2021年05月17日
【会話泥棒】何でも自分の話にすり替える人は、認めてほしくて、自信がなくて、怯えている。
どんな話題で会話が始まっても、
話をすり替えて自分の話に持っていく人。
いわゆる「会話泥棒」に対して
モヤモヤを抱えた経験はないだろうか。
会話はスピーチでもプレゼンでもなくキャッチボール。
にもかかわらず、なぜ彼らは会話泥棒するのか。
彼らはどんな手口で、どんな心理で、
自分の話題にすり替えようとしているのか。
会話泥棒として疎まれても、
なぜ彼らは会話泥棒を止めないのか。
これらを考察した。
ー目次ー
会話泥棒が何でも自分の話にすり替えるのは、
人に認めてほしくてたまらないから。
「自分はすごい人間だと認めてほしい」
「自分はこんなに苦労していることを労ってほしい」
そんな承認欲求が強すぎて、黙っていられない。
隙あらば自分をアピールしていないと耐えられない。
会話泥棒する瞬間の彼らを観察していると、
その表情には焦りと余裕のなさが垣間見える。
そして、
まるで時間制限でもあるかのように、
自己アピールを早口でまくし立てる。
「今だ、泥棒するチャンス!逃してなるものか」
そんな、必死の叫びが伝わってくるように。
→あわせて読みたい
「【愚痴・自慢話】いつも同じ話をする人の深層心理の分析。」
会話泥棒をするにはまず、
獲物(聞き手)と会話を始める必要がある。
とはいえ、
何でも自分の話にすり替える人は
「めんどくさい人」と思われ、会話を避けられやすい。
そのことに気づいてか、無意識か、
会話の機会に恵まれない彼らは
次のような方法で会話の糸口を掴もうとする。
もちろん、ここで言う会話とは
「キャッチボール」ではなく、
自分の話にすり替えるチャンスのこと。
「●●さんは△△ができてすごいよね」
そうやって、自分を褒められては悪い気はしない。
だからつい、その人との会話を始めてしまう。
しかし、それこそが会話泥棒の狙い。
「しめた、土俵に上がってくれた」
そこからは、相手を褒めつつ、
自分の話に持っていくだけだ。
たとえば
「●●さんはすごいけど、自分は○○ができるんだけどね」
質問は会話の基本。
相手に興味を持ち、
相手が大切にしていることを知り、
共有できる価値観を探す。
しかし、
会話泥棒にとって質問は、
相手に興味があると見せかけて、
会話開始の抵抗感を無くすために使われる。
「相手を褒める」と似ているが、
自分に興味を持ってくれた相手に
気さくに質問されれば悪い気はしない。
だが、やはりこれも
「相手を自分の土俵に上げる」ための手段なのだ。
さらに言うと、
質問することで相手の能力や境遇、
得手不得手などの情報を集められる。
その中で自分よりも劣っている(と思われる)部分があれば、
「マウンティング」もしやすくなる。
彼らにとって、
質問には会話開始の手段だけでなく、
マウンティングの材料を増やす効果もある。
「自分なんかこれができなくて」
「自分なんかこれが下手で」
これも会話を始めるための手段だが、
泥棒に持ち込むまでの道順が少し異なる。
この場合、
いったん自分を否定したり、落としたりすることで、
相手の「そんなことないよ」を引き出したいのだ。
相手から励ましをもらえたら、
そこが会話泥棒のチャンスになる。
そこからは
冒頭で「できない」と否定した以外の、
自分ができることを延々と語る。
会話泥棒という行為は、
自分の周りから人が離れるリスクが大きい。
他者の時間と、話をしたい欲求を奪い、
「この人と話したくない」と思われてしまうからだ。
たとえそれを自覚していても、
彼らはリスクよりも自分のアピールを
優先していることになる。
なぜなら、
「人が離れていくリスク」よりも
「自分はすごいと認めてもらえないことへの恐怖」が
はるかに大きいからだ。
人に会話を避けられるようになっても、
彼らには
「自分の話をし過ぎたかな」
「もう少しキャッチボールを意識しよう」
などと、行動を省みる余裕などない。
「本当はすごくないかも知れない自分」から
目を逸らすのに精一杯だからだ。
彼らは自信満々だから、
自分の話が有益で面白いから、
会話泥棒をするわけじゃない。
「自分はすごい”はず”なんだ」と
言い続けなければ、恐怖と不安に
飲み込まれてしまうからだ。
その行為がまた人を遠ざけ、
会話のチャンスを自ら減らしているにもかかわらず。
→あわせて読みたい
優しい人が突然いなくなるのは、我慢の限界を超えた時。
彼らの親も会話泥棒、もしくは親に自分の話を
聞いてもらえなかったのかも知れない。
「何もできないお前は無価値だ、できたら愛してやる」
そんな、条件付きの愛情しかもらえなかった結果、
「できる自分」を必死でアピールするように
なったのかも知れない。
「認めてほしい、褒めてほしい」
そんな悲痛な叫びに押し潰されまいと、
会話泥棒になるしかなかったのかも知れない。
それでも、
会話泥棒が他者の「時間」と「話したい欲求」を
奪っている事実に変わりはない。
彼らの辛い過去を想像し、理解はしよう。
だが、
ストレスを抱えながら我慢して付き合うか、
最小限の関わりに抑えるかは自分で選べる。
人生は自分が思っているよりもずっと短い。
一度きりの限りある天寿は、
会話泥棒ではなく、話していて楽しい人と過ごせばいい。
→あわせて読みたい
聞き役に疲れたら 〜聞き役は、飢えた人の心を救う”お母さん”〜
話をすり替えて自分の話に持っていく人。
いわゆる「会話泥棒」に対して
モヤモヤを抱えた経験はないだろうか。
会話はスピーチでもプレゼンでもなくキャッチボール。
にもかかわらず、なぜ彼らは会話泥棒するのか。
彼らはどんな手口で、どんな心理で、
自分の話題にすり替えようとしているのか。
会話泥棒として疎まれても、
なぜ彼らは会話泥棒を止めないのか。
これらを考察した。
ー目次ー
- 会話泥棒する理由:認めてほしくてたまらない
- 会話泥棒する3つの手口:相手を褒める・質問する・自分の否定から入る
@相手を褒める
A質問する
B自分の否定から入る - 会話泥棒が止められない心理:承認されない恐怖と不安
- 会話泥棒への理解:辛い過去は想像しても、自分の気持ちは守ろう
1.会話泥棒する理由:認めてほしくてたまらない
会話泥棒が何でも自分の話にすり替えるのは、
人に認めてほしくてたまらないから。
「自分はすごい人間だと認めてほしい」
「自分はこんなに苦労していることを労ってほしい」
そんな承認欲求が強すぎて、黙っていられない。
隙あらば自分をアピールしていないと耐えられない。
会話泥棒する瞬間の彼らを観察していると、
その表情には焦りと余裕のなさが垣間見える。
そして、
まるで時間制限でもあるかのように、
自己アピールを早口でまくし立てる。
「今だ、泥棒するチャンス!逃してなるものか」
そんな、必死の叫びが伝わってくるように。
→あわせて読みたい
「【愚痴・自慢話】いつも同じ話をする人の深層心理の分析。」
2.会話泥棒する3つの手口:相手を褒める・質問する・自分の否定から入る
会話泥棒をするにはまず、
獲物(聞き手)と会話を始める必要がある。
とはいえ、
何でも自分の話にすり替える人は
「めんどくさい人」と思われ、会話を避けられやすい。
そのことに気づいてか、無意識か、
会話の機会に恵まれない彼らは
次のような方法で会話の糸口を掴もうとする。
@相手を褒める
もちろん、ここで言う会話とは
「キャッチボール」ではなく、
自分の話にすり替えるチャンスのこと。
「●●さんは△△ができてすごいよね」
そうやって、自分を褒められては悪い気はしない。
だからつい、その人との会話を始めてしまう。
しかし、それこそが会話泥棒の狙い。
「しめた、土俵に上がってくれた」
そこからは、相手を褒めつつ、
自分の話に持っていくだけだ。
たとえば
「●●さんはすごいけど、自分は○○ができるんだけどね」
A質問する
質問は会話の基本。
相手に興味を持ち、
相手が大切にしていることを知り、
共有できる価値観を探す。
しかし、
会話泥棒にとって質問は、
相手に興味があると見せかけて、
会話開始の抵抗感を無くすために使われる。
「相手を褒める」と似ているが、
自分に興味を持ってくれた相手に
気さくに質問されれば悪い気はしない。
だが、やはりこれも
「相手を自分の土俵に上げる」ための手段なのだ。
さらに言うと、
質問することで相手の能力や境遇、
得手不得手などの情報を集められる。
その中で自分よりも劣っている(と思われる)部分があれば、
「マウンティング」もしやすくなる。
彼らにとって、
質問には会話開始の手段だけでなく、
マウンティングの材料を増やす効果もある。
B自分の否定から入る
「自分なんかこれができなくて」
「自分なんかこれが下手で」
これも会話を始めるための手段だが、
泥棒に持ち込むまでの道順が少し異なる。
この場合、
いったん自分を否定したり、落としたりすることで、
相手の「そんなことないよ」を引き出したいのだ。
相手から励ましをもらえたら、
そこが会話泥棒のチャンスになる。
そこからは
冒頭で「できない」と否定した以外の、
自分ができることを延々と語る。
3.会話泥棒が止められない心理:承認されない恐怖と不安
会話泥棒という行為は、
自分の周りから人が離れるリスクが大きい。
他者の時間と、話をしたい欲求を奪い、
「この人と話したくない」と思われてしまうからだ。
たとえそれを自覚していても、
彼らはリスクよりも自分のアピールを
優先していることになる。
なぜなら、
「人が離れていくリスク」よりも
「自分はすごいと認めてもらえないことへの恐怖」が
はるかに大きいからだ。
人に会話を避けられるようになっても、
彼らには
「自分の話をし過ぎたかな」
「もう少しキャッチボールを意識しよう」
などと、行動を省みる余裕などない。
「本当はすごくないかも知れない自分」から
目を逸らすのに精一杯だからだ。
彼らは自信満々だから、
自分の話が有益で面白いから、
会話泥棒をするわけじゃない。
「自分はすごい”はず”なんだ」と
言い続けなければ、恐怖と不安に
飲み込まれてしまうからだ。
その行為がまた人を遠ざけ、
会話のチャンスを自ら減らしているにもかかわらず。
→あわせて読みたい
優しい人が突然いなくなるのは、我慢の限界を超えた時。
4.会話泥棒への理解:辛い過去は想像しても、自分の気持ちは守ろう
彼らの親も会話泥棒、もしくは親に自分の話を
聞いてもらえなかったのかも知れない。
「何もできないお前は無価値だ、できたら愛してやる」
そんな、条件付きの愛情しかもらえなかった結果、
「できる自分」を必死でアピールするように
なったのかも知れない。
「認めてほしい、褒めてほしい」
そんな悲痛な叫びに押し潰されまいと、
会話泥棒になるしかなかったのかも知れない。
それでも、
会話泥棒が他者の「時間」と「話したい欲求」を
奪っている事実に変わりはない。
彼らの辛い過去を想像し、理解はしよう。
だが、
ストレスを抱えながら我慢して付き合うか、
最小限の関わりに抑えるかは自分で選べる。
人生は自分が思っているよりもずっと短い。
一度きりの限りある天寿は、
会話泥棒ではなく、話していて楽しい人と過ごせばいい。
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