人間のみにくさに限りはないのか。そこには人としての尊厳など微塵も感じられない。
これまでに何か所かの悪行を見てきた。それらは時の経過と共に人の意識の中から薄れてゆき忘れ去られ、
何事もなかったかのようになってしまう。それが怖い。
50年前深い谷であった。 悪徳業者が産廃を埋めたのであろうが、今は更地である。
千葉県の茂原市から木更津に抜ける409号線の山間部にそれはある。3，40年前は深い谷であった。
それがいつの間にか車から見られないように、高い鋼鉄製の塀をめぐらしダンプカーが何やら運び込んでい
た。
2，30年もしたら深い谷は埋め尽くされ平らな土地が出現していた。
深い谷はおそらく産業廃棄物で埋め尽くされている事だろう。表面の1，2メートルはきれいな土であろう。
知らない人は平らな土地として購入してしまうかもしれない。
土地を購入する場合、現状がどれほどきれいに整地されていても信じてはいけない。
信ずるものは救われると聖書に書かれているかもしれないが,、それはよすべきである。
仮に土地が欲しいなら、現地を見て且つ単に法務局にある公図を、見るだけでは駄目である。動態図も良いか
もしれないが、できれば古い宝典図を見ることである。
これは古き現状が図示されており、山、丘、谷、田んぼなどがしっかりと認識でき、現在の状態になる以前
の形状が判るから、そこが埋め立て地かどうか、地盤がしっかりしているかどうか、判別するに足る最適な
図面である。
それらをよく見てから動くことを勧めます。
次に長柄町の道路脇の田んぼの中に、こぎれいな小さな山がある。今は緑の草木に覆われており道行く人の目
を楽しませてくれている。
しかし、ここも数十年前やはり3メートル位の鋼鉄製の擁壁板を打ち込み、産業廃棄物の山になっていた。
これは前記したように隠して埋め立てをしておらず、良く見えたから行政の指導はどうなっているのかなと、
いつも思ってはいたが、今日に至るときれいは景色に化けているから押し切られたのであろう。
このゴミの山の4，50倍位のでかい産業廃棄物の山。これも最近、きれいな緑の山に様変わりしてしまった。
場所は千葉から浦安に向かう357号線沿いの工場の隣である。
木がはえ緑に覆われる前は、鉄骨などの産廃の山であった、 今は綺麗な緑だが地下は地獄。
山が産業廃棄物で高くなっていくさまが、近隣の人達にはよく見えたであろう。
これも、3，40年かけて高く積まれ自然発生的にススキ、ブタクサなどの雑草が生え、数年後に小さな木が
成長してきたなと思う間もなく緑の山に化けてしまった。
このような場所は、いくらでもあるであろう。法の目を潜り抜け、悪徳業者は金を儲け、そこから汚水などが
発生したり環境悪化した時、時の関係者はすでにいなかったり、所在不明で税金で処理するという非道極まり
ない結果になってゆくのである。
こんな例は結構今までにも、マスコミを賑わかしてきたではないか。みなその時は憤るが直に忘れてしまう。
韓国みたいに怨の国ではよくないが、あまりに早く許してはよくないのではないかと切に思う。
人の噂も７５日という、日本の諺自体、個人的に余り好きではない。
もう少し、周りをよく見て、不審な行動をしている者がいたら行政に早めに報告すべきであり、行政は指導権
力を強めてよいのではないかと思う。
強権を持たせねば、ずるい奴がのさばる貧弱な国になってゆくだけである。
我が家の近所でもこのような場所がある。
埋め立て作業の写真を撮っていた人が追い回されたと聞いている。
自分の埋め立て工事にやましい事があるから、追いかけたのであろうことは疑いようもない。
金が儲かれば他人は、どうなっても良いのであろう。
金の亡者が多すぎる日本である。
