2020年11月28日
一目惚れの買い物
かれこれ30年程前、池袋の東口を出てすぐの横断歩道を渡ったところに、小さな食器屋があった。
今はもう、とうにその店はなくなってしまったようだが、当時二十歳になるかならないかの私は、ある日何の気無しにぶらりとその店に立ち寄った。
今思えば、それが『食器屋』というものに初めて自ら足を踏み入れた日であった。
1階は普通の、いわゆるよくある食器を売っていたのだが、2階は少し変わった趣向の食器ばかりを、まるで美術品でも飾るかのようにうやうやしく展示していた。
客の中には、私のような若造は一人も見当たらなかったが、私はそこで人生初めての『一目惚れ』を体験することとなる。
その、ペアのコーヒーカップ&ソーサーは、一言で言えば青なのだが、何とも言えない色合いで、当時の私にはとても魅力的に映った。
それから何度かその店に足を運んでは、その食器を眺めていたのだが、まだ若く懐も寒めな私には、ちょっとだけ高価な代物だった。
おまけに、当時は一緒にコーヒーを飲んでくれるようなロマンティックなお相手もいなかったので、はてさてどうしたものやらとただいつも眺めているばかりだった。
そのうち、私がちょくちょく顔を出すので店主も気に留めるようになってしまい、こちらにはまだ買う算段も無いのに、にこやかに話しかけられたりするまでになってしまった。
結局私はその食器の事を諦めきれずに、生涯初めての一目惚れによる買い物をすることとなったのである。
今でもその日の出来事はようく覚えていて、着ていた服や、買った後1階へ降りる時の階段の軋みまでもが、時に脳裏に鮮明に映し出される。
バカラ、スポードなどの洋食器のことならSohbi
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1階は普通の、いわゆるよくある食器を売っていたのだが、2階は少し変わった趣向の食器ばかりを、まるで美術品でも飾るかのようにうやうやしく展示していた。
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その、ペアのコーヒーカップ&ソーサーは、一言で言えば青なのだが、何とも言えない色合いで、当時の私にはとても魅力的に映った。
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おまけに、当時は一緒にコーヒーを飲んでくれるようなロマンティックなお相手もいなかったので、はてさてどうしたものやらとただいつも眺めているばかりだった。
そのうち、私がちょくちょく顔を出すので店主も気に留めるようになってしまい、こちらにはまだ買う算段も無いのに、にこやかに話しかけられたりするまでになってしまった。
結局私はその食器の事を諦めきれずに、生涯初めての一目惚れによる買い物をすることとなったのである。
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