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2021年03月23日

居酒屋

雑踏の中、サンシャイン方面へ向かう人々の波とは少しずれて左へ行くと、ひっそりと姿を現す「サンシャイン中央通り」。
サンシャイン60通りとは格差大きくあまり人気もない、❝中央❞とは名ばかりの裏通りである。


30年程前そこに、とある小さな居酒屋があった。
薄暗い階段を地下に降りていくと、居酒屋独特の黴臭さの混じった、すえた匂いが鼻をつく。
建付けの悪い木製のおんぼろな開きドアを開ければ、今ではもうあまり見かけない昭和の居酒屋が現れる。
炉端焼きを売りにする店だったからなのか、壁一面が煤で黒く薄汚れていて、一見して若い女の子は絶対近寄らないであろうほど汚くてボロボロな店だった。


平日の夜は、昼間懸命にその辺りで働いた昭和のお父さんたちで、小さなその店は一杯になる。
スーツ姿のサラリーマン風の人もいれば、いったい何の仕事を生業にしているのやらといぶかしく思ってしまうような形(なり)をした、汚くくたびれたおじさま達もちらほら見かけた。
毎日のように泥酔状態の人もいれば、1、2杯ビールか日本酒を飲んだ後、慎ましやかに『ご馳走さん。』と言い大人しく帰っていく人もいる。
たまに来る若いサラリーマン達一行が、大騒ぎして他の客たちを居ずらくさせる日もあったが、それ以外は常連の若めなカップルや、訳ありそうなカップル他、人のいい常連客でいっぱいになるような、正味30席位の小さな店だった。


みんなただのアルバイトだった私をずいぶん可愛がってはくれたが、日々の小さな不満や鬱憤の吹き溜まりのようなその場所は、自分の実名すら容易には他言しないような、正体を明かしたがらない人々と、その人たちの大きな笑い声や怒号で溢れ返っていた。
そして時折男社会の縮図のようなものが垣間見え、ただの小娘だった私には到底計り知れないほどの見栄と欲望の渦の中、人種差別や男女差別、職業差別など、多種多様な差別と偏見等、理不尽な世の中の裏の姿を赤裸々に映し出していた。



コロナ前から、居酒屋離れが広がってきていたと言う。
新聞などによると、職場の付き合いよりも家族との時間を大切にしたいというニーズが広がってきている証拠であるとのこと。
そして今回のコロナが更に居酒屋離れを助長する形となった。
大型チェーン店でも40%近く閉店を余儀なくされている所もあるようだ。
サンシャイン中央通りにあったあの店のような小さな店はひとたまりもなかっただろう。



今でもあのすえた匂いをかぐと、当時抱いていた懐かしい感情と共に、その頃の情景がフラッシュバックする。
安いアルバイトが調理する大型居酒屋チェーンとは異なり、きちんと板前が料理していただけあって、出される食事だけはいつでも美味かった。















posted by たまき at 12:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ

2021年03月16日

ハッピーエンドで終わらせて2

昔からウィノナ・ライダーが大好きだが、彼女の出演作品の中で特に好きなのが、イーサン・ホークと共演した『リアリティ・バイツ』である。
東欧ユダヤ系の血が混じる彼女は、アメリカ人でありながらも普通のアメリカ人とは異なるとてもエキゾチックな顔立ちをしている。


シザーハンズでは、金髪ロングヘアの、可愛いが別段特徴のない、今で言うところのゆるふわ系女子だったウィノナ・ライダーだが、ブルネットのショートヘアにして初めて、❛ウィノナ・ライダー❜という魅力的な女優の存在に気が付いたと言っても過言ではない。
リアリティ・バイツには、そんな彼女の魅力が存分に詰まっている。


映画のストーリー的には、❛ジェネレーションX❜と呼ばれる、1960年代〜80年代初頭に生まれた、いわゆる私達世代の若い頃のリアルな毎日・・普通に恋に生き、仕事に悩む若者の様子を描いている。

高度経済成長期に、国や会社の為にがむしゃらに働いて社会に貢献してきた親たち世代とは違い、現実の平凡でつまらない社会より、個人の夢や理想に生きていたい若者達が、実際にはその現実と理想とのギャップに埋もれたような日々を送っている、という状態をリアルに再現している。

リアリティ・バイツ=現実が噛みつく(現実は厳しい)という意味であるらしいが、若者のリアルな生活は、やはり恋、仕事、それと友情。それ以外に何があるの?と言っているような作品である。
そしてそれこそがまさに❛ジェネレーションX❜以降の世代の若者のリアルな姿なのかもしれない。


ストーリーの中で、ウィノナ・ライダー演じるリレイナの友人がGAPで働いているという設定になっているのだが、面白いのはGAPの創業者が店の名前をGAPとした理由として「ジェネレーション・ギャップ」について討論していたというのだ。
もしかしたら、この映画の監督ベン・スティラーと脚本ヘレン・チャイルドレスはこれを映画のストーリーの背景でもあるジェネレーションXとその親たち世代のGAPにかけたのではないだろうか?等と妄想してしまう。


そしてウィノナ・ライダーとイーサンホークの恋の掛け合いも、ジリジリさせる、恋愛で一番楽しい部分を堪能出来るところが見どころ。
イーサン・ホーク演じるトロイという青年が、ウィノナ・ライダー演じるリレイナに対し、嫉妬の炎をメラメラと燃やす場面は、アメリカのレゲエバンド、Big Mountain(ビッグ・マウンテン)の『ベイビー・アイラブ・ユア・ウェイ』や、イーサン・ホーク自身が歌っている『アド・イット・アップ』が盛り上げ役となっていて、当時はビデオで何度巻き戻して見たか分からない程お気に入りの場面だった。
イーサン・ホークはその美声を生かし、2016年に公開された映画『ブルーに生まれついて』では、イーサン・ホーク演じるチェット・ベイカーが、代表曲の『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』を歌うシーンが収録されている。



前出のアメリカのレゲエバンド、Big Mountain(ビッグ・マウンテン)の『ベイビー・アイラブ・ユア・ウェイ』や、1970年代を代表するロックの一つである、The Knack(ザ・ナック)の『マイ・シャローナ』などは殊更に有名だが、それに加えて、当時イーサン・ホークの友人でもあったLisa Loeb(リサ・ローブ)の『ステイ』(彼女はこれをきっかけに売れた)、イーサン・ホーク自身が歌った曲、『アイム・ナッシング』と前出の『アド・イット・アップ』、Juliana Hatfield(ジュリアナ・ハットフィールド)の『スピン・ザ・ボトル』、Angelique Bianca(アンジェリーク・ビアンカ)の『ベッド・オブ・ローゼズ』(ボンジョビの同名曲が有名だがそれとは全く異なる曲である)、アイルランドの超ビッグロックバンドU2や、Lenny Kravitz(レニー・クラヴィッツ)などの大御所たちの曲もこの映画を盛り上げている。



最初に発売されたサントラ盤ではイーサンホークの歌う『アド・イット・アップ』は含まれていなかったが、後にその『アド・イット・アップ』を含め数曲加えられて新たに発売されている。




Baby I Love Your Way Big Mountain(ビッグ・マウンテン)
https://www.youtube.com/watch?v=5dB4TThG9zw




My Sharona The Knack(ザ・ナック)
https://www.youtube.com/watch?v=g1T71PGd-J0




Stay (I Missed You) Lisa Loeb(リサ・ローブ)
https://blog.mryogaku.com/stay-i-missed-you/




I'm Nuthin(Ethan Hawkeバージョン)
https://www.youtube.com/watch?v=S7ggaN1p3uE





Spin The Bottle Juliana Hatfield(ザ・ジュリアナハットフィールド3)
https://www.youtube.com/watch?v=jUAVbGoR81I
https://www.youtube.com/watch?v=jWqrxK5qsNM





Bed of Roses Angelique Bianca(アンジェリーク・ビアンカ)
https://www.youtube.com/watch?v=T5FnFdyFRU8





All I Want Is You U2
https://www.youtube.com/watch?v=iOA697hoop8










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posted by たまき at 13:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ

2021年03月09日

幼馴染

玄関を入るとすぐ、その絵が目に飛び込んできた。
壁一面ほどもあるその大きな絵には、三人の幼い少女が描かれている。


真ん中に、保育園の保母さんなのか、それとも三人の通った学童保育所の先生なのか、あるいは誰かの母親なのか分からないが、大人の女性に抱きかかえられながら梨狩りをしている少女。
その両脇には、じっと真正面を見つめ、得意げな笑みを浮かべた二人の少女。
ぐるりと周りを取り囲む黄色く色付いた木々と、緑がかった梨、真ん中の少女が着ている青いジャンパースカート、そして両脇の少女たちの着ているピンクや黄色のカラフルな洋服、それらのコントラストが印象的な一枚である。


絵画に描かれている三人の少女は、保育園から学童保育所までずっといっしょに育った。
やんちゃなじゃじゃ馬娘二人と、絵を描くのが好きな大人しい少女は、何故かとても気が合って、いつも一緒だった。
三人とも両親が働いていたので、小学校は違っても同じ学童保育所に通い、遊ぶのも一緒、いたずらをするのも一緒、喧嘩したり、またすぐ仲直りしたりしながら、その日一日一日を過ごした。
長い夏休みも、冬や春の短い休暇中も、親と過ごすよりも長い時間を、いつも一緒に、ただただ自由にのびのびと暮らしていた。


学童保育所の先生達はいつでも三人を温かい心で受け入れてくれて、いたずら等して叱られる側も叱る側も、お互いの愛を信じて疑わなかった。
学童保育所というものがまだまだ認知されるのが難しかった時代、先生達はその学童保育所が認知されるように四方八方奔走した。
ゴミに出されていた家具で使えそうな物を見つけると譲ってもらい、リヤカーで運んでは、直して使った。
アレルギーのある子には、普通の白い食パンよりも、ドイツの黒パンがいいと、わざわざ黒パンを食べさせてくれた。
そんな、厳しくも温かい先生達の中で、三人娘はすくすくと成長した。


小学校卒業と共にあまり会わなくなった三人だったが、50代という若さで亡くなってしまった先生のお葬式で久しぶりにお互い顔を合わせることになる。
18歳になっていた少女たちは、大人になったお互いを見ていったい何を感じただろう。
それからも三人はそれぞれの人生を歩み、今現在も親交を温めている。
絵を描く大人しい少女が、ある時言った言葉を胸に。
『あの頃の私たち三人の思い出は、私の中ではキラキラして、まるで宝石箱の中のようなんだ。』
彼女の中の彼女自身の素直な心に、生身の手で直に触れたような気がした。


心から信じあえる友とは何なのだろう。
幼い頃から、酸いも甘いも一緒に噛み分けてきた相手。
沢山喧嘩して、でもすぐ仲直りして・・
幼い子どもだったからこそ、率直に、時には残酷に。
そして大人になった今でも信じ合える相手。

今現在一人は学童保育所の先生に、もう一人は主婦の傍ら介護のパートをしている。
ただありがとうと言うだけでは伝えきれないほどの感謝の気持ちを、彼女達に伝えたい。













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タグ:エッセイ
posted by たまき at 12:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ

2021年03月02日

ラジオ

夜中0時を回る頃、ジェット機の飛行音と共に始まる『JET STREAM(ジェットストリーム)』というラジオ番組がある。
東京FMで放送されているこの番組が大好きで、30年程前はよく聞いていた。


映画『ローマの休日』、『白鯨』等のグレゴリー・ペックの日本語吹き替えも担当していた、ナレーション城 達也氏の、妙な抑揚の無い紳士的で落ち着いた静かな声と語り口。そしてオープニングテーマ曲である「Mr.Lonely」が、昼間の喧騒でざわついた心を落ち着けてくれた。
番組中も時折入るジェット機の飛行音と、数々の美しい音楽も、夜のしじま、行ったことのない国へ飛び立つような錯覚と共に、夢の中へいざなってくれる効果として最適だった。


その頃街のCDショップでもよくその手のCDを見かけたが、今で言うところの「ヒーリングミュージック」というものが番組の随所で流れ、脳内にリラックス効果を与えていたのだろう。
波打ち際の静かな波の音や、はたまた誰も足を踏み入れたことの無いジャングルの森の中の、見たこともないような鳥の声、澄んだ空気のように凛とした静かな音などが、疲れた頭を空っぽにしてくれた。
一日の終わりに、心地よい眠りへの前準備として最高のラジオ番組だったと思う。



城 達也氏の引退後は、小野田英一さん、伊武雅刀さん、大沢たかおさん、福山雅治さんなどの有名どころがその後を引き継いだが、やはり元祖城 達也氏の醸し出すあの雰囲気は、彼にしか出せない特殊なものだったようだ。
番組自体はまだ続いているみたいだが、彼のジェットストリームが終わってしまってから、それに代わるようなものはなかなか見つからなかった。



最近になって、夜ラジオをつけた時にたまたまやっていた『TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING(テューダー・トラベリング・ウィズアウト・ムービング)』 というラジオ番組の、野村訓市(のむら くんいち)さんの語り口にじわじわ来ている。
動かない「旅」をテーマにしたラジオ番組。ご自身も大学卒業後、各国を旅していたと言う。

城達也氏とは全く異なり、若い頃は少しやんちゃだったのかもしれないなという雰囲気を、そこはかとなくまとってはいるのだが、淡々とした語り口と、人を落ち着かせる感のある声質で、独特なセンスのトークを繰り広げる。
モデル業や女優業でご活躍の佐多真由美さんの旦那様とのこと。
ちょうど同じくらいの年代ということもあってか、妙に親近感が沸いた。
第二のジェットストリームなるかと期待しつつ、遠い日の城 達也氏のナレーションを思い出す。






 JET STREAM
  
YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=tC7NCSCH4xU(城 達也)

https://www.youtube.com/watch?v=S45sZVbKm-g(城 達也/最終回)


公式ホームページ (毎週月〜金曜 24時からTOKYO FMにて放送中)
https://www.tfm.co.jp/jetstream/




 TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING
  
公式ホームページ(毎週日曜 20時からJ-waveにて放送中)
https://www.j-wave.co.jp/original/travelling/







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posted by たまき at 10:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ
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