『自己重要感』といえば、世界的大ベストセラーの
『人を動かす』
(D・カーネギー著 原題 “HOW TO WIN FRIENDS AND INFLUENCE PEOPLE” ) です。
この本の一大テーマになっています。
『新訳 人を動かす』
(田内志文訳 角川文庫)
の中でD・カーネギーは、こう述べています。
(164頁〜165頁)
「 人の行いにはひとつ、忘れてはいけない重要な法がある。
その法を遵守すれば、トラブルに巻き込まれることはほとんどなくなると言っていい。
むしろその法のおかげで私たちは数え切れないほどの友人と、無限の幸福とに恵まれるのだ。
だがその法をやぶるやいなや、私たちは無数のトラブルに見舞われてしまうことになる。
その法とは、これだ。
『重要でありたいという相手の気持ちを常に立てよ』
前にも書いたが、ジョン・デューイは
『人間が持つ最も深い衝動とは重要人物になりたいという欲求である』
と言っている。
そして、ウィリアム・ジェームズは
『人間が持つ最も深い行動原理は、人から認められたいという熱望である』
と言う。
(中略)
人は、周囲から認められたいと願うものだ。
本当の自分の価値を認められたいと願うものだ。
自分が住む小さな世界において、自分は欠かすことのできない重要な人物なのだと感じたいのだ。」
このように 『自己重要感』 は私たちにとって欠かすことのできない大切なものです。
私たちの幸福感に大きな影響を与えます。
だから、人の話を適当に聞き流したりせず、良い聞き手になりましょう。
心からの賛辞を贈りましょう。
また人だけではなく、“自分褒め”もおすすめです。
これをセルフ・コンパッションといいます。
つまり、
『自分に優しくすること』
『自分への思いやり』
です。
『セルフ・コンパッション〔新訳版〕有効性が実証された自分に優しくする力』
(著者 クリスティン・ネフ 監訳者 石村郁夫 樫村正美 岸本早苗 訳者 浅田仁子 金剛出版)
にこう書かれています。
(259頁)
「 セルフ・コンパッションを実践することで、私たちは安心でき、気持ちが安定し、人とのつながりを感じられるようになる。
そのため、問題や限界のことだけを思ってくよくよ悩むのではなく、日々の生活の中ですばらしいと思えることに喜びを感じられるようになる。
単に危険を回避するのではなく、自分の夢を追えるようになっていく。」
自分の価値を自分で認めてあげましょう。
あなたには独自の才能があります。
まさに、
『世界にひとつだけの花』
です。
あなたはこの世の中になくてはならない、かけがえのない大切な命です。
『自己重要感』 を高める一つの方法として、『陰徳・陽徳日記』 をつけることをおすすめします。
『陰徳』 とは、人知れず善行を積むことです。
ファミレスやコンビニのトイレに入ったとき、鏡を磨いたり洗面周りを拭いたり、便器や床をキレイにしたり、しましょう。
公園や家の周りにゴミが落ちていれば拾いましょう。
『陽徳』 とは、人にわかる徳行です。
小さな親切で構いません。
たとえば、駐車場から通りに出ようとしている車に道をあけてあげるとか、レジ係の女性の笑顔を褒めてあげるとか、小さな好意です。
寝る前に一日を振り返り、陰徳・陽徳日記をつければ、自分が段々いい人に思えてきます。
社会にとって有益な人間に思えてきます。
私はこれをやるようになってから、自分が良い人に思えてきました。
(元から良い人でしたがさらに良い人に思えてきました。←自分で言うな!)
(結論)
自己重要感を大切にしましょう。
『新訳 人を動かす』
(著者 D・カーネギー 訳者 田内志文 角川文庫)
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『セルフ・コンパッション[新訳版]有効性が実証された自分に優しくする力』
(著者 クリスティン・ネフ 監訳者 石村郁夫 樫村正美 岸本早苗 訳者 浅田仁子 金剛出版)
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