2013年12月08日
342. 千住明 アガワさんと幼なじみ・妹千住真理子 「サワコの朝」
作曲家の千住明さんが「サワコの朝」に登場です。（2013.12.7）
「今日のゲストは、私、かつて同じ電車に乗って通学していた思い出がございます」とアガワさん。
千住さんはランドセルを背負っていたそうです。年齢差6歳。明少年にはアガワ姉さんは眩い存在だったのでしょうか…。
「作曲家の千住明さんも大きくなられました」
7時5分の電車に乗っていたそうです。お互いの兄妹も一緒だったとか。
千住明さんは1960年生まれの53歳。東京出身。
東京藝大在学中から映画やCMの作曲を始めたそうです。
ドラマ「高校教師」（1993）、「砂の器」（2004）、そしてNHK大河ドラマ「風林火山」から日本を代表する作曲家の1人になりました。
お兄さんは日本画家の千住博さん、妹はバイオリニストの千住真理子さんという芸術一家でもあります。
「記憶の中で今もきらめく曲」は
「私は泣かない」雪村いづみ（1972年）
幼いころはクラシック、中学になってジャズを聴くようになった明さんが、「小6か中1のとき」にこの曲をテレビで聞いて、「衝撃をうけた」そうです。
「エンタテインメントの音楽」に憧れるきっかけをつくった曲だとか。
自分がやりたい音楽の方向性を考える原点となった曲なんでしょうね。
苦しんだ「風林火山」
明さんはたくさんの楽曲を書いていますが、「依頼を受けて作る作曲家」だと自身のことを…。
「曲のオーダーメイドなんですね」「オーダーされるということは7割が決まっているんです」
そして民放のテレビの音は「3つ、4つ用意して、『どれがいいですか？』と聞いて選ばせるんです」「オプションを選択していって音を決めていく」のだとか。
しかし、NHKの大河ドラマ「風林火山」のときは勝手が違いました。
「『迷いの無いのを1個持ってこい』って言われて…」「これが1番困りました」
約束の日の前日に「迷いに迷って2曲に絞って…」。
そして「迷ったときはお袋と妹に聴かせるんです」「良いか、悪いかのどちらかで答えてくれんです」
A曲・B曲の2曲聴かせたところ、「たぶんA曲に決まるんだろうな」という意見。そして「B曲は馬が走っていないんだよ」と。
「風林火山」のオープニングは馬の疾走の場面でした。
「馬が走ったらB曲だね」
ダメ出しが出たのが夕方の6時。翌朝9時に出発しないと約束の時間に間に合わない。
明さんは6時間かけてB曲の「馬を走らせる」作業に没頭します。
そして夜中の12時、お母さんに聴かせました。
「馬が走っているどころか馬の耳まで見えた…」という感想。
「素敵な言葉…」とアガワさん。
こうして大河ドラマの主題曲が世に出たのですね。
千住真理子のお兄さん…
「千住3兄妹」として大活躍の3人ですが、最初に世に出たのは真理子さん。12歳のデビューでした。
「真理子がデビューしてから25年間、ぼくも兄も『千住真理子のお兄さん』って言われ続けるんです」「あるときから『千住3兄妹』といわれるようになった」
と言っても真理子さんは12歳。2人のお兄さんは妹の面倒を見続け「3人で千住真理子」という生活を送ります。
そして「10代のころ3人で『千住真理子をして』、やりたいことをやるためのヒントを見つけた」と。
「真理子ちゃんを通していろんな世界を見て…」とアガワさん。
「この世界はこんなに自由なんだと思って」と明さん。
お父さんは慶應義塾の教授でしたが、「熱中してやりたいことを見つけたら、何になっても構わない」という教育方針。
「本気でやれ。うちは趣味は許さない」「ぼくたち、子どもだと思っていない」
明さんは慶應に2年まで通っていましたが、「音楽がやりたい」と中退。3浪の後、東京藝大に入学。音楽の道に進みます。
「本当に好きなことだったら迷わない」と明さん。「迷うのは本当に好きでないから」と断言。
「悩んでるってことは止めたほうがいいってこと？」とアガワさん。
「そうですね」と明さん。「それじゃないんですよね、才能のあることが…」
今、明さんは音楽の「下請け業者」から「自分発の音楽を作りたい」と思っているそうです。
「美術も音楽も、50過ぎてから自分の好きなものを始められる」と明さん。
「そう？」とアガワさん。「わっかんねえな…、私、まだ…」（笑）
「今、心に響く曲」
映画「ミッション」のテーマ「地上の楽園」エンニオ・モリコーネ
布教のために各地に赴任した宣教師たちの苦闘を描いた作品ですが、主題曲は原住民の民族音楽と、イタリアの音楽をミックスさせているそうです。
「勇気づけられる…感心します」と明さん。「音楽の秘密、音楽の正体…」「ぼくらが一生追うんですね…」
芸能界、文壇、音楽界、実業界に幅広い人脈を有するアガワさんですが、幼いころからすでにその人脈形成は始まっていたのですね。
「今日のゲストは、私、かつて同じ電車に乗って通学していた思い出がございます」とアガワさん。
千住さんはランドセルを背負っていたそうです。年齢差6歳。明少年にはアガワ姉さんは眩い存在だったのでしょうか…。
「作曲家の千住明さんも大きくなられました」
7時5分の電車に乗っていたそうです。お互いの兄妹も一緒だったとか。
千住明さんは1960年生まれの53歳。東京出身。
東京藝大在学中から映画やCMの作曲を始めたそうです。
ドラマ「高校教師」（1993）、「砂の器」（2004）、そしてNHK大河ドラマ「風林火山」から日本を代表する作曲家の1人になりました。
お兄さんは日本画家の千住博さん、妹はバイオリニストの千住真理子さんという芸術一家でもあります。
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「記憶の中で今もきらめく曲」は
「私は泣かない」雪村いづみ（1972年）
幼いころはクラシック、中学になってジャズを聴くようになった明さんが、「小6か中1のとき」にこの曲をテレビで聞いて、「衝撃をうけた」そうです。
「エンタテインメントの音楽」に憧れるきっかけをつくった曲だとか。
自分がやりたい音楽の方向性を考える原点となった曲なんでしょうね。
苦しんだ「風林火山」
明さんはたくさんの楽曲を書いていますが、「依頼を受けて作る作曲家」だと自身のことを…。
「曲のオーダーメイドなんですね」「オーダーされるということは7割が決まっているんです」
そして民放のテレビの音は「3つ、4つ用意して、『どれがいいですか？』と聞いて選ばせるんです」「オプションを選択していって音を決めていく」のだとか。
しかし、NHKの大河ドラマ「風林火山」のときは勝手が違いました。
「『迷いの無いのを1個持ってこい』って言われて…」「これが1番困りました」
約束の日の前日に「迷いに迷って2曲に絞って…」。
そして「迷ったときはお袋と妹に聴かせるんです」「良いか、悪いかのどちらかで答えてくれんです」
A曲・B曲の2曲聴かせたところ、「たぶんA曲に決まるんだろうな」という意見。そして「B曲は馬が走っていないんだよ」と。
「風林火山」のオープニングは馬の疾走の場面でした。
「馬が走ったらB曲だね」
ダメ出しが出たのが夕方の6時。翌朝9時に出発しないと約束の時間に間に合わない。
明さんは6時間かけてB曲の「馬を走らせる」作業に没頭します。
そして夜中の12時、お母さんに聴かせました。
「馬が走っているどころか馬の耳まで見えた…」という感想。
「素敵な言葉…」とアガワさん。
こうして大河ドラマの主題曲が世に出たのですね。
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千住真理子のお兄さん…
「千住3兄妹」として大活躍の3人ですが、最初に世に出たのは真理子さん。12歳のデビューでした。
「真理子がデビューしてから25年間、ぼくも兄も『千住真理子のお兄さん』って言われ続けるんです」「あるときから『千住3兄妹』といわれるようになった」
と言っても真理子さんは12歳。2人のお兄さんは妹の面倒を見続け「3人で千住真理子」という生活を送ります。
そして「10代のころ3人で『千住真理子をして』、やりたいことをやるためのヒントを見つけた」と。
「真理子ちゃんを通していろんな世界を見て…」とアガワさん。
「この世界はこんなに自由なんだと思って」と明さん。
お父さんは慶應義塾の教授でしたが、「熱中してやりたいことを見つけたら、何になっても構わない」という教育方針。
「本気でやれ。うちは趣味は許さない」「ぼくたち、子どもだと思っていない」
明さんは慶應に2年まで通っていましたが、「音楽がやりたい」と中退。3浪の後、東京藝大に入学。音楽の道に進みます。
「本当に好きなことだったら迷わない」と明さん。「迷うのは本当に好きでないから」と断言。
「悩んでるってことは止めたほうがいいってこと？」とアガワさん。
「そうですね」と明さん。「それじゃないんですよね、才能のあることが…」
今、明さんは音楽の「下請け業者」から「自分発の音楽を作りたい」と思っているそうです。
「美術も音楽も、50過ぎてから自分の好きなものを始められる」と明さん。
「そう？」とアガワさん。「わっかんねえな…、私、まだ…」（笑）
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「今、心に響く曲」
映画「ミッション」のテーマ「地上の楽園」エンニオ・モリコーネ
布教のために各地に赴任した宣教師たちの苦闘を描いた作品ですが、主題曲は原住民の民族音楽と、イタリアの音楽をミックスさせているそうです。
「勇気づけられる…感心します」と明さん。「音楽の秘密、音楽の正体…」「ぼくらが一生追うんですね…」
芸能界、文壇、音楽界、実業界に幅広い人脈を有するアガワさんですが、幼いころからすでにその人脈形成は始まっていたのですね。
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