みかけのコーラ』のペットボトルを
雑にテーブルに置き、ソファへ仰向けに倒れ込んだ。
コーラがかすかに泡立つ音を聞きながら、
そのままソファで泥のように眠った。
どれくらい時間が経っただろう。
ふと、眠りが浅くなったことに気づいたぼくは、
なぜか無性に水分がほしくなった。
そうだ、確かさっき
テーブルに『飲みかけ..
【ノンフィクション怪談】『赤い自転車』。 [2020/07/26 19:25]
ある晴れた、夏の日。
ぼくの家の前に、
見慣れない『赤い自転車』が停まっていた。
ぼくの住む田舎町では、みんな顔見知り。
誰がどんな自転車に乗ってるか知っている。
誰のだろう。お客さんでも来たのかな。
気になりながらも、ぼくはいつしか忘れ、
夕暮れが町を照らした。
夜になっても、この日は暑さが続いた。
ぼくは夕涼みしようと、
通りに面した縁側に出た。
縁側からは、
まばらにしかない街灯がちょうど正面に..
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