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2019年06月21日

後天性という、淡い期待。

就労移行支援事業所で色々経験するようになり、
僕は自分の脳の特性は後天的な要因で作られたと
少し期待してしまうことが増えた。

知能検査と、お医者さんによる正式な診断によって
「自閉傾向のある広汎性発達障害」(PDD-NOS)と
名前を付けられてからも。

→「凸凹能力を見つめ直すことが大切。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/206/0



病名や障害名が付いたからといって、
僕のアイデンティティが変わるわけではないが、

今になって、「生まれつきではないんだ」と
どこかで信じたくなったのかも知れない。

認めたくない、目を背けたい気持ちとは少し違う、
どうにもならないことじゃなく、改善できる能力
という期待という表現が近い。



だけど、苦手な「音」が飛び交う現場では、
その期待はしない方がいいことを思い知らされる。

お菓子を段ボールに詰める作業を周りが始めた時、
梱包用テープを出す際の「ビー!」という音にやられ
あっという間に離脱してしまった。

必要、不要な音を選別して聞く能力(?)
カクテルパーティ効果を僕は持っていないから。

→「音が全部入ってくる。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/10/0

ライブハウスが苦手。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/103/0



その日の作業は終日、テープの音が響き渡り、
離れた部屋にかくまってくれたスタッフさんの計らいで
庶務の仕事をさせてもらえるようになった。

書類の補充、印刷、発注、おつかいなど、
PCを使う作業も多いが、こちらの方が穏やかな環境で
楽しく取り組むことができた。

仕事をする上で、自分が苦手な環境が1つわかったので、
これはこれでいい機会、

とはいえ「先天性かぁ…。」という
諦めに似た気持ちは消えなかった。


認めたくはない
だが確かな現実がここにある

受け入れろ 受け入れてしまえば
あとはただひたすら真っ直ぐな道が続くだけだろう


『あひるの空』 18巻 より

見た目にわからない特性を認めるのは、
とっくにできたと思っていたのに、
どうしてこのタイミングで
また諦めきれなくなったんだろう。

見た目にわからないことで
何か嫌なことを言われたりしたわけじゃないのに。

受け入れるというのは難しい。

一旦できたと思っても、
こうやってまた迷いが生まれる。

受け入れ、迷い、拒み、また進む。

この道が”真っ直ぐ”ではなくても、進む方向は前だ。


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理琉(ワタル)
自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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