2014年03月08日
422. 吉田類 酒場詩人・黒が好き・映画・昆虫 「サワコの朝」
「今日は飲んでないんですか?」とアガワさん。
「朝からは飲まないんです」と吉田さん。
「番組と同じ服」と、アガワさんは吉田さんの黒い装いを指摘。
「小っちゃいころから黒が好きだったんですよ…」
いろいろと問いかけるアガワさんに吉田さんはタジタジの様子。
「なんなら飲んでいただいてもいいんですよ」とアガワさん。
「いえいえ、そんな…」
「酒場詩人」吉田類さんは高知県出身。
BS-TBSで毎週月曜日9時から放送されている「吉田類の酒場放浪記」は一人で気軽に飲めるお店を紹介する番組。
中高年に人気で「おやじの月9」と呼ばれているそうです。放送開始10周年を迎えました。
20代のころは画家を目指し、パリで生活。帰国後イラストレーターに転身。
俳句の会「舟」を主宰する俳人でもあり、「酒場詩人」として、数々の著書をお持ちです。
「酒場詩人」のいわれは?
「小っちゃいころから何もやってないんですよ…。絵を描くか、詩を書くか…」
「出身は高知?」
「はい、山なんですけど…」
「詩はいくつのころから?」
「子どものころから…」
「山の中から天才芸術少年…みたいな?」とアガワさん。
「うん、まあ、神童と…」(笑)「自分で言うな、っていうの」「まあ、そんな感じだったですね…」「あと、映画少年だったんです」「(映画館まで)何時間もかけて…」
「記憶の中で今もきらめく曲」は
「イルカに乗った少年」ジュリーロンドン 映画「島の女」の主題歌
「10代のころに見て…」と吉田さん。
私(よしろう)はテレビで見ました。ずいぶん昔。ソフィアローレンが本当にきれいで…。
「最初は画家になりたいと?」とアガワさん。
「昔でいう、『西洋かぶれ』だったんですよ…」
「パリでは独学なさって?」
「そうですね…」
パリにいたのは2年ほどで、その後はあちこち旅を続けたそうです。
「日本にいても、絵と向き合うことはできない…」と考えていたとか。「行ったら、夜はワインを飲んでました」「フランス最高のホテルのバーで、っていうのが夢、というか、習慣でしたね」
「その資金源は?」
「まあ、いろいろ…」
「謎の部分があるんですね」とアガワさん。
「酒場放浪記」
パリから帰って引き受けたのが、イラスト・ルポの仕事。そこから下町への興味がわいてきたのだとか。
それが「酒場放浪記」という番組につながります。
「なんで、こんなにおいしいのに、今まで食べなかったんだろう?」という発見があったそうです。
「いい酒場は?」
「顔で分かりますね…」と吉田さん。「入口、外側…、客の笑い声が聞こえてきたり…、回転もいい。厨房もガンガンまわってますから、気温も高いと思います」
逆に「あまりよくない店」は、
「(店主が)喋りすぎる人は、経験上、あまり腕がよくなかったりする…」
「よかった店は?」
東京・神田界隈では、「淡路町・みますや」、「神保町・兵六(ひょうろく)」。
「一人で飲むコツは?」
「カッコつけないことでしょうね。自分はこの店に来たのは初めてだし…。最初に聞けばいいんじゃないですかね?」「常連といえども、最初は一見さんからですから、すべて…」
店に入る前に情報はすべて忘れて、尋ねるようにしているという吉田さん。
酒量とみそぎ
「何杯目くらいで酔うんですか?」
「1升いったくらいだと思いますね…。そこから2升とかにいっちゃったらあまり覚えてないですね」と吉田さん。「5軒行ったら、2軒は覚えてないですね」
本格的に酔うと寝てしまうそうです。
「情報機器一式、盗まれてしまいました」と吉田さん。「でも、バージョンアップしました」(笑)「だから盗まれたおかげでこっちを使ってんで…」ポジティブな方です。「カメラも5台ほど…」
こんなこともあるそうです。
朝の5時まで新宿で飲んで、電車に乗り、気づいたら「高尾山登山口」。
「みそぎのつもりで登ります。頂上まで行ったらお酒が全部抜けます。…次の峰まで行くと、茶店があって、冷えたビールで喉を潤して、下りたらおいしいお寿司屋さんがあります。日本酒で…」
スゴイですね…。私もアルコールが好きで、いろいろとムチャをしましたが、ここまでは…。
「休肝日は?」
「あります…。一応、中ジョッキ3杯までは休肝日…」「食事をするのにお酒無しでするというのが分からないですね…。できないです」
お酒の種類は決まってないそうです。
「旅をしていると、飲んだこともないお酒に出会う…。それを先入観作って、(銘柄をあれこれ)言ってる方はあまり酒を飲んでないですね…。無限にあると考えていいと思います。」
昆虫との会話
小学生のファンが増えつつあるそうです。「講演会すると、黒い服でハンティング帽かぶって、ウロウロしている」。
そして、吉田という苗字で、子どもに「類」という名前を付ける人も多くなっているそうです。
「知ってるだけで10人」
「酒場詩人」というだけではなく、吉田さんの数々の著書を通じてファンになったそうです。そして、もう一つの顔が「昆虫と話ができる」。
「彼らは人間に対する言葉を持っていないので、ぼくが代弁できるかな、と思っています」
「最近、チョウチョはなんと言ってますか?」
「人工植林が多すぎて、花が無い、と…。自然と協調してほしいと言ってます…。これ、ぼくが言ったんですけど…」
「チョウチョと一緒に飲むことはありますか?」とアガワさん。
「夜のチョウですか?」(笑)
古田新太さんも酒豪ですが、吉田さんは番組を持ってるだけあって、さすが…。高尾山のくだりでは驚嘆しました。元気でご活躍を…。
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