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2019年11月06日

長かった、僕の反抗期。

僕の反抗期はとても長かった。

ほぼ中学入学と同時に始まり、
高校を卒業し大学進学で実家を離れるまで、
12歳〜18歳の間、ほぼずっとそうだった。

思春期まるごと反抗期と言ってもいい。



ただし、その反抗の仕方は、一般的に言われるような
両親の言うことにいちいち逆らうような形ではなかった。

怒りの表現方法は、父と母とで
対応がまるっきり違っていた。



父に対しては、何を言っても無駄と諦めていた。

だから、怒鳴られたりしても言い返すことは一切せず、
ふてくされた態度だけをわざと見せつけ、
ただ無言で睨みつけた。

→「父の怒声「しゃべれ!」。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/318/0



父の身長は175センチ。

僕は高校1年生の時にその身長を抜き、
最終的に180センチまで伸びた。

父より背が高くなるまでは、
怒声が怖くサイズも自分より大きいため、

黙り込む背景には、怒りよりも
逆らい難い怖さの方が先行していた。



母とは、僕が中学生になり
学校の勉強のため部屋にこもるようになってから、
以前よりもさらに会話が減っていた。

まともな会話は、家事の手伝いをしなさいと
呼ばれる時くらい。

そのたびに僕は、勉強の邪魔をするなと怒り、
少しの言い合いになった後で、態度が悪いまま
しぶしぶ家事を手伝うというのが日常だった。



言い合いになる時は、
大きな声を張り上げることはなく
ひそひそ話をするようなかすれ声で繰り広げられた。

なぜなら、言い合っている内容を
父に聞かれるのが怖かったから。

小学生の時はなすすべなく
ペナルティを受けていた影響か、

結局何をされるでもないのに、
この後どんな罰を受けるんだろうと怯え、
小声で喧嘩を隠し通すことに必死だった。



中高ともバスケ部に入っていたので帰宅は夜。

帰宅後は父が帰ってくるまでに
急いで風呂に入り、夕食を掻き込み、

車のテールランプが見えたら
急いで部屋へ逃げ込む。

出てくるのは、皿洗いを手伝いなさいと母に呼ばれ、
小声で口論する時か、トイレに行く時のみ。

中高6年間、僕の自宅での会話は
これがほとんどすべてだった。

学校であったことを聞かれることも、
話すこともなかった。



今の僕がこの頃にタイムスリップしたら、
「どうして自分は疎まれるんだろう、愛されないんだろう」と
深い悲しみが先行していたと思う。

17時や21時ルールは僕の時に厳しく施行され、
妹や弟の時はうやむやになくなっていたことを
当時から理不尽に感じていたから。

→17時ルール
冷たいドアと黄昏と。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/227/0

→21時ルール
懲罰教育、ルールが支配する家。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/155/0



当時の僕が感じていたのは
悲しみではなく怒りと敵対心だった。

親は”敵”であり、家は”戦場”。

「安心」という概念を知らなかった。



僕は遠方の大学へ進んだことで、
実家を離れることができた。

だけど、もし地元の大学へ行くなどして
実家に残っていたら、

まちがいなく不登校か引きこもりになっていた。
下手をすると家庭内暴力を起こしていたかも知れない。

身長は家族で一番高く、
もう親が仁王立ちしても怖くなかったし、

思春期まるごと、6年間積もった怒りが
大学生のうちのどこかで爆発してもおかしくなかった。



今から思えば、実家を離れて冷却期間を過ごせたことで
結果的にお互い救われていたのかも知れない。

ただし、僕に考える時間をくれた別居期間は、
僕にとっての実家を完全に「お客さんとして行く場所」にした。

僕は家族というメンバーの一員として認められていない、
僕はゲストでありビジター。

長い反抗期が、別居によってせっかく終わったのに、
長い思春期を終えた途端、僕が感じていた家族への疎外感は
確固たるものになってしまった。


posted by 理琉(ワタル) at 01:09 | TrackBack(0) | 家族

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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