2017年11月18日
小鉄の絵本:ぐるぐる まわろう ぐるぐるでんしゃ
小鉄の絵本紹介、今回は間瀬なおかたさんの新刊「ぐるぐる まわろう ぐるぐるでんしゃ」です。
町の駅を出発する環状線のお話でストーリーではなく描写を楽しむ絵本です。
やままわり、うみまわりにぞれぞれにスポットがあり、細かな景色を楽しみながら田舎の駅までの電車を楽しむことができます。ザ「間瀬なおかた」シリーズという内容でこれまでに間瀬なおかたさんの電車シリーズを読んでいる方は安心の内容でしょう。
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各駅の風景を楽しむ絵本ですが、まず電車の進む「グルグル デンデン」という音が心地よく「でんしゃでいこう」を連想させます。仕掛け絵本としては、ページの端っこが切れており、次に出てくるスポットが少し前から見えるようになっています。いつものトンネルの先が空いてる演出もあります。もちろん後ろから読むこともできます。やま側の駅とうみ側のつながりを探すのは迷路のような楽しさがあります。駅町中の店名が洒落ているのもクスッというこれまでのシリーズと同じポイント。「ドライブにいこう」「はしれはしごしゃ」「おとどけものでーす」を読んでいると、関連する描写があり、思わず見つけると楽しくなります。
とにかく「間瀬なおかた」シリーズのいいとことを詰め込んだ一冊だと勝手に思っています。
こどもも気に入って、なぜか後ろから「今回はやまがわ!」と注文して読むのが大好きです。
おとなは細かい描写と過去の作品との関連が楽しく、まんまと作者の策略にはまっています。
おすすめの1冊です。
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