2019年12月08日
罪悪感との延長戦。
僕が知らない口座を
実家が持っているかもしれない件、
親が直接訪問した区役所から連絡があり、
「通帳が見つかった、渡したい」と
言っていることを告げられた。
恐れていた答えだった。
けっこうな金額のお金が入ることが
これほど嬉しくないなんて初めてだ。
通帳を受け取ったら、
今のところ2回受給している保護費を
その貯金の中から返還し、
残ったお金で
半年以上生活できると判断されれば
生活保護は一旦廃止となる
それは制度上、仕方ない。
ただ、区役所で父は
自身の命がもうあまり長くないことも
担当さんに話していたそうだ。
生活保護のルール上、財産が見つかった場合は
受け取れるなら受け取らなければならない。
だから僕は親がこういう意思表示をした以上、
受け取る必要があるわけだけど、
問題はそんな状況の人にもらうお金で
生きながらえることに、後味の悪さと
罪悪感を感じていること。
お金に人格があるかないか、
お金にきれい、汚いがあるかどうかは
世界中で議論されている。
お金自体に意思や人格がないとしても、
お金を出したり渡した人の状況次第では、
罪悪感も一緒に受け取ることになる。
その気になれば僕に渡さず
治療費や自分たちの生活費に
充てられたかも知れないお金を
受け取り拒否できないという罪悪感を。
「自分は長くないけど、お前にこれを託す」
それを愛情と呼ぶ人がいるのだとしたら、
愛情よりも罪悪感を強く感じている自分は
歪んでいるんだろうかという自責まで
新規作成されてくる。
誰が図ったわけではなく、誰のせいでもないけど、
この状況を作り上げた神とやらがいるなら
あなたは残酷だ。
命を盾に取られたら、言える文句も言えない。
究極の口封じじゃないか。
渡さないという選択もできたはずのお金を
僕は受け取って生きるという十字架を背負うことになる。
「少しぐらいの嫌味や
いつもの説教演説なんか我慢して
1回ぐらい会えば終わりじゃないか」
そう割り切れるならこんなに苦しんでいない。
親に会ったり連絡がくるだけで
体調に異変が生じる人の話をたまに聞くけど、
僕はそれと同じ状態にある。
関係が悪いことでもっともダメージが大きい相手が親、
なのに、もっとも関係が悪くなりたくなかった相手と
悪い関係しか作れなかった自分には、
嫌悪感と罪悪感を簡単に向けてしまう。
家族、親子関係の特別さに
嫌気がさした回数は数えきれない。
これは僕の闘い。
心穏やかな日々を勝ち取るための闘い。
後味の悪いお金を受け取って生きる
罪悪感との闘い。
生活保護でようやくその闘いが、
試合が終わったかと思ったら、
延長戦にもつれ込んだようなもの。
そう、これは延長戦。
次々に起きる、心乱される出来事に、
そうやって無理やりにでも、折り合いをつける。
今にも崩れ、押し潰されそうな心を
なんとか踏みとどまらせるために。
実家が持っているかもしれない件、
親が直接訪問した区役所から連絡があり、
「通帳が見つかった、渡したい」と
言っていることを告げられた。
恐れていた答えだった。
けっこうな金額のお金が入ることが
これほど嬉しくないなんて初めてだ。
通帳を受け取ったら、
今のところ2回受給している保護費を
その貯金の中から返還し、
残ったお金で
半年以上生活できると判断されれば
生活保護は一旦廃止となる
それは制度上、仕方ない。
ただ、区役所で父は
自身の命がもうあまり長くないことも
担当さんに話していたそうだ。
生活保護のルール上、財産が見つかった場合は
受け取れるなら受け取らなければならない。
だから僕は親がこういう意思表示をした以上、
受け取る必要があるわけだけど、
問題はそんな状況の人にもらうお金で
生きながらえることに、後味の悪さと
罪悪感を感じていること。
お金に人格があるかないか、
お金にきれい、汚いがあるかどうかは
世界中で議論されている。
お金自体に意思や人格がないとしても、
お金を出したり渡した人の状況次第では、
罪悪感も一緒に受け取ることになる。
その気になれば僕に渡さず
治療費や自分たちの生活費に
充てられたかも知れないお金を
受け取り拒否できないという罪悪感を。
「自分は長くないけど、お前にこれを託す」
それを愛情と呼ぶ人がいるのだとしたら、
愛情よりも罪悪感を強く感じている自分は
歪んでいるんだろうかという自責まで
新規作成されてくる。
”病気または年老いた親の場合”
親が年老いていたり、病気で体が弱っていたり、
障害があったりする場合、子供はなかなか
”対決”には踏み切れないことだろう。
親に対する嫌悪感に哀れみや
可哀相だと思う気持ちが混ざり合い、
身動きがとれなくなってしまうからだ。
そのような親に対するいたわりは
人間としての義務ではないか、
という気持ちが自体を複雑にする。
『毒になる親』第十三章 より
誰が図ったわけではなく、誰のせいでもないけど、
この状況を作り上げた神とやらがいるなら
あなたは残酷だ。
命を盾に取られたら、言える文句も言えない。
究極の口封じじゃないか。
渡さないという選択もできたはずのお金を
僕は受け取って生きるという十字架を背負うことになる。
「少しぐらいの嫌味や
いつもの説教演説なんか我慢して
1回ぐらい会えば終わりじゃないか」
そう割り切れるならこんなに苦しんでいない。
親に会ったり連絡がくるだけで
体調に異変が生じる人の話をたまに聞くけど、
僕はそれと同じ状態にある。
関係が悪いことでもっともダメージが大きい相手が親、
なのに、もっとも関係が悪くなりたくなかった相手と
悪い関係しか作れなかった自分には、
嫌悪感と罪悪感を簡単に向けてしまう。
家族、親子関係の特別さに
嫌気がさした回数は数えきれない。
これは僕の闘い。
心穏やかな日々を勝ち取るための闘い。
後味の悪いお金を受け取って生きる
罪悪感との闘い。
生活保護でようやくその闘いが、
試合が終わったかと思ったら、
延長戦にもつれ込んだようなもの。
そう、これは延長戦。
次々に起きる、心乱される出来事に、
そうやって無理やりにでも、折り合いをつける。
今にも崩れ、押し潰されそうな心を
なんとか踏みとどまらせるために。
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