2018年01月27日
雪山アイテム スノーショベル(スコップ)はどう選ぶ?
雪山三種の神器と言えば「ビーコン」「プローブ(ゾンデ)」「スノーショベル(スコップ)」
雪崩に会った時、これらが無ければ致命的。
持っていてもヤバい事には変わりないので・・・
雪崩には合わない方が絶対いいんですねどね。
雪崩対策以外でも雪山で活躍するのは「スノーショベル」
これがあれば雪山の楽しみ方が広がります。
雪洞を掘ったり、雪のテーブルやいすを作ったり。
雪上パーティの必需品ともいえます。
私がスコップを買ったのは雪洞掘りの時。
物はブラックダイヤモンドのトランスファー3
モデルチェンジする前の旧型品です。
いい所もあり、不満もあり。
この子をベースに選び方を考えてみたいと思います。
トランスファーを使って「失敗した!」と思ったのは何と言ってもこのブレードの「なで肩」
なで肩だと何が悪いか?
雪を掘る時にブレードに足を掛けられないから。
日本の雪は重たいんです。
日本海の湿気をふんだんに含んで雪の自重でも硬く締まっていくんです。
ブレードに足を掛けられない=手の力で掘る=疲れる
と言う方程式が出来上がります。
現行モデルは「いかり肩」に改良されていますね。
肩だ首だと何を言ってるのか?って感じですが・・・
シャフトを突き刺す所のブレードの「首」
トランスファーには首があります。
現行モデルも首があります。
アウトドア用品店が店頭のショベルを比較紹介した記事には
http://outdoor.gifu.jp/outdoorgear/20131227shovel-k2/
見事に首なしさんが揃っています。
シャフトの入り代で強度の差も出てくるかと思いますが・・・
ザックに入れた時にこの「首」の邪魔なこと!
ちょっと分かりづらいですが・・・
アバランチギアをザックに収納したところ。
首が内側に食い込んでいます。
首がある故にポケットの物がとっても取りづらい。
パッキングした時に内側に出っ張る首に「イラッ!」と来たり。
収納性が気になる方は「首なし」さんを選びましょう。
樹脂製か金属か?
海外の軽い雪ならいざ知らず。
日本の重たい雪に樹脂製はまず耐えられません。
山岳用で鉄製はまず無いと思いますが・・・
金属でも軽くて錆びない「アルミ製」がよろしいかと思います。
シャフトの形状は丸い物や角ばっている物と色々です。
トランスファーは台形です。
このシャフトは気に入っています。
@ スリムなので携行性がいい。
A 角がある分、シャフトを握った時にグリップしやすい。
(丸いと回転しやすい)
B ブレードに差し込みやすい。
この3つ目は重要です。
楕円でもいいんですが、真円(まんまる)はやめておきましょう。
ブレードとシャフトを固定するポッチの位置が合わせづらいです。
真ん丸同士だと回転しちゃうので、穴とポッチがかみ合わず「イラッ!」
ちょっとしたことなんですが、精神衛生上、よろしくないかと。
あと、携行性を良くするためにシャフトを短くしたモデルもありますが
シャフトが短いと使い勝手は良くないです。
シャフトが短いタイプの代表格はブラックダイヤモンドのディプロイ
シャフトがブレードに収まるからコンパクトになります。
抜き差しもなく、シャフトをスライドさせるだけなのでスタンバイは素早くできます。
ただ、シャフトが短い分、屈んだ姿勢での作業が多くなるので腰が痛い。
てこの原理を使うには長い方が有利。
ほとんどのタイプは2段に伸縮すると思います。
ザックの収まりと自分の身長とで許容範囲を確認しておきましょう。
グリップはT型とD型がありますが・・・
トランスファーはT型
コンパクトです。
T型はシャフトが指の間に来るので、D型の方が握りやすいです。
が、T型でもそれほど握りにくいとは思わない。
ので、コンパクトになるT型の方が私は好きです。
グリップのアレンジで鍬形になるものもあります。
雪洞の壁面づくりや狭い所での作業にいいですね。
っで、変形T型なのでシャフトが指の間に来ることなく握りやすい。
かつ、コンパクトです。
ブレードは大きい方が雪はいっぱい掘れますが・・・
正直、重たいです。雪が。
特に私のような軟弱者には。
小さい方が収納性もよくて軽いです。
なので、欲張らずに「小さ目」
ピットチェックをしたり、ブロックを切りだしたりする時にはブレードが湾曲したものより「フラット」な方が扱いやすいです。
また、フラットな方が、雪の上でバーナーを使うときにはカートリッジ置きにもできます。
ピットチェックの様子
ブロックの切り出し
あとはブレードの「サイドが立っている」
掘った雪を投げる時にブレードのサイドがしっかり雪を抱えてくれないと
遠くに投げたいのに近くにボソっと落ちてしまったり。
「先端が刃状」になっていると雪にも刺さりやすいですね。
サラサラ・ふわふわの雪だと関係ないですが、氷のように硬く締まった雪だとかなり違いが出ます。
【オルトボックス プロフェッショナルアルミ3】
今、一番欲しいのはオルトボックスのプロフェッショナルアルミ3。
ほぼすべての条件を満たしています。
変形T型グリップは握りやすいし、シャフトもサイドにガイドが入って抜き差しもスムーズ。
ブレード近くには握りやすいようにグリップが巻かれています。
ただ、難点はちょっと重い。790g。
【BCA RS EXT】
そこで気になるのがBCA RS EXTアバランチショベル。
K2のレスキューショベルそのものです。
と言うか、BCAがK2グループに入ったそうな。
オルトボックスのプロフェッショナルアルミよりちょっと軽い715g。
微妙な差ですね。
1位と2位を分けた違いはグリップについているポッチ。
鍬形にして使うときのロックが変形T型の短い方についているか、長い(握る)方についているか。
BCAは長い方についていて、握った時にこのポッチが手にあたって気になる。
と言うことで「オルトボックス プロフェッショナルアルミ3」に軍配があがりました〜
オルトボックスプロフェッショナルアルミのリンク
まことに独断と偏見で書いた記事です。
あくまでも個人の好みです。
感覚が似てるなぁと思うところがあれば、参考にしていただけたらと思います。
登山ランキング
雪崩に会った時、これらが無ければ致命的。
持っていてもヤバい事には変わりないので・・・
雪崩には合わない方が絶対いいんですねどね。
雪崩対策以外でも雪山で活躍するのは「スノーショベル」
これがあれば雪山の楽しみ方が広がります。
雪洞を掘ったり、雪のテーブルやいすを作ったり。
雪上パーティの必需品ともいえます。
私がスコップを買ったのは雪洞掘りの時。
物はブラックダイヤモンドのトランスファー3
モデルチェンジする前の旧型品です。
いい所もあり、不満もあり。
この子をベースに選び方を考えてみたいと思います。
絶対選びたい「いかり肩」
トランスファーを使って「失敗した!」と思ったのは何と言ってもこのブレードの「なで肩」
なで肩だと何が悪いか?
雪を掘る時にブレードに足を掛けられないから。
日本の雪は重たいんです。
日本海の湿気をふんだんに含んで雪の自重でも硬く締まっていくんです。
ブレードに足を掛けられない=手の力で掘る=疲れる
と言う方程式が出来上がります。
現行モデルは「いかり肩」に改良されていますね。
Black Diamond(ブラックダイヤモンド) トランスファー3 BD43031 ファイヤーレッド 新品価格 |
首は無い方がいい?
肩だ首だと何を言ってるのか?って感じですが・・・
シャフトを突き刺す所のブレードの「首」
トランスファーには首があります。
現行モデルも首があります。
アウトドア用品店が店頭のショベルを比較紹介した記事には
http://outdoor.gifu.jp/outdoorgear/20131227shovel-k2/
見事に首なしさんが揃っています。
シャフトの入り代で強度の差も出てくるかと思いますが・・・
ザックに入れた時にこの「首」の邪魔なこと!
ちょっと分かりづらいですが・・・
アバランチギアをザックに収納したところ。
首が内側に食い込んでいます。
首がある故にポケットの物がとっても取りづらい。
パッキングした時に内側に出っ張る首に「イラッ!」と来たり。
収納性が気になる方は「首なし」さんを選びましょう。
材質は「アルミ」
樹脂製か金属か?
海外の軽い雪ならいざ知らず。
日本の重たい雪に樹脂製はまず耐えられません。
山岳用で鉄製はまず無いと思いますが・・・
金属でも軽くて錆びない「アルミ製」がよろしいかと思います。
シャフトの形状は「多角形」で長くなるもの
シャフトの形状は丸い物や角ばっている物と色々です。
トランスファーは台形です。
このシャフトは気に入っています。
@ スリムなので携行性がいい。
A 角がある分、シャフトを握った時にグリップしやすい。
(丸いと回転しやすい)
B ブレードに差し込みやすい。
この3つ目は重要です。
楕円でもいいんですが、真円(まんまる)はやめておきましょう。
ブレードとシャフトを固定するポッチの位置が合わせづらいです。
真ん丸同士だと回転しちゃうので、穴とポッチがかみ合わず「イラッ!」
ちょっとしたことなんですが、精神衛生上、よろしくないかと。
あと、携行性を良くするためにシャフトを短くしたモデルもありますが
シャフトが短いと使い勝手は良くないです。
シャフトが短いタイプの代表格はブラックダイヤモンドのディプロイ
ブラックダイヤモンド(BlackDiamond) ディプロイ3 bd43011 新品価格 |
シャフトがブレードに収まるからコンパクトになります。
抜き差しもなく、シャフトをスライドさせるだけなのでスタンバイは素早くできます。
ただ、シャフトが短い分、屈んだ姿勢での作業が多くなるので腰が痛い。
てこの原理を使うには長い方が有利。
ほとんどのタイプは2段に伸縮すると思います。
ザックの収まりと自分の身長とで許容範囲を確認しておきましょう。
グリップは「T型」
グリップはT型とD型がありますが・・・
トランスファーはT型
コンパクトです。
T型はシャフトが指の間に来るので、D型の方が握りやすいです。
が、T型でもそれほど握りにくいとは思わない。
ので、コンパクトになるT型の方が私は好きです。
グリップのアレンジで鍬形になるものもあります。
雪洞の壁面づくりや狭い所での作業にいいですね。
っで、変形T型なのでシャフトが指の間に来ることなく握りやすい。
かつ、コンパクトです。
ブレードの大きさは「小さ目」で「フラット」
ブレードは大きい方が雪はいっぱい掘れますが・・・
正直、重たいです。雪が。
特に私のような軟弱者には。
小さい方が収納性もよくて軽いです。
なので、欲張らずに「小さ目」
ピットチェックをしたり、ブロックを切りだしたりする時にはブレードが湾曲したものより「フラット」な方が扱いやすいです。
また、フラットな方が、雪の上でバーナーを使うときにはカートリッジ置きにもできます。
ピットチェックの様子
ブロックの切り出し
あとはブレードの「サイドが立っている」
掘った雪を投げる時にブレードのサイドがしっかり雪を抱えてくれないと
遠くに投げたいのに近くにボソっと落ちてしまったり。
「先端が刃状」になっていると雪にも刺さりやすいですね。
サラサラ・ふわふわの雪だと関係ないですが、氷のように硬く締まった雪だとかなり違いが出ます。
今、欲しいと気になるスノーショベルは?
【オルトボックス プロフェッショナルアルミ3】
新品価格 |
今、一番欲しいのはオルトボックスのプロフェッショナルアルミ3。
ほぼすべての条件を満たしています。
変形T型グリップは握りやすいし、シャフトもサイドにガイドが入って抜き差しもスムーズ。
ブレード近くには握りやすいようにグリップが巻かれています。
ただ、難点はちょっと重い。790g。
【BCA RS EXT】
17-18 bca RS EXT AVALANCHE SHOVEL c1605006010 アバランチショベル スコップ 雪崩 遭難救助 ビーシーエー 価格:8,640円 |
そこで気になるのがBCA RS EXTアバランチショベル。
K2のレスキューショベルそのものです。
と言うか、BCAがK2グループに入ったそうな。
オルトボックスのプロフェッショナルアルミよりちょっと軽い715g。
微妙な差ですね。
1位と2位を分けた違いはグリップについているポッチ。
鍬形にして使うときのロックが変形T型の短い方についているか、長い(握る)方についているか。
BCAは長い方についていて、握った時にこのポッチが手にあたって気になる。
と言うことで「オルトボックス プロフェッショナルアルミ3」に軍配があがりました〜
オルトボックスプロフェッショナルアルミのリンク
まことに独断と偏見で書いた記事です。
あくまでも個人の好みです。
感覚が似てるなぁと思うところがあれば、参考にしていただけたらと思います。
登山ランキング
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何でもいいですよー
なんてね。
雪山アイテムシリーズ、書こうとは思ってたんだけど…
少々お待ちを。
よろしくー!
長さ調整出来ないんですね。
ネットだけだと中々分からないですよね。
また、現物見せて〜
早く使いたいですね。
ただ、届いてから分かったことが色々…
買ったのはK2のレスキューショベルプラスアイスアックス。色々と私にはオーバースペックなわりに、欲しかった機能が不足していて。
首はありません、いかり肩です、軽い、ピッケルもそこそこよし
でも、長さは調節できません。
そして、鍬にはなりません。
鍬にならない、そこが一番残念でした。
レスキューショベルと書くなら、レスキューショベルのスペックはそのまま、鍬機能はつけて欲しかった。
ま、見落とした私が悪い。
でも、K2グリーンはとってもハンサム。気に入ってます。
早く使いたいなー♪