小豆洗いの小手先大工猫日記

今年は上級国民なる単語が新聞紙面を賑わし、テレビのチャンネルのどこを回してもこの上級国民について
報道していた。
早、半年以上過ぎても、未だ裁判の行方を時折報じている。
近頃年寄りの交通事故の報道が多くなってきたが、この事件も単なる年寄りが交通事故を起こし、人を殺した
事件であった。

しかし、ここからが今までの年寄りが起こした事件とは毛色が変わってきたのである。
起こした犯人が元は国のお偉いさんであったことから、どうみても対応が違っているようであった。
普通なら先ずは逮捕されるのに、年寄りを理由に不逮捕の取り調べで事件が進んだようである。
腹立たしいから私は見ないようにしていた。
だから、詳しいことは不確かだからそれについては触れないこととする。

ただ上級国民だから、取り扱いが違った事だけはまごう事なき事実である。
我々国民は上級国民、それまで先ずそんな国民がいる事なんて、知らなかったのである。
でなければ、これほど上級国民の単語が行き交うことはないはずである。
国は我々の知らないところで、国民全体を色付け位置づけているのであろう。

マイカード制にしてもその一端である。
管理するのに個人に番号を付けておけば、都合がいいに決まっている。
国民全てに番号を付けているらしく、一人一人にそのカードを所持して欲しいらしい。
しかし、皮肉なことに、所持率がまだまだ低いようである。

2020年12月中旬ネットで検索したら、所持率は14％とのこと。
政府もポイントが付くなどと、あの手この手と検討しているらしい。
その内強制的に配布され持たされることになるかもしれない。
さて、この上級国民であるが、私なぞはこれからすると、間違いなく上中下の下級国民・低級国民になるね。

ここで意識の問題であるが、皆さん認識が実に己に対して甘いようである。
日本人だからか、自己評価が意外に甘いのである。
以前テレビで街頭調査を行っている報道を見た。
「あなたの暮らしは上中下のどのあたりに位置しますか」と、道行く多くの人に問うていた。
ここで驚くことに「そうですね、中級でしょうか」と、ほとんどの人が中級と答えていたのであった。
車を持っていて、家にクーラー、テレビがあれば中級位に認識しているようである。
ここらあたりの感覚が指導者にとってはやりやすいと思う。
それ位の程度は下級ということだと判っていないのか。

中級であると自分に言い訳しているのか。
中級と言うレベルは、メイドを雇っているクラスであると思うのだがいかがなものか。