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2016年03月21日

山座同定の悩み

 頂上に到達して眺める山々の姿は、至福の瞬間です。そして少しすると、「あの山なんていう山なの?」という素朴な疑問が出てきます。富士山のように特徴のある単独峰なら簡単ですが、尾根が連続して連なる山々や、見る角度によって著しく山容を変える山々は、山座同定(なんらかの手段を使って、その山を特定すること)することが困難になってきます。せっかく見事な景観を前に、どれがどの山かわからないって言うのは、ナンか気分がすぐれないですよね。そこで一番原始的な方法で山座同定をやってみました。方法は、山頂や登山道の分岐など地図上で正確に場所が特定できる地点で山々の写真を撮ります。帰宅後、写真をプリントし山と高原地図とスケール、必要により分度器などを使って山座を同定するやり方です。


P3200001 2.jpgP3200001.jpg
必要な道具は、このくらいです(写真左)。地図上で写真を撮影した地点を中心にスケールを回転させて、見えるであろう山々の頂上を仮置きしていきます。注意するのは、前にある山や、後ろにある山を考慮に入れることです。写真右は、高妻山山頂から北アルプスを撮った写真です。後ろに隠れている「劔」や「立山」が認識できれば、後立山連峰の山々を同定できそうです。写真上で山と山の間隔を計って、同じ比率で地図上でも距離関係が成立していれば間違いありませんね。


P3200002.jpgP3200004.jpg
同じ高妻山からの写真でも(写真左)、撮る方角を変えると特徴のない山々の連なりが撮れますが、これらを同定するのは少しやっかいです。同定するためには、地図上の等高線から山の断面図を想像しなくてはなりません。ピーク前後の傾斜や尾根の傾斜を考慮して同定していきます。想像力を最大限に活用する作業となります。写真右は、苗場山から見た谷川岳の景観ですが、一般的に理解している谷川岳の耳二つの景観とは明らかに違う山に見えてきます。これも前後の山を含め、等高線から形状を想像し同定していけば良いと思います。


P3200005.JPG
サンプルの最後は、三峰神社駐車場より眺める雲取山と一連の山々です。これらの山々は、駐車上の眼前にそびえているので、遠近感のマジックにより高さ関連の不一致が出てきて紛らわしくなります。自遊人Jackもなんども雲取山までの縦走をしていますが、次々とピークを越えていく登山道のイメージと、駐車場からみた景観がピタリと一致しないのです。ここから見る雲取山は、特徴のない貧弱な山に見えますが、実際に歩くと歩きがいのあるでかい山に感じます。


こんなやり方で山座同定を楽しんでおりますが、本当に当たっているかどうかは???です。カシミールなどのソフトを使えば正確に割り出せますが、不思議なことにカシミールで調べた山は、何故か山の名前が記憶に残らないような気がするのです。当面、原始的な方法で同定を楽しみ、等高線から山を想像したり、街や建物などとの位置関係も理解しながらやっていきたいと思います。


posted by Jack at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 山知識
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2015年の夏で長らく勤めたサラリーマン生活に終止符を打ちました(依願早期退職)。2016年の夏に百名山を達成し、その後、残っていた3000m峰も登り、一区切りしました。現在は、さいたま市【やまざ器】にて焼き物製作販売・陶芸教室を主催中です。これからも色々なチャレンジを進めていきたいですね。
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