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2021年02月25日

聞き役に疲れたら 〜聞き役は、満たされない人の心を救う”お母さん”〜

聞き役になってしまう自分に
悩んでいる人は多いと思う。

本当は聞き役でいるのに疲れた、
自分の話だって聞いてほしい。

にもかかわらず、
気づいたら聞き役になる自分。

つい質問し、会話を広げ、共感する。
相手の話を引き出してしまう自分。




そんな自分と、
相手の愚痴や自慢話に嫌気が差したある日。

一方的に話す人たちのことが

「一生懸命、お母さんへ報告する子どもたち」

に見えることがある。


ー目次ー
  1. ”お母さんこっちを向いて”
  2. 満たされない人で満たされた世界
  3. 人は自分の話をしたい生き物
  4. 一方的に話す人に感じる焦り
  5. 聞き役は飢えた人の心を救うお母さん

1.”お母さんこっちを向いて”

元プロ陸上競技選手・為末大選手の言葉。
私には時々ふとどのような誹謗中傷も
「お母さんこっちを向いて」
言っているように見える。


『誹謗中傷のメカニズム』より


今回は誹謗中傷の話ではないが、
いろんな人の”聞き役”になってきて、
心に突き刺さるものがある。

自分へ愚痴をぶつける人も、自慢話をする人も、
突き詰めればこう言ってるんじゃないかと思う。

「お母さんこっちを向いて」



そういう視点で聞き役になると、

愚痴をぶつけてくる人は、
「お母さん、僕は悪くないのにあいつがいじめてくるんだ」

自慢話をしてくる人は、
「お母さん、見て見て、僕ってすごいでしょう」


極端で短絡的な翻訳だが、
こう言っているようにも思える。

2.満たされない人で満たされた世界

聞き役になってきた感想として
「お母さんへの報告」と表現したこと。

不快に思われたなら申し訳ない。

愚痴や自慢話をぶつけてくる人を
見下したり、バカにする意志はない。

僕が実感するのは、哀れみや蔑みではなくて、
”満たされていない人があまりに多い”という事実。




他者の愚痴や自慢話を聞かされるのは苦しい。

自分にいわれのない毒をくらうのは
事故に遭うような理不尽すら感じる。

だけど、彼らが毒を吐くのは苦しいからだ。

自分が処理してあげる必要はないにしても、
その苦しさの背景に想像が及ぶ。



この人は
承認欲求が満たされてないのかなぁ。

この人は
自分が評価されないことや、
大切に扱われないことが
悲しくて寂しいのかなぁ。


生い立ち、家庭環境、人間関係。
心のどこかに抱えた、行き場のない苦しみ。

なのに、プライドや立場や面子、
いろんなしがらみが邪魔して、
素直に「苦しい」と言えない。

満たされない自分と、
苦しさを隠したい自分の間で、
板挟みになっている彼らが見える気がする。


3.人は自分の話をしたい生き物

聞き役が多い人生を
それなりに過ごしてきて実感するのは、

人は自分の話をしたい生き物だ
ということ。

目新しくもない発見だが、これに気づいた時から、
一方的に話す人の表情にも注目するようになった。



会話が発生した時、
人がいちばんいい顔をしているのは、
自分の話をしている時に見える。


たとえ、どれほどおもしろい話でも、
人の話を聞いている時ではない。



愚痴をぶつけてくる人は、
自分の扱いへの不満や、
まだマシな自分の正当性を訴える。

だけど、毒々しい言葉たちとは裏腹に
表情はどこか晴れやかで生き生きとしている。




自慢話をしてくる人は、
自分の能力や実績のすごさと、
それに見合わない周りの評価を訴える。

だけど、その表情は
つやつやとした力強さにあふれている。


4.一方的に話す人に感じる焦り

愚痴ったり自慢話をしたりする人たちからは、
その内容にかかわらず”焦り”のようなものを感じる。


まるで、
このチャンスを逃したくなくて、
必死に話しているようにも見える。

せっかく捕まえた聞き役だ。

次に自分の話を聞いてもらえるのは、
いつになるかわからない。

だから
自分の話をすることで得られる快楽を、
普段、自分の話ができない鬱憤を、
残らずこの人に吐き出し切ろう、
と。



その人の話から感じる焦りの大きさは、

「私は幸せではない」
「私は満たされていない」

という叫びの大きさと連動しているように思える。



人の話を聞かない人、
自分の愚痴や自慢話を延々とする人。

その中には、
本当に話を聞く気がない人もいるだろう。

だけど、きっとその多くは
「不幸な自分を満たすのに必死な人」
のようにも見える。

その焦りには、
久しぶりに会えたお母さんに
まとめて近況報告するような切迫感さえある。


5.聞き役は飢えた人の心を救うお母さん

望む、望まざるにかかわらず、
聞き役になってしまう人。

その心の底には、嫌われたくない、
見捨てられたくないという強い不安がある。


だから、しばしば
毒を吐き出したい人に捕まる。



だけど、聞き役に悩む人を
聞き役にさせているのは、
心の不安を利用されるだけじゃない。

きっと、聞き役になる人は

「お母さん、あのね、今日はね…」

と、話しかけたくなるような空気をまとっている。


それが穏やかさや包容力なのか、
受け答えの上手さ、心地良さなのかは
人それぞれだろう。

その特性はきっと、
自分の話に飢えた人であふれるこの世界では、
貴重な存在だ。




相手の承認欲求の
充足要員になる必要はない。

聞き役が辛いなら、
相手と距離を取って構わない。

聞き役に悩む人が持つ
飢えた相手の心を救う能力は、
どうか大切にしてほしい。




ーー聞き役に疲れたあなたへのメッセージーー


ーー感情のゴミ箱にされて苦しむあなたへのメッセージーー




posted by 理琉(ワタル) at 18:28 | TrackBack(0) | 生き方

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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