【“幸せホルモン”で幸せだモン】
『幸せホルモン』 の分泌により幸福感が得られます。
幸福感を得る鍵は、セロトニン、オキシトシン、メラトニン、β-エンドルフィンなどのホルモンの分泌にあります。
幸せホルモンについて、
『科学的に元気になる方法集めました』(著者 堀田秀吾 文響社) にこう書かれています。 (207頁〜208頁)
「『幸せホルモン』 とも呼ばれるセロトニン。
ずいぶんと有名になりましたが、これは、対人コミュニケーションに非常に大事な役割を果たすと言われている脳内物質です。
セロトニンは、一時的な感情に左右されることなく、自分と他人との関係を見つめて、現実に何が必要かを前向きに考えることができるようにしてくれるという物質です。
このセロトニンを活性化させるには、できるだけ人と接触すること、そして、人と話すときに相手がどんなことを考えているのか、どういう感情なのかを考えながら話すことが大事なのです。」
このセロトニンをさらに活性化させるのが、オキシトシンというホルモンです。
これについて、堀田秀吾博士は同書籍で次のように述べています。(212頁〜213頁)
「 このオキシトシンが増えると、ストレスが消えて幸福感が増すと言われています。
では、オキシトシンが出るのはどんな瞬間なのでしょうか?
それは、人とのスキンシップです。
たとえばハグをしたり、頭をなでられたり、単純に会話をしたりするだけでもオキシトシンは分泌されます。
幼児教育の分野でも、親子間のスキンシップの有無が子どもの性格に大きな影響を及ぼすことが知られています (ちなみに、分泌量が最大限に達するのが性交だと言われています)。
そんなわけで、恋人やパートナー、子どもなどがいれば、存分にスキンシップを行うことで幸福度は増していきます。
それが一番なのですが・・・・・・『そんな人はいない!』 『そんな時期はとうに過ぎた!』 という人もいるかもしれません。
そこでおすすめしたい方法が、マッサージ店に行くことです。
これは指圧でも、整体でも、アロママッサージでも、何でも構いません。
驚くことに、こんな実験結果が出ています。
マイアミ大学のフィールドらの研究によると、マッサージを受けることによってストレスに反応して分泌されるコルチゾールが31%低下する一方、セロトニンは28%増加、意欲の向上に働くドーパミンも31%増加することが明らかになったのです。
つまり、マッサージによってストレスを減らし、やる気を上げることができるというわけです。」
幸せホルモンのセロトニンを増やすには、人とのふれあいが一番ですが、 『動物とふれあうことでもセロトニンを増やすことができる』 と堀田博士は述べています。
セロトニン研究の第一人者で東邦大学医学部名誉教授の有田秀穂医師は、著書 『脳ストレスが消える生き方』 (サンマーク出版) の中で、セロトニン的価値観で生きることが幸せをつかむ鍵であるとして、次のように述べています。 (9頁〜10頁)
「 私たちはこれまで 『○○になれば』 『○○が手に入れば』 と、願望が達せられることで 『幸せ』 は得られると思っていました。
だからこそ、ドーパミン神経を刺激して、一生懸命にがんばってきたのです。
それは自らの 『目標』 を高めていく行為でもあります。
一方、セロトニン的価値観は 『人のため』 の行動を一生懸命にがんばるということなので、自らの 『生き方』 を高める行為です。
セロトニン的価値観で生きると、家族の団欒や友達との交流など、ドーパミン的価値観のときにはわからなかった 『幸せ』 を感じるようになります。
ここで感じる 『幸せ』 は、ドーパミンがもたらす興奮を伴うような喜びとは違います。
もっと落ち着いていて、心から安らげる幸福感、たとえるなら、母親の腕に抱かれていたときのような、『ただそこにいるだけで満ち足りた幸福感』 とでもいえるようなものです。
ドーパミン的価値観を追求して得られる 『喜び』 もたくさんあります。
それを完全に否定する気はありません。
でも、それが優位だったのは過去のことで、セロトニン的価値観へと転換をすることが、ストレスを軽減するとともに、幸せな生活を手にする第一歩になることを知っていただきたいと思います。
ストレスを抱えてしまうのは、決してあなたのせいではありません。
かといって社会のせいでもありません。
私たちの脳の価値観がいまだにドーパミンに支配されており、セロトニン化している社会と 『ズレ』 が生じている、ただそれだけなのです。
今必要なのは 『安らぎ』 や 『満足感』、『愛』 に満たされること。
脳にこれらをもたらすのはドーパミンではなく、間違いなく、『人のため』 を指針とするセロトニンの役割です。
セロトニン的価値観を知り、セロトニン神経を鍛えていく。
それが、こうした社会的変化に適応しながら自らの 『生き方』 を高め、幸せをも運んでくれる 『夢のストレス解消法』 なのだと私は思います。」
21世紀は、ドーパミン的価値観ではなく、セロトニン的価値観で生きることが大切です。
エゴを満足させるためではなくて、真我(真心)を満足させるために生きましょう。
世の為人の為に生きましょう。
有田秀穂医師は、著書 『医者が教える疲れない人の脳』 (三笠書房) の中で、セロトニン神経を活性化させる方法について次のように述べています。(4頁〜5頁)
「 ごく簡単にいえば、『太陽の光』 をしっかり浴びて、『リズム運動』 をきちんと行なう。
たったそれだけで 『脳疲労』 が消えていき、気持ちが安定して、元気が出てくるはずです。
新型コロナウイルスの厄災に見舞われ、いま 『コロナうつ』 といわれるメンタル面の不調に悩む人が増えています。
たしかに 『三密』 を避けるためには、ひきこもり生活を余儀なくされるのはしかたありません。
でも、だからといって体を動かさず、デジタル三昧の生活に浸っていたら、メンタルが不調になるのは当たり前です。
このコロナ禍で、私たちは、大事なことに気づくことができました。
それは、日常生活のなかで心を健全な状態に保つことがいかに重要で、健全な心のあり方がいかに幸福をもたらしてくれるか、ということです。」
自然の中で、太陽の光を浴び、有酸素運動を行なうことが非常に大切です。
室内で心掛けることは、瞑想です。
瞑想によって様々な 『幸せホルモン』 『快楽ホルモン』 が分泌することがわかっています。
かるがゆえに、瞑想は極めて重要です。
このことをしっかり胸に刻んでおいてください。
ということで、結論はこうなります。
(結論)
『幸せホルモンを分泌させて幸福感を味わいましょう。』
『科学的に元気になる方法集めました』(著者 堀田秀吾 文響社)
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