コンパクトマンション？

先日テレビで年収300万円台のアラサーシングル女性のマンション購入が
活気を帯びているというのが特集されていました。

まあ本当に購入までをしている人が増えているのかは分かりませんけど＾＾；

購入を検討する理由が家賃で同じ金額を支払う位であれば
ローンを払って自分の持ち物した方が良い、というものでした。
また結婚をすれば賃貸に出すなり、売却すれば良いというのも
中々強かに考えているものだなぁ、と感心しました。

ただ売却を考えて部屋を傷つけない様にシンクにマットを敷いたり
水道管の中の汚れをつけない為に本格的な浄水器をつけたりして
細心の注意を払っているのは少し引きましたが＾＾；

せっかく自分の持ち物なのに賃貸よりも気を使って生活するのでは
どうにも勿体無い気がしますね～。

さて、感心はしたのですが個人的に気になった点がありまして・・・

今は都心の「コンパクトマンション」というのを
不動産屋さんは独身者達にオススメして売れているようですね。
コンパクトマンションとは30～50㎡前後の部屋を指すそうです。
間取りで多いのは1LDKの様ですね。
シングルには広すぎず狭すぎず使い易い間取りだと思います。
値段は都内新築で2000～3000万円台位との事。
ん～・・・何というか・・・

高くない？

イヤイヤもちろん部屋の装備であったりとか立地が良いのは認めますが
30㎡という事は10坪程度、土地の持分はほとんど無いから
1坪200～300万円の住居ってエライ高い気が。

参考ですが一戸建てを建てる場合には坪単価100万行けば相当に豪華な家です。
まあ総坪数で金額が変わりますから一概には言えませんが。

あとは売却時の金額を考えてみると
今は都内でも中古の区分マンションが数百万円で買えます。

例えばちょっと古くても良ければ380万円でこんなのとか
45㎡もあって築20年していない750万円のこんなのとか

もちろん新築とは比べようが無いかもしれませんけど
20年前の物件がこの程度の金額で購入出来るということは
今売っている物件たちも売却時は購入金額の10分の1程度の
金額の売却金額しかつかないという事なんですよね。

上記を踏まえると
坪単価が100万円を楽に越す2000万円超の建物を買い
将来は200～300万円程度の金額でしか売却できない物件を
ローンと共に管理費と修繕積立金、固定資産税などを払いつつ
購入して所有していく事が果たして得なのかどうか？
というのが大変な疑問なのです。

ずっと住むにしてもローンが終わった後も上記の固定費で月々2万円～位は
逃げていくのですがそこも計算に入れて購入を検討しているのですかね。

なので個人的には賃貸から購入して所有というのは
家賃を払い続けるよりは将来を考えるに悪くないと思っています。

ただ採算を考えると同じお金を出すならば
都内を少し離れ交通の便の良い埼玉千葉辺りで一戸建てを買ってしまうか、
3000～4000万円位で6戸位の新築アパートを一棟買い自分で一室使うのがベストでないかと。

ローンは他の部屋の賃貸家賃で返せる上、土地もまるまる自分の物なので
売却する時は土地代は最低限残ります。
それに金利や頭金にも寄りますがローンも月々10～15万円位なので
残り５部屋が1部屋５万円で全室入居ならローンを払って尚、月々10万円～位の副収入です

別に全部入らずとも2～3部屋入ればローンは返せますし、
他が全部空き室でも元々自分の家用に買うので
普通の住宅ローンを払ってるのと感覚的には変わりない訳で。

でも良く考えたら皆、得だから買う、という訳だけでなく
都内に自分の城が欲しいとかある意味夢を買っている部分もあると思うのですよね。

どうにも不動産投資を考えていると
こういった話を聞いても損得勘定に動くのがイヤですな