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2019年12月14日

延長戦決着、戦利品は”諦め”。

※長文注意

生活保護の申請が通り、
やっと心穏やかな日々を手に入れた矢先、

僕の知らない口座を親が持っていることが発覚し、
親と会わなければいけなくなった問題。

会わなければ、連絡を取らなければ、
ただそれだけで心乱れ、鼓動が倍に跳ね上がり、
心身に異変をきたした1ヵ月。

→「罪悪感との延長戦。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/383/0

相談室と、保護課の担当ケースワーカーに
援軍として同席してもらい、本日決着を迎えた。



父は僕が小さい頃から中学生までは
口数少なめで怒鳴って抑えつけるスタイル。

高校生から現在までは、
責めるように説き伏せるようにくどくどと、
何時間も同じ話を繰り返すスタイル。

僕の成長に合わせるかのように、
一方的な2種類のコントロールスキルを駆使、

中でも長時間じわじわと傷ついていく強烈な長話に
僕は「地獄の演説」という技名をつけた。



父はとにかく、どんな状況でも
自分が言いたいことをすべて言い切る。

それが何時間になろうと、
僕が「もう止めてくれ」と耳を塞ぎ、
苦しみに転げ回っていてもまったく気にしない。

周りの人がどうなっているのか、
長引いたり、同じ話を繰り返したりで
閉口されていないか、などとは考えない。

ちょうど1年前、離婚と失業が重なり
泣き崩れた僕の前でもお構いなしにしゃべり続けた。

→「「またそうやって取り乱す。」
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/235/0

数年前には、結婚式直前にいきなり訪れ、
「結婚についてのアドバイス」と銘打ったはずが、

僕がどれだけ自分の理想から外れているかを
パートナーに延々と愚痴り続けた。

→「父の「学費返せ」発言の真相は。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/136/0



自宅へ招き入れ、1人で闘ったら二の舞になる。
それを警戒し、今回は2人の味方がいる。

しかも場所は区役所。
中立国での無観客試合に等しい。

「非難する気はない」と言ってきても、
多少の地獄演説の被害は覚悟していたが、

これだけ迎撃戦力を整えられた中、
今回こそはそこまで暴れないだろう。
十分、抑止できる。

などと高を括っていた自分は簡単に裏切られた。



通帳は渡された。

が、この後1時間、
ノンストップ地獄演説が炸裂。

場所のセッティング、援軍、
まるで何もなかったかのようにしゃべり倒され、

最後の数十分は1年前と同じく、
僕が耳を塞ぎ、半泣きでうずくまっても
お構いなしに続けられた。



「それはお前が小さい頃から苦労して貯めた
いずれ渡すつもりだったが一気に遣わないか心配だった

頭は大丈夫だがコミュニケーションに問題がある

実はさらに別銀行の口座もあり、
いずれ渡すつもりなので、
お前は今後数年、生活保護を再申請できない

が、それも一気に遣わないか心配なので
後見人か代理人に管理してほしいが幾らかかるのか

生きている確認がたまにできればそれでいいが、
なるべく連絡を取りたくない姿勢なのが残念だ」



僕の動悸が極限に達し、目の前がかすみ、
耳を塞いでうずくまるまでに聞こえた内容は
おおよそこの通り。

これを1時間、何度もくどくどと
一方的に説き伏せ続けた。

相談室の担当、区役所のケースワーカー、
2人とも絶句していた。



僕が最初にうずくまりかけたタイミングで、
ヒートアップする父を母が二度、静止した。

「その話は本人がもっと落ち着いてから…」

しかし父は「いや、今言い切る」と静止を意に介さず、
予定通りヒートアップ。

途中、今回の話とは関係ない
「貧困の世代間連鎖とは」に脱線していたようだった。



いつも通り、その場の発言権を独占した父は
ひたすら自分の心配な気持ちを吐露し続けた。

ずいぶん心を病んできたが、生きていればいい、
などという発言もあり、ハッとする場面もあったが、

”僕の気持ちを知りたい”旨の発言は一度もなかった。
とてもショックだった。

何十万も何百万も、派手に散財したことなどないのに、
繰り返し「一気に遣わないか…」と疑われたことが
とてもショックだった。



父以外ではごく限られた発言機会で、
母は相談室の担当に幾つか質問をしていた。

「相談室とはいつ頃つながったのか」
「お金を管理してもらう後見人には幾ら払えばいいのか」

細かい質疑応答を幾つかしていたようだが、
その中に”僕の気持ち”に関する問い掛けは1つもなかった。
とてもショックだった。

2人とも、お金と仕事と生活の心配ばかりするが、
僕が何を思い、なぜ親を避け、何に苦しんでいるかを
一度も心配しなかった。とてもショックだった。



一見、僕のことを心配しているようでいて、
実は自分たちの不安をぶつけているだけだと
見破ってしまった。

だから終始、僕の気持ちを聞かない、
知ろうとしない。

僕はどんなことにでも
「絶対無理」と言わないようにしているが、

今日ばかりはどうしても言わざるを得ない。

この親に、
僕の気持ちをわかってもらうのは無理なんだ。

この親は、僕が何を考えていて
どんなことで悩み苦しんでいるかに興味がないんだ。

自分たちの気持ちの吐露ばかり優先で、
僕の気持ちを知ろうとしないんだ。

地球を取り巻く大気圏よりも分厚い壁が
テーブル1つ隔てた先にはっきり見えた。



耳を塞ぎ、マフラーで目を覆い、
もう何も聞きたくない、見たくないと
崩れ落ちた背中をポンポンと叩かれた。

その手の主は担当のケースワーカーだった。
両親はすでに退席していた。

「大丈夫ですか?」

そう声をかけられた。

繰り返すがここは区役所の生活保護課、
一般の人も職員も大勢出入りしている場所。



公衆の面前で人一人をこれだけ取り乱させておきながら、
まるで目の前に誰もいないかのように
自分の言いたいことだけを言い倒す。

これが自分の親のすること?

生まれてから20年近く、この親と同居していたの?
そりゃおかしくなるでしょ?

そんな愕然とした思いで頭がいっぱいになった。

この後、就労移行支援に戻り、
残りの仕事をこなしながら
今回の話をいろいろと聞いてもらった。

このことで、どれだけ救われただろう。



親は決して変わらない。

それを認めるのはアダルトチルドレンにとって
すごく辛いこと。

頭ではわかってる。
テストの答えとしてなら幾らでも書ける。

ただ、どんなに割り切ろうとしても、
1パーセントの「もしかしたら…」という期待を
捨てきれないのが親という存在。

だから余計に子どもは苦しむ。

今回、僕が深い心の傷と
引き換えに得た戦利品は親への”諦め”。

どうしても消せない親への期待を、
「もしかしたら…」を
真に捨てさせてくれるほどの。


posted by 理琉(ワタル) at 02:20 | TrackBack(0) | 家族

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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