2018年02月04日
フレデリク・セペダ カリビアン・シリーズ第二戦 試合後記者会見
フレデリク・セペダ(左)、カルロス・マルティ監督(中央)、アライン・サンチェス(右)
Cubadebate、2018年2月4日
カリビアン・シリーズの各試合後に恒例となっている記者会見には、トマテーロス・デ・クリアカン戦の勝利の立役者となったアライン・サンチェスとフレデリク・セペダの2選手と、しっかりした手綱さばきを見せ続けているカルロス・マルティ監督が参加した。
まずはじめにマルティ監督が試合の総評を「身体的な不調を忘れたかのようだった」と簡潔に話した。「試合の結果にとても満足している。わがチームは試合のあいだほぼずっと劣勢だったが、試合を決める決定的場面で得点の仕方を知っていた。相手チームは地元のチームで、そのプレーオフから好調さを維持してきたチームとの試合だったので、われわれも気分がいい」。
抑えのライデル・マルティネスを9回のあたまから起用しなかった点について、マルティ監督は、そのときの判断を詳細に説明した。
「アライン・サンチェスがほぼ完璧に投げていたことを考慮して、そのままにした。さらに正直に言えば、一人目の打者が一塁方面にゴロを打った時点でも、抑えが必要だとは思わなかった。逆にアラインが抑えていたから」
「問題が起きたのは、そのロベルソンの打球が外野右翼まで転がったときだ。守備の失策で、わが一塁手が中継の役割をうまくこなせなかった。本来はそれがその回の最初のアウトになるべきだった。もしかしたら私が間違っていたのかもしれないが、アラインは完璧に抑えられるとわれわれは考えていた」、と監督は自信を持って答えた。
アルフレド・デスパイネの状態について監督は、メキシコ戦のベンチでは痛めた足に包帯を巻いていたと説明した。「しかし彼は私に、もし必要ならたとえ指名打者や代打であろうと出場できると言った。いまわれわれには二日間の休養があるのでこの間に、月曜日までに間に合うか改善しているか様子を見ることにしている」。
次に、地元メキシコチームを相手に5回を投げ、わずか4安打1失点に抑えた右腕アライン・サンチェスが記者たちと応答した。
「確かに私はキューバのプレーオフでMVPになったが、ここでの目標は個人的なものはなにもなく、ただグランマの、キューバの勝利だけだ。きょうの投球は、ラス・トゥナスとの決勝戦で自分に課したのと同じ種類のものだ。しっかりした制球と、直球と変化球の組み合わせだ。それが自分に勝利をもたらした。」
最後にセペダが応答した。2015年の同大会MVPであり、これまでキューバ代表としてレベルの高いトーナメントに20大会以上出場しているセペダは、今大会でもっともメディアの注目を集める選手のひとりである。彼は次の3つの直球の質問に答えた。「ピナール・デル・リオで王者となったときのチームと比べて今回のグランマチームについてどう思うか」、「しばらく前からデスパイネの定位置だった4番打者への自身の昇格をどう評価するか」、「決勝でキューバと王座を争うもっとも可能性の高いチームはどこか」。
「チームや時代を比較するのは好きじゃない。それぞれの特色はつねに異なるからだ。2015年は偉大なチームで王者になったが、今回のチームもとてもすぐれており、王者になるすべての条件をそろえている。われわれはすばらしいトレーニングをおこなってきたからだ。」
「私は長年、地元のサンクティ・スピリトゥスでも代表チームでも、なんども4番打者を務めてきた。今回また4番打者になると知ったとき、私は心配はしなかった。ラインナップで占める打順には関係なく、つねに私はやるべきことをなし、自分のベストを発揮するために出場しているからだ。」
「カリビアン・シリーズはいま始まったところだ。この2勝でわれわれの目の前のドアは広がった。われわれにとってひじょうに重要な勝利だ。われわれは皆とてもよい状態にあり、準決勝に進むという第一目標は達成したと私は思う。あとは金メダル争いに加わるという目標が残っている」
「この大会は1試合1試合が勝負だ。というのはひじょうに短期のシリーズなので、それぞれの試合ひとつひとつがとても重要になるからだ。ドミニカ共和国戦とプエルト・リコ戦のひじょうに厳しい2試合が近づいているので、グラウンドで戦うことをあきらめてはならないと私は考えている」
「これまでのキャリアで出場したトーナメントはすべて厳しいものだった。ゆえに私は、すべての選手に最大の敬意を払い、真剣に立ち向かっていく。」、とセペダは締めくくった。
記者会見動画
Ante la prensa: Dos héroes y un director
http://www.cubadebate.cu/noticias/2018/02/04/ante-la-prensa-dos-heroes-y-un-director/
キューバ代表2連勝で準決勝進出決定 メキシコに逆転勝ち カリビアン・シリーズ第二戦
キューバ、2連勝を飾る
Radio Rebelde、2018年2月4日、PL
野球カリビアン・シリーズ2018ハリスコ大会に出場しているキューバ代表のグランマ・チームはきょう(2月3日)、メキシコ代表のトマテーロス・デ・クリアカンに5対4で勝利し、準決勝進出を決めた。
キューバ・チームでは、ラウル・ゴンサーレス(単打と本塁打、2打点)と、9回裏のスリリングな場面を抑えたリリーフのライデル・マルティネスが顕著な活躍を見せた。
地元チームは初回から集中力をみせ、ジョーイ・メネセスのタイムリーでジャスティン・グリーンがホームに還るなど、キューバの先発ヨアンニ・ジェラから3連打で1点を先制し、試合の主導権を握った。
キューバ・チームはその初回の裏、一番打者のロエル・サントスが外野中堅深くに大きな当たりを放ったが、クリアカンの中堅手リコ・ノエルがファイン・プレーを見せ、投手を援護、同点になるのを防いだ。
メキシコは2回にも攻撃し満塁としたが、ジェラが三番打者のセバスティアン・エリサルデ(パシフィック・リーグの首位打者)を無難な二塁ゴロに封じ、無得点に抑えた。
キューバは2回裏に無死一・二塁としたが、左腕ダニエル・ロドリゲスが続く3人の打者を抑えた(うち1三振)。
すぐ次の3回にキューバは得点した。ラウス・ゴンサーレスとサントスの単打が続き、ヨルダン・マンドゥレイのバントで両走者が進塁したあと、ユリスベル・グラシアルが犠飛を放った。
ここでトマテーロスのベンジャミン・ヒル監督は投手交代を告げた。次の打者フレデリク・セペダに対してヘスス・カスティージョをリリーフに起用したのだったが、これは結果的に非常に議論の余地ある決定となった。
セペダは外野左翼付近に二塁打となるライナーを放ち、勝ち越しとなる打点をあげた。キューバはこの3回、2対1とした。
1万6千人を超える観客の声援を受けるメキシコは、4回にすぐ反撃に転じ、試合の主導権を取り戻した。4安打で3点を奪い、キューバの先発投手を降板させ、4対2とリードした。
キューバは7回裏にラウル・ゴンサーレスが、メキシコ3人目のリリーフのアルドー・モンテスから、外野左翼深くにソロ本塁打を放ち、1点を返した。
この回キューバはさらに、セペダの中堅への犠飛で、4対4と同点に追いついた。
4対4の同点。すべては残り2回で決することになった。試合の結末はしびれる内容だった。
8回裏にキューバはカルロス・ベニテスとユレクシス・ラ・ローサが二連打し、走者が三塁まで進んだところで、打席にはラウル・ゴンサーレスを迎えた。
ここまでの三打席で単打と本塁打を放っているゴンサーレスは、右翼に犠飛をあげ、代走のヨエルキス・セスペデスを本塁に還し、キューバチーム5点目となる得点をあげた。キューバは勝利まで残り3アウトを奪うのみとなった。
9回、メキシコの先頭打者クリス・ロバートソンが二塁打を放ったところで、キューバのカルロス・マルティ監督はすぐに抑えのライデル・マルティネスをマウンドに送った。マルティネスは続く3人の打者を1三振を含む三者凡退に切ってとった。
勝ち投手は右腕アライン・サンチェスで、5回を投げ1失点のみだった。マルティネスに2試合連続のセーブがついた。
この勝利でキューバは2戦無敗とし、3年連続の準決勝進出を決めた。
一方メキシコは2連敗(未勝利)となり、現在最下位。
この数時間前、ベネズエラはドミニカ共和国に15対4と大勝し、初勝利をあげた。
日曜日(2月4日)はプエルト・リコ対ドミニカ共和国、ベネズエラ対メキシコの試合がおこなわれる。
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パンアメリカーノ球場、メキシコ、グアダラハラ
123 456 789 C H E
メキシコ (0勝2敗) 100 300 000 4 11 1
キューバ (2勝0敗) 002 000 21x 5 9 0
勝ち投手: アライン・サンチェス
負け投手: カセイ・コールマン
セーブ: ライデル・マルティネス
本塁打: ラウル・ゴンサーレス
キューバのスターティング・オーダー
フレデリク・セペダ、7回の同点打を含む2打点
アライン・サンチェス、見事な中継ぎで勝利投手に
試合フル動画
Cuba supera a México y clasifica a los cruces en Serie del Caribe
http://www.radiohc.cu/noticias/deportes/154298-cuba-supera-a-mexico-y-clasifica-a-los-cruces-en-serie-del-caribe