2015年03月04日
555. 小津安二郎 名匠の愛した「菜の花漬け」
小津安二郎は松竹映画の監督として、「東京物語」「晩春」「麦秋」などの名作を多数監督。日本を代表する名匠の一人でした。(1963年、60歳で死去)
小津監督の映画「彼岸花」の1場面にこういうセリフのやり取りがあるそうです。
「ほれ、おいしいおいしい言うてはったもん…」
「ああ、菜の花漬けどすか」
「あ、そやそや。えらいお気に入りましてなあ」
母親役の浪花千栄子が、娘役の山本富士子に語りかける一場面です。浪花千栄子さん、懐かしいなあ。
どこの菜の花漬けかは分からないのですが、映画評論家の貴田庄さんは、「東山八百伊」だと考えます。
小津の京都の定宿が東山の「佐々木」。
俳優の佐田啓二(中井貴一のお父さん)、作家の里見ク、谷崎潤一郎や白洲正子、円地文子や吉田茂らが常連だったという、大変な旅館です。
その「佐々木」から歩いて数分の距離にあるのが「東山八百伊」。
花見小路や建仁寺の近く…。ここは私(よしろう)も大好きな場所ですが、この界隈にあるのですね。
「菜の花漬け」は4月ごろまでの季節ものだということです。ぜひ味わってみたいものです。
このお店のHPはこちらです。
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