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2017年08月26日

「黄色い救急車」彼らはどこからやって来るのか。



「黄色い救急車」とは、どこからともなくやって来て頭がおかしくなった患者を精神病院に連れて行くとされる、黄色の色をした救急車のことである。俗にイエロー・ピーポーとも呼ばれている。

「黄色い救急車」の詳細



通常、怪我や急病などで医療施設までの搬送が必要になった患者のところには白い救急車がやって来るが、頭がおかしくなった患者のところには黄色い救急車がやって来て精神病院へ強制的に連れて行かれる、というもの。地方によっては救急車の色は緑や青、または紫であるとされており、色ごとに呼び方も異なる。

また、黄色い救急車を呼ぶために関係機関に通報した者は報酬が貰える、という話が加わることもあり、その場合、金額は3,000円から5,000円程度とされている。

日本では救急車は1931年に初めて配備され、その後法令化されて119番で呼べるようになったのは1963年のことであるが、1970年代半ばには、「黄色い救急車」の都市伝説は既に存在していたとされている。

その真相とは?

自身のウェブサイトで「黄色い救急車」についての調査を行った風野春樹は、黄色という色や救急車という点は事実とは異なるが、ある日突然に車が患者宅に乗りつけて患者を連れ去っていく、という部分は真実である、と述べている。実際にやってくるのは救急隊ではなく、患者の家族が依頼した警備員である。

また風野春樹をはじめ、多くの精神科医が「黄色の救急車で患者が搬送されたところを見たことがない」と証言しており、「黄色い救急車」の都市伝説については信憑性は薄いとされている。






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