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今こそ、かくれ水虫を発見し撃退しよう！




水虫をお持ちの方はお解かりでしょうが、夏場は、あれだけ痒かった水虫（白癬菌）が冬になると痒くなくなり、まるで治ったかのように感じてやり過ごしていたものがまた夏場になると痒くなってでてくるという経験はありませんか？



「水虫」という病気の原因が、足カビ（白癬菌）であることが分かったのは、今から100年以上前の1910年のことです。しかし、この病気自体はそのずっと昔から人々に知られており、一説によると江戸時代に「水虫」という名前が定着したといいます。当時は、現代のように靴を履く習慣がなかったので、水虫の人は少なかったと考えられますが、田んぼ仕事をする季節になると、足や手先にポツポツとした水疱ができ、とても痒い思いをしたそうです。



当時は、まだカビの仲間が原因だと分かっていなかったので、田んぼの水のなかにいる「虫」に刺されて痒くなるのだと考えられ、「水虫・たむし（田虫）」という言葉が生まれたといわれています。



今の時期に多いのが角質増殖型水虫です。

角質増殖型水虫は、気づきにくい水虫でもあります。人は歳をとると皮膚が乾燥し、かかとがガサガサになったりします。そのような老化現象や、肌荒れ、アカギレなどと勘違いされていることが多いのです。



それでいてかゆくないわけですから、つい放置してしまいがちです。



しかし、角質増殖型水虫は、皮膚がボロボロとはがれやすくなり、皮膚に住みついた足カビを周囲にまき散らしてしまうことになりますし、家族に水虫をうつすことにもなりかねません。



また、放置しておくと感染が爪にまで広がる可能性が高いことも注意が必要です。




ですから、まずは、かかとのガサガサを保湿クリーム（尿素配合）などのクリームで柔らくしてあげてその後に水虫薬を塗ることが有効です。



軽い角質増殖型水虫の場合は足カビに対して殺菌的に作用する成分を含んだ塗り薬で治ることが多いのですが、かなり硬くなっている場合は塗り薬が浸透しにくく、飲み薬を服用しなければ完治は難しくなってしまいます。

角質増殖型水虫は、症状は穏やかでも治りにくく、治療は少々やっかいです。



角質増殖型水虫にならないためには、炎症やかゆみのある水虫にかかったとき、中途半端な治療でなく完治させることが何より大切だといえます。



足カビに殺菌的に作用する新しいタイプの塗り薬を、自覚症状が治まっても1ヵ月以上しっかり使って、足カビを徹底的に叩いておきましょう。




「最近の水虫薬は、足の表面だけでなく、角質に潜む足カビにも届きます。足カビを殺す効果は、酢の１万倍以上です。酢を１万回塗るところを、新しいタイプの水虫薬なら１回ですむと考えてみてください」

こう話すと、ほとんどの患者さんが納得して、足カビに対して殺菌的に作用する水虫薬を積極的に使ってくださいます。



よく竹酢や炭やニンニク溶剤などで治そうとする人がいますが最初は有効的に見えても撃退までいかないことが殆どで尚且つ逆に菌の増殖を誘発する原因になる場合もありますのでむやみに民間療法を取り入れるより最新の水虫薬を信じ使用することをお勧めします。



昨年水虫に感染した人は、今年の夏を快適なものとするために今から準備をしておきましょう！