逆境は、
魂の成長の素因となります。
逆境が人を育てます。
これに関して、
『逆境は成功のもと』(著者 ジグ・ジグラー 訳者 幾島幸子 日経BP社)
の中に、こう書いてあります。
「十九世紀までは、
職人の技術は代々父から子へと教えられるのが当たり前だった。
手工業に必要な技は、
世代から世代へと受け継がれた。
そんな頃、
ある靴屋が九歳になる息子に、
靴屋になる技術を身につけさせようと訓練を始めた。
ところがある日、
作業台から落ちた千枚通しが、
息子の視力を奪ってしまった。
当時の医学の知識や技術では手の施しようがなく、
息子は傷ついた目ばかりかもう片方の目の視力も失ってしまった。
靴屋は息子を盲学校に入れた。
当時の盲学校では、
木を文字の形に刻んだ大きな積み木を使って読み方を教えていた。
積み木は手で扱いにくい不細工なものだったため、
文字を学ぶにはひどく時間がかかった。
靴屋の息子は文字を学ぶだけで満足せず、
もっと簡単に学べる方法があるはずだと考えた。
その後長い年月の末、
息子は紙に開けた小さな穴を使って読む、
目の不自由な人のための新しい文字を考案した。
その際道具に使われたのは、
彼を盲目にしたあの千枚通しだった。
この人の名はルイ・ブライユ。
点字法の考案者である。
大事なのは自分に何が起こったかではなく、
それにどう対処するかだ、
という言葉のとおりである。
私はレーガン元大統領が第一期目を振り返って語った言葉が大好きだ。
『私はホワイトハウスに来てからというもの、補聴器の世話になり、大腸を手術し、皮膚ガンを患い、前立腺も手術し、そのうえ狙撃された』。
ここで一呼吸おいた大統領は、
こう続けたのだ――
『でも、人生で今が最高だ』。
身に降りかかった不運を嘆くことより、
こうした態度が人間を前進させることに異論はないだろう。
『先の見通しが悪かったら、上を見ることだ。
きっと良く見えるはずだから』
というヘレン・ケラーの言葉を、
ぜひ試してみてほしい。
誰もがいつの日か、
生活水準ではなく生きる姿勢で、
富の大きさではなく心の広さで、
外見の立派さではなく素朴な善人であることによって評価される。」(207頁〜208頁)
逆境も失敗も、
人生で起こるすべての出来事は、
魂の成長のもととなります。
すべては、
『経験学習』
『体験学習』
です。
『艱難 汝を玉にす』
“Adversity makes a man wise.”
(逆境が人をつくる)
『憂きことの なおこの上に積もれかし 限りある身の 力試さん』(熊沢蕃山)
『どんなことがあっても、私は喜びだ、感謝だ、笑いだ、雀躍だと、勇ましく潑剌と人生の一切に勇往邁進しよう。』(中村天風)
(参考図書)
『逆境は成功のもと』
(著者 ジグ・ジグラー 訳者 幾島幸子 日経BP)
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