たまにはボーッとしてみましょう!
なぜなら、左脳を休ませることによって心の健康が維持でき、さらに閃きやアイデアが生まれやすくなるからです。
早稲田大学スポーツ科学学術院准教授で精神科医の西多晶規医学博士は、著書
『ぼんやり脳!』
(飛鳥新社)
の中でこう述べています。
(2頁〜4頁)
「 じつは、脳をすこやかに維持するには、
『何もせずにボーッとしている時間』
が必要不可欠だったのです。
これは最新の脳科学によりわかってきた成果です。
わたしたちが脳の力を引き出していくためには、
『常に何かをして脳を働かせること』
よりも
『頭をぼんやりさせる時間をちゃんととること』
のほうがずっと大事だということが、明らかになってきたのです。
実際に、ボーッとしているときには、意識的課題を行なっているときの15倍ものエネルギーが脳内において使われていることが明らかにされています。
脳にとっては
『何かをすること』
よりも
『ぼんやりすること』
のほうがずっと重要だったのです。
(中略)
日々の生活の中でこの
『ぼんやりモード・ネットワーク』
を上手に働かせていると、さまざまな面において脳の力が効率よく発揮され、次のような多くのメリットがもたらされます。
・ひらめきやアイディアが生まれやすくなる
・仕事の作業効率が上がる
・記憶力などの能力がアップ
・人間関係などの悩みやストレスの解消
・今の自分が 『やるべきこと』 がわかる
・人生や生活の軌道修正ができる 」
このようにボーッとすることは、非常に重要です。
では如何にしてボーッとすればよいのでしょうか?
西多晶規博士は、同書の中でこう述べています。
(91頁〜93頁)
「 あまり頭を使わないで済むような単純作業を行なって、手を動かしたり体を動かしたりしていると、気がまぎれて
『不安』
『不満』
『怒り』
『悲しみ』
などの感情に囚われるのを防ぐことができるんですね。
(中略)
うまく気をまぎらすには、
『あまり考えずに済んで、なおかつ、いつのまにか入り込んでしまうような作業』
を行なうのがポイントです。
たとえば、
本棚の本を並べ直したり、
引き出しの中をきちんと片付けたり、
お風呂をすみずみまで掃除したり、
靴をピカピカに磨いたり、
キッチンをきれいに磨き上げたり
するのがおすすめです。
(中略)
同じ 『ぼんやり』 でも、
『何もしないぼんやり』 と
『単純作業のぼんやり』
のふたつのタイプがあるということになりますね。
どうせなら、普段は
『何もしないぼんやり』
を習慣にするようにして、心が不安定になっているときは
『単純作業のぼんやり』
をやってみるといったようにうまく使い分けていくようにするといいでしょう。」
瞑想ジョギングや入浴でボーッとするのもオススメです。
『湯上がりの 気持ちを欲しや 常日頃』 (曲亭 馬琴)
この心境を大事にしましょう。
ディーパック・チョプラ博士は、著書
『富と成功をもたらす7つの法則』
(渡邊愛子訳 角川文庫)
の中で、
宇宙意識と繋がるための方法について、
次のように述べています。
「 純粋な可能性の場にアクセスするもう一つの方法は、
『判断しない』
ことの実践です。
ここでいう 『判断』 とは、
物事を正しい・間違っている、
良い・悪いなどと、
絶え間なく評価することです。
あなたが絶え間なく評価したり分類したりレッテルを貼ったり分析しているとき、
あなたは自分の内なる対話にたくさんの荒波を作り出しています。
この荒波は、
あなたと純粋な可能性の場の間のエネルギーの流れを抑制してしまいます。
あなたは、考えと考えの間の
『すき間』(ギャップ)
を文字どおりつぶしてしまうのです。
このギャップが、
あなたと純粋な可能性の場を結ぶ連絡通路です。
それが純粋意識の状態、
考えと考えの間の静かな場所、
あなたを真の力につなげてくれる内なる静寂なのです。
(中略)
単に
『これからの二時間、私は何も判断しない』
とか
『次の一時間、私は判断しない状態を経験しよう』
と自分に宣言するのが良いかもしれません。
そして徐々に時間をのばしていけば良いのです。」
たまにボーッとしてみることによって、
宇宙意識に繋がりやすくなり、
ひらめきやアイデアが得られます。
『今、何を為すべきなのか』
がわかるようになります。
左脳を休ませることで右脳が活性化し、
感性が研ぎ澄まされ、
直感が鋭くなり、
知的直観(インスピレーション・閃き・天啓)
を得ることができるようになります。
ということで、
結論はこうなります。
(結論)
『たまにはボーッとしてみよう!』
『ぼんやり脳!』
(著者 西多昌規 飛鳥新社)
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『富と成功をもたらす7つの法則』
(著者 ディーパック・チョプラ 訳者 渡邊愛子 角川文庫)
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