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2024年03月12日

令和元年第19問 −PER・自己資本− 〜財務会計〜


 こんにちは!
 EVE2です。
文書.jpg
 昨日は、問題の内容が理解できない財務・会計より令和元年第19問の用語の意味を調べ、問題を解く糸口を探そうとしました。
 ROEと、WACCについて調べ終えましたが、今日はその続きです。

[PER]
 この単語、株式市場の情報を見ていると、頻出する単語です。
 なんとなく、分かっているつもりなのですが、もしかしたら、その詳細を理解していない可能性があります。
 それでは、BardPERについて、改めて調べてもらいましょう!

 PERとは、株価収益率の略で、株価が1株当たりの利益の何倍であるかを示す指標です。

■PERの計算方法
 PER = 株価 ÷ 1株当たり純利益(EPS)

■PERの活用例
・株価の割安・割高判断
 PERが高いほど、株価が利益に対して高く評価されていることになります。逆に、PERが低いほど、株価が利益に対して低く評価されていることになります。
・同業他社との比較
 同業他社のPERと比較することで、その会社の株価が割安なのか割高なのかを判断することができます。
・業績予想に基づく投資判断
 将来の業績予想に基づいてPERを計算することで、将来の株価がどのように動くかを予想することができます。

■PERの注意点
・PERは、業績によって大きく変動する
・PERは、成長率の高い企業には不向き
・PERは、他の指標と合わせて利用する


 端的に言うと、世間の評価と実体を比較する指数になります。
 PERが高いと言うことは、実際の実績よりかなり評価が高く、多くの投資家が将来を期待していると言うことをうかがい知ることができます。低い場合は、市場の評価と実体がほぼ同じで、それ以下だと将来に不安視しているといえるかもしれません。
 株式市場の解説などを聞いていると、PERとは、株式市場の人気投票だという意見を聞いたことがあります。Bardの以上の解説から、まんざら、人気投票という表現は間違ってはいないようです。
 なお、似た指標に、PBRというものがあります。この機会についでに覚えてしまいましょう!

 PBRとは、株価純資産倍率の略で、株価が1株当たり純資産の何倍であるかを示す指標です。

■PBRの計算方法
PBR = 株価 ÷ 1株当たり純資産

■PBRの活用例
・株価の割安・割高判断
・PBRが高いほど、株価が純資産に対して高く評価されていることになります。逆に、PBRが低いほど、株価が純資産に対して低く評価されていることになります。
・同業他社との比較
 同業他社のPBRと比較することで、その会社の株価が割安なのか割高なのかを判断することができます。
・解散価値の推測
 解散価値とは、会社が解散した場合に株主に分配される資産の価値です。PBRが低いほど、解散価値に近い株価であると言えます。

■PBRの注意点
・PBRは、業績によって大きく変動する
・PBRは、資産内容の異なる企業には不向き
・PBRは、他の指標と合わせて利用する



[自己資本]
 続きましては、自己資本です。これについては、昨日少し触れましたが、この機会に詳細に調べてみましょう。では、まず、Bardに自己資本とは何なのか聞いてみます。

 自己資本とは、企業が返済する必要のない資金のことです。具体的には、以下の項目が含まれます。

・資本金  : 会社設立時に株主から出資された資金
・資本剰余金: 資本金の設定や増資時の差額金、株式プレミアムなど
・利益剰余金: 過去に計上された利益のうち、内部留保されたもの

 自己資本比率は、自己資本が総資本に占める割合を表す指標で、企業の財務健全性を示す指標としてよく用いられます。自己資本比率が高いほど、返済義務のある負債が少ないため、財務的に安定していると言えます。

■自己資本の主な役割
・事業の安定化  : 返済義務がないため、企業は安定的に事業を継続することができます。
・リスクの吸収  : 負債とは異なり、自己資本は損失を吸収する役割を果たします。
・投資家への安心感: 自己資本比率が高い企業は、投資家から財務的に健全な企業と評価され、投資を受けやすくなります。


資本の移動.png
まっ、知っている内容で、知識との乖離はないようです。なお、以前ですが、資本の流れとして右記の図を提供しています。参考書等の文章を読んで図式化したモノです。

[あとがき]
 調べて見た結果、自分が持っている知識とそれほど乖離がなく、用語を調べただけでは問題を解けそうもないような気がしてきました。そんな感想をブログに書きながら、問題文を再度見直したのですが、簿価という記述に目がとまりました。
 簿価とは、決算書上の数字です。もしかしたら、その簿価という記述が問題を解く糸口になるかもしれません。
 それでは、明日は、具体的にどのように考えれば答えを導き出すことができるのか、考えていきたいと思います!

 では、また!!!

■資本の移動 〜財務・会計〜(2023年11月5日)
https://fanblogs.jp/studyingmba/archive/57/0

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