爬虫・両生類の飼育が一般的?になってから随分なります。
その間に、この世界の飼育事情も大分変わりました。
特に餌。
当時は餌用昆虫と言ったら、手に入るのはミルワームとフタホシコオロギだけ。
ミルワームはホームセンターやペットショップで容易に手に入ったけど、栄養面で難があって主食には使えない。
かと言って、フタホシコオロギは入手が困難なうえ、当時は単価が高く、安定して使用するには自家繁殖が絶対条件でした。
それが、この幾数年で事態は変わり、今では様々な餌虫が手に入る様になりました。
そして、現在ではこんなものまで↓
はい。コオロギのドライフードです。
カエル飼育を始めるにあたって、デュビアだけでは不都合が出てきまして(基本、デカすぎる)、久々にコオロギを購入しました。
で、思った事。
やっぱりコオロギ、めんどくせぇ!!
一旦デュビアの楽さに慣れてしまった身には、面倒な環境設定を要求するコオロギの維持は無理なのでした(´∀`*)
で、もっと楽な餌はないかと探した結果、見つけたのがコレ。
まあ、他にも冷凍コオロギとかありましたけど、人間様の食品の入ってる場所にカチンコチンのコオロギとか入れたら何かと顰蹙を買いそうなのでこっちにしました。
そういう訳で、開封。
中身はこんな感じ↓
・・・あ、普通に死んだコオロギだ・・・。
コオロギキープしてるケージの底に日々積もっていくそれ、まんま。
・・・何か、食いそうな予感がしない。
試しに、横で物欲しそうな顔してたレオパに与えてみる。
ガリ・・・
・・・あ、なんか嫌な音した。
・・・咥えたまんま、固まってるし・・・。
ペッ
吐き捨てやがった。
ピンセットで拾ってちらつかせても、もう見向きもしない。
些かorzしながら横を見ると・・・
こっちでも物欲しそうな顔してる、イエアメ2号。
コイツは4匹いるイエアメの中でも事の他貪欲。
夜になると真っ先に出てきて、お決まりの木の枝で餌を待ってる。
試しに、目の前でちらつかせ・・・
バクンッ
ちらつかせる前に飛びついてきた。
硬い干しコオロギをデカ口の中に収めると、
ゴクリ
微塵の躊躇もなく呑み込んだ。
あー、そうか。基本丸呑みだから、硬いとか何とか関係ないのね。
妙に納得していると、もっとくれと言わんばかりの顔でこっちを見る。
続けてもう一個、と思ったところでハタと思い当たる。
乾燥コオロギ(これ)は硬い。
特に頭のとこなんか、コチコチである。
これを丸呑み?
不安が頭をもたげ始める。
カエル飼育で最も警戒すべきは、糞詰まりである。
餌を丸呑みにするが故の宿命か、カエルは時折未消化物を詰まらせる。
糞詰まりなんて言葉を使っちゃいるが、実際はそんな呑気なものではない。
人間で言う所の、腸閉塞である。勿論、ほっとけば高確率で死ぬ。
近くにカエルを診れる獣医がない以上、避けられる危険は避けるべきである。
もう一度、コオロギのパックに書かれている文言を読んでみる。
うん。水でふやかして与えても良しとある。ただ、数時間かかるそうだが・・・。
文句を言っていてもしかたない。小皿に水を張り、その中へ―
パキン
頭をとったコオロギを放り込む。
頭をとるのは、勝手な判断。
頭は消化が悪い。生の状態でも、生体の調子が落ちてると詰まったりする。とっとくのが賢明だろう。
パキン
パキン
パキン
こうして10匹のコオロギの頭を取り、水に浸す。
そのまま放置する事数時間。
夜も更けた頃合いに、給餌に挑んだ。
水に浮くコオロギをピンセットで摘み、力を込めてみる。
グニグニ
カチコチだったコオロギの体が、確かな弾力を取り戻している。
上手くふやけたらしい。
それを、顔を出しているカエル達に順次与えた。
結果は、真っ二つ。
拒食中の1号は、当然除く。
2号。ファミリーきっての健啖家で悪食。勿論、問題なし。与えれば与えるだけ呑み下す。
3号。少し神経質で、食いムラがある。一旦口にいれるものの、すぐにペッ。後は断固拒否。
4号。一匹目を呑み込むも、怪訝そうな顔。二匹目も不承不承呑むが、三匹目は拒否。
意外だったのは、モリアオガエルの姫。食べる食べる。文字通り、爆食である。結局、半分の5匹を1匹で平らげてしまった。何か、小食なイメージがあったが、どうやら猫を被っていたらしい。
結果。
オールラウンドの主食としてはともかく、まるきり使えない訳ではない。
餌の底上げとして使う分には、十分だろう。
さて、次は何を試してみるか・・・。
最後に、4号の食い食い動画。
二匹目がいやいやなのが丸分かりである。
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