2022年09月20日
知らない人に怒鳴られたら、”無礼の伝染”を断ち切る勇気が大切。
ー目次ー
小さい子がスーパーのドアを開けようとしていた。
赤ちゃんを抱えたお母さんがドアを支えていた。
僕はその親子が出るまで待ってから入った。
すると、僕の後ろに並んでいたおじさんが怒鳴った。
「兄ちゃん何してんねん!
今のケースなら先に入らなあかんやろ!あぁ?!」
おじさんは僕の顔の前まで詰め寄った。
僕は恐怖で頭が真っ白になったが、
何とか無言でその場を立ち去ることができた。
地上へ出ると、政党の街頭演説の応援団がいた。
応援団のおじいちゃん、おばあちゃんは、
その親子に笑顔で「かわいいね」と話しかけていた。
あの子も、母親も笑っていた。
それを見て、僕も嬉しくなった。
無礼さは、まわりに伝染する。
無礼な態度を取られた人は、他の誰かに無礼になる。
どこかで断ち切らなければ、無礼と不機嫌は無限に拡がる。
僕は図らずも、無礼さの伝染を断ち切れた。
恐怖体験で得た嬉しさだった。
「誰かの無礼は、人から人へ伝染する」
それは日常にいくらでも潜んでいる。たとえば、
1.「イライラした上司が部下を責める」
2.「職場の”空気”が悪くなり、社員が不機嫌になる」
3.「仕事のパフォーマンスが落ち、余計な残業が増える」
4.「疲弊した社員が帰宅し、家族に八つ当たりする」
5.「子どもは学校でいじめや問題行動に走る」
⇒1へ(以下、無限ループ)
誰かの無礼に遭遇したとき、自分もイライラするか、
いたたまれなくなるか、怖くなるか。
どう感じるかは人それぞれだが、
高確率で平常心から遠ざけられる。
彼を「知らない人に怒鳴る」行為へ駆り立てた原因は、
ループ1〜5のどこから発生したのか。
「急ぐべき」「自分が優先されるべき」などの”べき思考”か。
長引くコロナ茶番によるイライラか。
それとも、
親に甘えたいのに甘えられなかった悔しさだろうか。
知らない人に絡まれる系の話では、
「自分より弱そうな相手を選んでいる」と言われる。
そこで発生しているのは、怒りの「置き換え」だ。
本当に怒りたい相手はいるが、怖くて言えない。
だから代わりに”勝てそうな相手”に置き換えている。
彼の身長は僕より20センチくらい低かったが、
ためらいなく詰め寄ってきた。
「相手が同性でも、体格に違いがあっても、
”勝てそうな相手”になり得る」
そう思い知ったとき、
僕は昨今の不寛容社会に危険を感じた。
怒りをぶつける相手を探している人の
「”こいつなら勝てる”と思える範囲」が拡大しているのでは?
誰かの無礼な態度が、まわりに伝染する。
それが無限ループし、どこかに怒りをぶつけたい人が増える。
はじめは「店員」「年下」「気が弱そうな者」しか狙わなかった者が、
怒りのターゲットを拡大させていく。
RPGではよく”味方の攻撃力を高める魔法”が出てくる。
強いモンスターや、硬いモンスターも倒せるようになる。
昨今はまるで、
世の中に「攻撃力を高める魔法」がかけられているようだ。
はじまりは小さな”誰かの無礼な態度”。
その影響が断ち切られることなく、魔法が拡がり続けたんだろうか。
「誰かの無礼に腹を立てた人が、他の誰かに八つ当たりする」
その無限ループによって、
怒りをぶつけたい人たちの攻撃力はどんどん上がっていく。
そんな”超・攻撃的社会”を生き抜くため、
僕らに必要なのは「無礼の伝染を断ち切る勇気」。
・格差社会
・物価高騰
・未来への希望を持てない
など、
ストレスの雨が降りしきる社会で
その勇気を持つのは簡単じゃない。
それでも、
無礼な態度を取らない意識を持つことは、
初期投資ゼロで、今すぐ始められる。
僕は今回の恐怖体験で、それを学ぶことができた。
彼の怒りが、あの親子に向かなくて本当に良かった。
⇒劣等感を刺激されたら、次の日から感謝する。
⇒他者をバカにする人は「自分が他者にしてはいけないこと」を教えてくれる。
- 無礼への遭遇”知らない人に怒鳴られる”
- 無礼な態度は人から人へ伝染する
- 不寛容社会は”勝てそうな相手”を拡大させる
- 無礼の伝染を断ち切る勇気
1.無礼への遭遇”知らない人に怒鳴られる”
小さい子がスーパーのドアを開けようとしていた。
赤ちゃんを抱えたお母さんがドアを支えていた。
僕はその親子が出るまで待ってから入った。
すると、僕の後ろに並んでいたおじさんが怒鳴った。
「兄ちゃん何してんねん!
今のケースなら先に入らなあかんやろ!あぁ?!」
おじさんは僕の顔の前まで詰め寄った。
僕は恐怖で頭が真っ白になったが、
何とか無言でその場を立ち去ることができた。
地上へ出ると、政党の街頭演説の応援団がいた。
応援団のおじいちゃん、おばあちゃんは、
その親子に笑顔で「かわいいね」と話しかけていた。
あの子も、母親も笑っていた。
それを見て、僕も嬉しくなった。
無礼さは、まわりに伝染する。
無礼な態度を取られた人は、他の誰かに無礼になる。
どこかで断ち切らなければ、無礼と不機嫌は無限に拡がる。
僕は図らずも、無礼さの伝染を断ち切れた。
恐怖体験で得た嬉しさだった。
2.無礼な態度は人から人へ伝染する
誰かに無礼な態度を取ること、取られることを、
「自己完結的」な体験だと思っている人は多い。
だが、実際には無礼さはウイルスのように
人から人へ伝染していく。
その後、関わった人たちすべてに悪影響を与え、
人生を悪い方へ導くことになる。
『Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』 より
「誰かの無礼は、人から人へ伝染する」
それは日常にいくらでも潜んでいる。たとえば、
1.「イライラした上司が部下を責める」
2.「職場の”空気”が悪くなり、社員が不機嫌になる」
3.「仕事のパフォーマンスが落ち、余計な残業が増える」
4.「疲弊した社員が帰宅し、家族に八つ当たりする」
5.「子どもは学校でいじめや問題行動に走る」
⇒1へ(以下、無限ループ)
誰かの無礼に遭遇したとき、自分もイライラするか、
いたたまれなくなるか、怖くなるか。
どう感じるかは人それぞれだが、
高確率で平常心から遠ざけられる。
彼を「知らない人に怒鳴る」行為へ駆り立てた原因は、
ループ1〜5のどこから発生したのか。
「急ぐべき」「自分が優先されるべき」などの”べき思考”か。
長引くコロナ茶番によるイライラか。
それとも、
親に甘えたいのに甘えられなかった悔しさだろうか。
3.不寛容社会は”勝てそうな相手”を拡大させる
知らない人に絡まれる系の話では、
「自分より弱そうな相手を選んでいる」と言われる。
そこで発生しているのは、怒りの「置き換え」だ。
本当に怒りたい相手はいるが、怖くて言えない。
だから代わりに”勝てそうな相手”に置き換えている。
彼の身長は僕より20センチくらい低かったが、
ためらいなく詰め寄ってきた。
「相手が同性でも、体格に違いがあっても、
”勝てそうな相手”になり得る」
そう思い知ったとき、
僕は昨今の不寛容社会に危険を感じた。
怒りをぶつける相手を探している人の
「”こいつなら勝てる”と思える範囲」が拡大しているのでは?
誰かの無礼な態度が、まわりに伝染する。
それが無限ループし、どこかに怒りをぶつけたい人が増える。
はじめは「店員」「年下」「気が弱そうな者」しか狙わなかった者が、
怒りのターゲットを拡大させていく。
RPGではよく”味方の攻撃力を高める魔法”が出てくる。
強いモンスターや、硬いモンスターも倒せるようになる。
昨今はまるで、
世の中に「攻撃力を高める魔法」がかけられているようだ。
はじまりは小さな”誰かの無礼な態度”。
その影響が断ち切られることなく、魔法が拡がり続けたんだろうか。
4.無礼の伝染を断ち切る勇気
<M・W・モンタギューの言葉>
「礼節に費用はかからないし、礼節があれば何もかもうまくいく。」
私たちの1人ひとりが些細な行動に注意すれば、
温かく、互いのことを認め合える雰囲気、
皆に元気を与える空気を作り出すことができる。
これは今日から、今からでもできることだ。
すぐに始めない理由はどこにもない。
『Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』 より
「誰かの無礼に腹を立てた人が、他の誰かに八つ当たりする」
その無限ループによって、
怒りをぶつけたい人たちの攻撃力はどんどん上がっていく。
そんな”超・攻撃的社会”を生き抜くため、
僕らに必要なのは「無礼の伝染を断ち切る勇気」。
・格差社会
・物価高騰
・未来への希望を持てない
など、
ストレスの雨が降りしきる社会で
その勇気を持つのは簡単じゃない。
それでも、
無礼な態度を取らない意識を持つことは、
初期投資ゼロで、今すぐ始められる。
僕は今回の恐怖体験で、それを学ぶことができた。
彼の怒りが、あの親子に向かなくて本当に良かった。
⇒劣等感を刺激されたら、次の日から感謝する。
⇒他者をバカにする人は「自分が他者にしてはいけないこと」を教えてくれる。
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