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2019年10月04日

【アダルトチルドレンと父親像】父の怒声「しゃべれ!」〜敵意を抱かなくていいお父さんがほしかった〜。

僕の父は、きわめて一方的な人だった。

幼少からそれを実感した僕は、就学前に
父とのコミュニケーションを諦め、心を閉ざした。



しゃべらない僕に、父は「しゃべれ!」と怒鳴る。
それに意地になった僕は頑なに口を閉ざす。

そんな悪循環の中で、僕の父親像は歪んでしまった。



”お父さん”とは、関われば関わるほど
やり場のない怒りが蓄積する人のことを指すの?




敵意を抱かなくていい、安全な父親がほしかった。


ー目次ー
  1. 父への冷笑と敵意、無言で睨むだけの抵抗
  2. 百貨店、公衆の面前で怒鳴られる
  3. 歪む父親像、関わると怒りが積もるのが”お父さん”?
  4. おそらくコミュニケーション障害がある父
  5. 大人になり知った、あの夫婦の教育方針
  6. 敵意を抱かなくていい父親がほしかった

1.父への冷笑と敵意、無言で睨むだけの抵抗

「話を聞く」という概念がない父への冷笑、
しかし敵意は剝き出し。

そんな態度の僕に、しばしば怒声が飛んでくる。

「言いたいことがあるならしゃべれ!」



恐怖に背中が震える。
だけど僕は震えながらも、ずっと待っていた。

怒鳴り終えた父が背を向ける瞬間を。
なぜなら、背を向けた父を睨みつけるチャンスだから。




当時の僕はこんな方法でしか、
父への怒りを表せなかった。

その怒声の後で平手が飛んできたのは、
祖母の家で餅つきをしているさなかだった。

唯一の、手を上げられた記憶。

2.百貨店、公衆の面前で怒鳴られる

父は人前だからといって、
声のボリュームを下げたり
話題を選んだりすることができない。


だから、外出先であろうと、
僕が敵意を見せれば同じような反応をする。



それがわかったのが、
家族で百貨店に出かけた時。

僕は大勢の買い物客がいる前で
「しゃべれ!」と怒鳴られた。



どうして人前で
子どもを辱しめるようなことができるんだろう


そんな驚きの次に襲ってきたのは、

恥ずかしさ、悔しさ、怒り、
そしてどうしようもない父への諦めだった。



この怒りはどこに向かえばいいんだろう
僕の中には、無限に怒りが積もるんだろうか


それが怖かった。

3.歪む父親像、関わると怒りが積もるのが”お父さん”?

父はほぼ毎日、徹夜で仕事をし、
ほとんど寝ずに学校へ出勤していた。

子どもながら、過酷さだけは理解できた。



だけど、僕はその過酷さを
どう受け止めればいいかわからなかった。


ストレスのはけ口なのか
僕が敵対的に口を閉ざすからなのか
一体どうすれば怒鳴られないのか

わからないまま、怒りだけが蓄積されていった。



「”お父さん”とは、関わるほどに
やり場のない怒りが増える人のことを指すんだろうか?」

そうやって、僕の父親像はどんどん歪んでいった。


4.おそらくコミュニケーション障害がある父

父のコミュニケーションの取れなさ、
場をわきまえない一方的な言動。

状況証拠にすぎないが、
少なくとも僕よりも重い発達障害、
コミュニケーションの苦手さがあるかも知れない。


いわゆる「アスペルガー症候群」のそれに
当てはまる特徴がとても多い。

一方的な父のASD特性。



ただし、それは「しゃべれ!」の免罪符にはならない。

「お父さんはコミュニケーションが苦手だから仕方ないんだよ」

などとフォローされていたら。
理解できても納得はできなかっただろう。

5.大人になり知った、あの夫婦の教育方針

僕が高校生になったあたりから、
父は丸くなり始めた。

「しゃべれ!」と怒鳴ることも減った。

父の母校に進学したからか、
それなりの成績だったからか、わからない。

中学生までとの対応に違いに、僕は戸惑った。



大人になってから、あの夫婦の教育方針を知った。

子どもが小さいうちは厳しく、
大きくなるにつれて少しずつ緩くしたかったそうだ。


理解できた。
理解できた一方で、こうも思った。

「そんな教育方針は知ったことではない」と。



なぜなら、

僕はただ、怖かったから。
ただ、ぶつけようのない怒りが積み上がったから。

それだけが事実だから。


6.敵意を抱かなくていい父親がほしかった

街を歩くと、たくさんの”優しいお父さん”を見かける。

子どもを抱っこし、手をつなぐお父さん。
公園で子どもと楽しそうに遊ぶお父さん。

そんな”優しいお父さん”を見るたび、
心がざわつく。

僕の歪んだ父親像と、かけ離れているから。




「安全なお父さんは実在する」

その証拠を見聞きしてもなお、僕は違和感を覚える。



敵意を抱かなくていいお父さん、ほしかったなぁ。



ーー父親とは何なのか、父親とどう向き合うかを考えるーー

posted by 理琉(ワタル) at 00:19 | TrackBack(0) | 家族

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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