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2022年11月11日
コロナウイルス抗原検査(ラピッドテスト)してみた結果!
こんにちは!
私の気持ちとは裏腹に、とっても良い天気ですね。
なんだか、ネガティブな気持ちで始まってしまいましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
私が勤めている職場で今、クラスターが起きてしまっています。
今日、午後から仕事なのですが、出勤前に抗原検査して陰性確認してからの出勤になります。
この抗原検査、自分でするのが初めてだったので、検査した感想や結果など、今後抗原検査をする方の役に立つのではないかと思いますので良かったら見てみてくださいね
この検査は、今のところ医療従事者がやるものだと思います。
事前に陰性確認して安心して患者さんと接することが出来るので、仕方ないとは思います。
しかし、この抗原検査、インフルエンザを病院で検査したことがある方は分かるかと思いますが、長い綿棒で鼻をぐりぐりしますね。
あれを自分でやるのです!
いや〜
では、先ほど検査結果も出ましたので、
この抗原検査をどのようにしていくのかを説明したいと思います。
中には説明書が入ってますが、何度も読みました。
なんか、慣れないことすると不安ですよね。
では、検査の仕方(手順)です。
1.抽出液の準備
@中に入っている抽出液アンプルのタブをひねってねじ切る
A抽出液アンプルを垂直に保持し、抽出液を検体抽出容器の上限ラインまで加える
2.検体採取(鼻腔ぬぐい液)
@頭部を約70°の角度になるように後ろ側に傾ける
A綿棒を回転させながら鼻腔約2cmのところまで挿入する。
B綿棒を鼻の壁に押し当てて5回転させ、粘膜表皮を採取する
C同じ綿棒を使用して、反対の鼻腔でも同様の操作を繰り返す
3.検体の抽出
@抽出液に、綿棒の綿球部分を浸し、5回転させる←まぜまぜ!
A検体抽出容器の外側から綿球を指で押さえながら、検体を絞り出す←指でギュギュっと!
B綿棒の軸のブレークポイントで軸を折る←ポキって折れました!
Cキャップを閉める(中のキットにフタが入ってます)
D検体抽出容器の滴下のノズルのキャップを開ける←キャップを開けても指で押さなければ液は出てきません
4.テストデバイスへの検体抽出液の滴下
@テストデバイスをアルミ包装から取り出し、平らな所に置く
A検体抽出容器の外側から当該容器を指で押さえながら、検体抽出液を5滴滴下する
B滴下ノズルのキャップを閉める
5.結果判定
※15分〜20分後に、テストデバイスの判定領域を観察し、ラインの有無により判定する。
@陽性:C(コントロールライン)及びT(テストライン)が認められた場合
A陰性:C(コントロールライン)のみが認められた場合
B判定不能:C(コントロールライン)のみが認められなかった場合
以上、このような手順で行っていきます。
先ほど、この手順にそって私が検査をしてみました。
検査結果はどうだったのでしょうか?
ドキドキ
では、発表です。
ジャーーーーン!
どうですか?
ちょっと、見ずらいですが、Cラインのみに赤い線があるので
陰性 でした!
ホッ
師長に連絡し、午後から仕事に出勤可能となりました。
しかし、病院についたらPCRもいたします(なんて厳重な)
しょうがありませんね。ほとんどが高齢者ですので、私たちがコロナにかかって無症状でも高齢者はそうはいかないかもしれませんからね。
しかも、感染させてしまったらならば私たちの責任ですから!
ウイルスを持ち込んだのは私たち!
では、午後から戦場へと行ってまいります
本日は最後までご覧いただきありがとうございました。
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2022年11月09日
とうとう私の職場にもやってきてしまった。流行り病。自分と家族をどう守る?
こんにちは!
皆さん、コロナ収束してきそうな気配でしたが、今週あたりからまた感染状況が上がってきましたね。
そして、私の勤めている職場にも感染者が出てしまいました。
病院自体はコロナにかかっている人は何人か出ていましたが、私の勤めている病棟では初です。
これが、どんだけ大変なことか・・・
私の病棟は認知症病棟で、じっとしていられない患者さんが多いです。しかも、認知症。
なので、絶対にコロナを寄せ付けてはいけない!という気持ちで、感染対策をバッチリと行ってまいりました。
しかし、スタッフ、今の状況で5名感染。
もう、クラスターを起こしてしまいました。
明日、病棟の患者さん全員にPCRを受けて頂き、感染状況を把握します。
閉鎖病棟となり、かなりの行動制限が設けられます。
これ以上感染を広げないために、何が必要なのでしょうか?
ケアをするにあたっては、防護服はもちろん、N95の着用が義務づけられ、息苦しさと戦いながら患者さんをケアすることになります。
今まで、逃れてきた為、ちょっと気が緩んでいたのかもしれませんね。
私は、まだ感染したことはありませんが、心の片隅に私は大丈夫というなんだか知らない自信がありましたが、周りが感染していくのをみて、やはり心配になりますね。
仕事に行くことにより、感染リスクがあがりウイルスを家に持ち帰ってしまって、子供に移したりしてしまわないか?
認知症の母に移してしまわないか?
など、色々考えてしまいます。
しかし、職場の感染に伴い、職員の人数もかなり少ない状況で働かなくてはいけなく、とても負担は多いですね。
数少ない人数で、感染した人の分まで頑張らなくては。
この約2週間、これ以上感染を広げず、誰も苦しませない。そんな気持ちで頑張りたいと思います。
そんなことを言って、私は、パート勤務ですので常勤の人から見たら全然楽です。
この苦しい時を乗り越えると、また職場の絆が深まるのではないのでしょうか?
そして、患者さんの体調不良が出ないように祈るばかりです。
皆さんは、職場がクラスターを起こしたときはどうしましたか?
企業と病院とでは対応の仕方が違うとは思いますが、まだ道のウイルスですので、風邪で済む人もいれば、死に至る人もいる。
どのような状態になるのかが分からないのが、今の流行り病です。
早く、ウイルスが無くなれば良いのに!
本日は最後までご覧いただきありがとうございました。
2022年11月04日
介護現場のリアル!帰り際の大惨事
こんにちは!
今日の朝は、とても素晴らしい晴れ間が広がっています。
昨日は、家に着いて2本ビールを飲んで寝てしまいましたが、寝起きは最高です!
ちょっと、ビールのせいでむくんではいますが
私は、療養型の病院で介護の仕事をしており今年の3月より常勤からパートに切り替え自分の時間を作っています。
その理由としては、母がアルツハイマー型認知症ということと、私の更年期障害が理由ですが、空いた時間をめいいっぱい使ってハンドメイド作品に精をだしてます
今回のお話は、ハンドメイドのお話ではなく、介護のお話です。
あ、
それと、昨日あったちょっと不気味なお話をしようと思います。
昨日は遅番で14時からの出勤です。
時間があるのでバスを乗らずウォーキングをしながら病院へと向かいます。
病院のそばには公園がありまして、自然を感じながら出勤するのが好きです。
その公園には、この休憩スペースがあり、たまに座ってくつろいでいる方がいます。
昨日もですね、ふとそちらに目を向けるとジャケットを着たお爺さん?おじさんが後ろ向きで座っていました。
蚊に刺されないのかな?
なんて、思いながら通り過ぎると
ちょっと、気になり振り返ってみました。
そしたら
そこには誰も座っていませんでした・・・
ゾワ
あたりを見回してもおじさんはいません。
気のせいですね
気を取り直して、昨日の大惨事についてお話をしたいと思います。
遅番の仕事を終えようとしている時に、夜勤者さんがボソッと
〇〇さんが、便失禁すごそう!
と呟きました。
私のフロアでは認知症の患者さんがほとんどですが、認知症がすすんで全介助の患者さんがいます。
もちろん、定期的におむつ替えをして綺麗におしりを洗いますが、たまに予期せぬ便失禁をすることがあります。
その量が半端ないんです。
食事も全介助ですが、よく食べてくださる患者さんですので一度便をするとものすごい量をするのです。
(注)お食事中の方はいませんね。
背中まで到達する便でした。
これを、夜勤者さん一人でおむつ替えと着替えとするのはとても大変ですので、上がる時間ではありましたが、一緒に手伝うことにしました。
ベッド上に、汚れないように布を何枚か敷いて、患者さんの洋服を脱がしていくのですが、お年寄りと言えども私より力がある〜〜
下着が汚れているので気持ち悪いのですね。
結構、暴れます
お声をかけながら、「綺麗にしましょうね〜」
もう、ズボンも上衣も便まみれでした。
このような事があるとやはり介護は大変です。
これをご家族がするのは私は無理だと思います。
定期的に便の処理をするのは、多分メンタルが持たないでしょう。
親が認知症になり、介護は自分で!と考えていらっしゃる方も多いと思いますが、一人での介護は限界があります。
プロに任せる基準というものは設けられていませんが、私は、子供の顔が分からなくなる、自分で食事が摂れなくなる、自分でトイレに行けなくなる。
このような事が起きたら、介護のプロにお任せすることをお勧めします。
と、言うことで大惨事とは患者さんの便失禁でした。
すみません
本日は最後までご覧いただきありがとうございました。
2022年10月15日
アルツハイマー型認知症の新薬。来年承認?私たち介護者の味方になるか!
こんにちは!
秋らしく、涼しい毎日。皆さん体調はいかがですか?
私は、たまに咳が出たり、秋には関係ないですが、また少しずつ更年期障害の症状が出て来てますこうなると、なにをしてもモチベーションがさがるのですよね。
今回は、来年承認申請を目指している、アルツハイマー型認知症の新薬「レカネマブ」についてです。
先日、兄や母から電話があり、母がかなりの不穏状態だということで、かかりつけの先生に、イライラを落ち着かせる漢方「抑肝散」を処方してもらいました。
結構兄は疲弊していて、胃潰瘍にもなってしまったという。
そこで、出たのが「アルツハイマー型認知症の新薬が出たね」と
いやいや、まだ出てないよね
承認されてないのにもう、その薬に頼りたいと
兄は、ろくに調べもせずに、そんなことをいう兄にちょっとイラっとしていまいました。
兄はそういうところがあり、調べることが苦手なので私に頼るところがあります。
そういう方のために、「レカネマブ」調べてみました。
■エーザイは認知症の悪化抑制確認 新薬治験、承認申請目指す と9/28(水)
製薬大手エーザイと米バイオ医薬品大手バイオジェンは28日、認知症のアルツハイマー病に対し開発中の新薬「レカネマブ」について、臨床試験(治験)症状の悪化を抑制する効果を確認したと発表。本年度中に日本や欧米で承認申請を目指すという。
治験は日本や欧米、中国でアルツハイマー病早期患者1795人を対象に、レカネマブを投与したグループと偽薬のグループを比較した最終段階のもの。投与から1年半後、レカネマブのグループでは、記憶や判断力などの症状の悪化が27%抑制された。
副作用とされる脳内浮腫の発生率は、レカネマブ投与群の方が高い傾向にあったが、想定内という。
この、少しの情報を呼んで皆さんはどのように感じましたか?
すぐに、承認されたら家族に試してみたいと思いましたでしょうか?
私からしたら、ちょっと待てよ! です。
やはり情報が少ないですし、かかりつけの医師に相談することは間違いないのですが、医師だけに頼るのではなくやはり自分で情報を集めて、ご自身の家族に当てはまるのか?副作用はどうなのか?金額はどのくらいになるのか?などを加味したうえで、医師の所見のもとに使ってみるのもいいと思います。
ただし、医師によると思うのですが、やはり経営のため高額な薬を出すことはメリットになることがあるので患者目線でみれない医師もいると私は、そんな考えをもっています。
家の兄はこの新薬が出たらどんなに高くても使いたいそうです
ユーチューバーもやられている、認知症専門医の長谷川先生によると、アルツハイマー型認知症の患者さん全員に効くわけではないと。現在アルツハイマー型認知症の原因としてアミロイドβというたんぱく質の蓄積が挙げられていますが、蓄積していても認知症を発症していない患者さんもいるとのこと。
ということは、アミロイドβの蓄積が原因以外で認知症になっている患者さんもいる。そういった場合、新薬は効かない。
そして、先生は若年性認知症の人がターゲットともいっておられたと思います。
すみません、うる覚えで
その辺で、私は新薬が出たからといって母に当てはまるわけではないし、すぐに飛びつくのは危険だとおもいました。
その想いは兄には届いていないと思いますが
このように、家族間で意見の食い違いは起こっているのではないでしょうか?
皆さんはどのように、親の介護をしていますか?
一緒に暮らしているのは兄なので、決定権は兄ではありますが、病院の付き添いなどはあまり積極的ではなく、そのことで意見の食い違いが多々あります。
最終的には、兄が決定するように情報を与えつつ、あまり口を出さないようにしようと思ってます。
最後に、薬には必ず副作用があります。
大事な家族のために、薬を処方されるときには副作用などをかかりつけの医師や薬剤師に確認をして処方してもらってくださいね。
今回は、ここまで。
レカネマブの情報がありましたら、blogにまとめてみたいと思います。
本日は最後までご覧いただきありがとうございました。
2022年10月09日
アルツハイマー型認知症の母。薬増量!! 兄の疲弊
こんにちは!
今日は、私の母。アルツハイマー型認知症にかかっている母の現状についてお話をしたいと思います。
同じような境遇におられる方に共感していただけると嬉しいです。
一昨日、母と一緒に暮らしている兄(独身)から夜電話がかかってきました。
私は仕事終わりでしたのでちょっと疲れていましたが、母の薬がなくなったかな?って思いつつ電話にでました。
薬を病院にもらいにいくのは私の役目になっていましたから
電話にでると、もう兄は「お母さんがまた通帳が無いと騒いで大変だ」と第一声を発しました
たまに夜、母はお金やら鍵やら通帳やらを必死に探すことがあります。
アルツハイマー型認知症の症状として、直近の物忘れ、被害妄想、物取られ妄想などがあります。
特にうちの母は、通帳に執着していて一緒に暮らしている兄を攻撃します。
兄はその行動に耐えられず、私に電話をかけてくることがあります。
実際に、お金関係を母に預けてしまうと、隠したり、失くしてしまうため兄が管理をしているのですが、母はふとしたきっかけでお金に不安を覚え自分の通帳を確かめるのです。実際に母は一生懸命に働いて貯めたお金があります。自分が働いたお金が今どうなっているのか気になるのは当たり前の話ですよね。
認知症でも、ふと昔の事や現在の状況を考えることもあります。
そこで、自分の通帳をみてお金がどのくらいあるのか確認をしたいのでしょう。
しかし、自分の通帳が見当たらない。
パニックになるわけです。
兄も、正直に「僕が預かってるよ」と母にいうと、
どうなると思いますか?
母は、逆上します
「なんであんたがもってるの?」と、
兄も黙って預かっているわけではありません。
きちんと母と私と話し合いの場をもって、その時は納得して兄がお金の管理をすることにしたのですが、当の母はそんなことは覚えていません
「そんなことを言った覚えはない!自分のお金を使う気か!そんなことをするのならもう一緒に暮らさない」とそんなやり取りを延々と繰り返すのです。
やはり、認知症の家族と暮らすということは、綺麗ごとでは済まされません。
ただし、これは親を介護するということは遅かれ早かれ誰にでもくること。一緒に暮らすと言ったのは兄のほうで、その時は兄も母が認知症になるなんてこれっぽっちも思っていませんでしたので、家賃は無くなるしご飯も作ってくれるし至れり尽くせりの生活を送ってきたわけで
これからは、母の面倒を見るのは当然の事でありました。が、兄もそのつもりではいますが、現状はうまくは行きません。
認知症病棟に勤めている私も大変さは分かっています。
兄に、少しの助言をしていますが、一緒に暮らしている兄にとっては相当なストレスを抱えているのです。
そこで、かかりつけの先生に相談し、
イライラを抑える漢方(抑肝散)を出してもらうことにしました。
もともと、メマリーを飲んでいて追加で抑肝散を飲みます。
毎日飲んでくれるといいのですが・・・
しばらく、様子を見ることにしました。
母も、毎日イライラするのは辛いと思いますのでお薬を飲んでくれるといいな
そんな、悩みや苦労を抱えている方は多いと思います。
親の状況をみて、自分だけで頑張ろうとせず、施設に預けるかどうか検討を始めるのもいいと思います。
そのタイミングは、私は、子供の顔が分からなくなる、失禁、失便が多くなる、そんな症状があれば迷わずプロに介護をしてもらうことをお勧めします。
家族のメンタルを守るため、ご自身も幸せに暮らす権利があります。
頑張らずに、介護をしていけたらいいですね。
では、今日はここまで
また、母状況をアップしていきたいと思いますので、共感していただける方はまたご訪問をお待ちしております。
本日は最後までご覧いただきありがとうございました。
2022年10月03日
介護福祉施設 介護保険で受けられるサービス3種類 要介護施設
こんにちは!
皆さん、介護は身近にありますか?まだまだ先のことですか?
高齢化社会で現実は介護は身近なものになってます。しかし、身近なものなのに介護保険料は支払っているが、サービスがどんなものがあるのか?あまり詳しく知っている人がいないため、払い損になっていませんか?そして、介護をしている中で、そろそろ介護をするのがしんどくなってきていて、施設をさがそうか?とおもっているけれども、なんだか種類があるみたいでどんな施設を探したら良いか分からない人が多くいます。
実際私も、介護するようになって、そして療養型の病院に努めるようになって初めて分かることも多くありましたから、情報を集めるのにとても苦労している人が多いと思っています。
介護施設にはどんなものがあるのか、これから解説していきたいと思います。
介護をしている方に少しでも役に立てたら嬉しいです。
比較j的大規模な生活の場としての福祉施設
■家庭的な雰囲気と介護、日常生活上の世話を行う
■希望者が非常に多く、入所までに1,2年待ちもザラ
サービスの特徴
●家庭的な雰囲気による総合的ケアだが、医療には弱い
居室と洗面設備、便所、静養室、食堂、浴室、医務室、機能訓練室などからなり、100人につき非常勤医師1人、看護師3人、介護職31人などの職員を配置。家庭的な雰囲気の中、入浴、排せつ、食事等の介護やその他の日常生活上の世話、機能訓練や健康管理、療養上の世話を提供します。入院治療が必要になれば病院へ入院となります。通称「特別養護老人ホーム」
おもに利用できる人
●著しい障害があるために常に介護が必要だが、状態が安定している人
おもに、身体上または精神上、著しい障害があるために常に介護が必要で、家庭での生活が困難な要介護者が利用できます。費用が特定施設等に比べると安いため希望者が非常に多く、入所までに1,2年待ちも珍しくありません。
また、3カ月を超えて入院すると退所しなければなりません。そして、ユニット型は室料などの関係から生活保護受給者は原則的に利用できません。
基本サービス料金表 ★収入による軽減策あり ★食費、居住費、日常生活費などは自費
相部屋の場合
要介護1 1日 651円
要介護2 1日 722円
要介護3 1日 792円
要介護4 1日 863円
要介護5 1日 933円
その他
食費 約300円〜1700円/日
居住費 約0〜2000円/日
※サービス内容、人員体制、利用時間・回数、要支援・要介護度、施設種類、地域などにより料金は異なります。
自宅復帰を目的としたリハビリテーション
■リハビリを中心に機能の回復を図る
■3〜6カ月の入所が多い
サービスの特徴
●終カ月前の入所から長期入所まで施設により様々
自宅生活への復帰を目指したリハビリテーションを中心に、看護、医学的管理下での介護や日常生活上の世話等を行います。3〜6カ月の利用が多いですが、中には長期利用を受け入れるところもあるなど施設により差があります。
家族の負担軽減を目的とした利用もできます。療養室は1部屋4人以下で、1人あたり8u以上。通称「老人保健施設」。
おもに利用できる人
●利用までに2,3カ月待ちが多い。高額な薬が必要な場合は利用拒否も
病状安定期にあり、リハビリテーションや看護・介護を必要とする要介護者が対象です。2,3か月ほど大気することが多く、服薬や診察は施設の医師が担当します。医療費は定額制のため高額な薬や治療などが必要な場合は利用を拒否される場合があります。家族などが直接申し込み、面接、判定会議などを経て利用となります。入院などにより医療機関が変更になった場合は基本的に対処となります。
基本サービス料金表 ★収入により軽減策あり ★食費、居住費、日常生活費などは自費
部屋が相部屋の場合
要介護1 1日 813円
要介護2 1日 862円
要介護3 1日 915円
要介護4 1日 969円
要介護5 1日 1022円
その他
食費 約300〜1700円/日
居住費 約0〜2000円/日
※サービス内容、人員体制、利用時間・回数、要支援・要介護度、施設種類、地域などにより料金は異なります。
病院の中にある介護保険適用ベッド
■慢性期における長期入院
■介護保険が利くもっとも医療の手厚い施設
サービスの特徴
●一般病院の中にある介護保険適用ベッド
病室と洗面所、便所、談話室、食堂、浴室などからなり、100人につき常勤医師3人、看護師17人、介護職17人などの職員が配置されています。常に療養上の管理や看護、医学的管理の下における介護、その他の世話及び機能訓練、その他の必要な医療を行います。一般病院の中に設置されているため、知名度はもっとも低く分かりづらい施設です(2024年3月末で全廃する方針が厚生労働省よりだされています)。
おもに利用できる人
●急性期医療が一段落し、長期療養や医療管理が必要な人
症状が比較的重い時期に行う急性期の治療が一段落して、長期にわたる医学的管理や療養、疾病のコントロールなどが必要な人が利用できます。看護職員も比較的多いのでカテーテルや胃ろう、重度の認知症などでも利用できる場合が多いです。ただし、医療の報酬が1日ごとに決まっているため、一定胃所に医療費がかかる場合は医療保険の病院などに転院となる場合もあります。
基本サービス料金表 ★収入による軽減策あり ★食費、居住費、日常生活費などは自費
療養病床を有する病院、スタッフ比率が看護職:患者=6:1 介護職:患者=5:1、部屋が相部屋
要介護1 1日 734円
要介護2 1日 843円
要介護3 1日 1003円
要介護4 1日 1159円
要介護5 1日 1201円
その他
食費 約300〜1700円/日
居住費 約0〜2000円/日
※サービス内容、人員体制、利用時間・回数、要支援・要介護度、施設種類、地域などにより料金は異なります。
2022年09月29日
終末期の介護 知っておきたい知識と心構え
こんにちは!
皆さんは、介護を身近に感じていますか?介護なんて私には無関係と思っていませんか?
実は、私も子育てを終えて初めて介護と向き合うことになり、本当に介護の知識の大切さをしみじみ感じております。
私の母は、アルツハイマー型認知症で胃癌を患っております。
まさか!母が認知症になるなんて!って思っていました。
ですが、
認知症は、もはや国民病といっていいくらい歳をとれば認知機能が衰えますので必ず家族の支えが必要になります。
そうです。
誰でも介護は必要なんですね。
全くの無知から介護職につき一から介護を学びました。そして、終末期の介護の大切さを学びました。
皆さんにもこれから訪れるであろう、介護。そして終末期の介護を頭の片隅にでも置いておいていただくと必ず、役に立つことがあると思うので、最期までお付き合いください
1.終末期における介護の意義と目的
◆終末期のケアとは
終末期(ターミナル期)とは、現代の医療技術をもってしても回復の見込みがなく、数週間前から数か月のうちに死が訪れるであろうと予想されてから亡くなるまでの期間をいいます。終末期にある人を対象として行われるケアのことを終末期ケア、またはターミナルケアといいます。
終末期ケアでは、基本的に疾患そのものへの治療は行わず、利用者の価値観や自己決定を尊重しながら緩和ケアを中心にした援助をを行い、QOLの向上を目指します。
◆終末期ケアにおけるチームアプローチ
終末期の利用者に対する全人的(人間を、身体・心理・社会的立場などあらゆる角度から総合的にとらえること)な援助を行うため、終末期ケアでは様々な分野の専門家などが1つのチームを組んで対応します。チームアプローチで重要なのは、チームメンバー全員が共通したケアの考え方をもち、最新の利用者情報を共有していることです。そのためには定期的なチームミーティングやケースカンファレンスを開催して意見の交換や意思統一を行い、チームの質を高めることが大切となっています。
◆事前の意思確認
終末期ケアにおいても、利用者や家族の意思を尊重することが大切です。終末期の過ごし方について利用者や家族と十分に話し合い、利用者が家族と共に満足のいく最期を迎えられるようにしてしていきます。
意思確認する際は、利用者の年齢にかかわらず、事前に意思確認を行います。また、利用者が決定、合意した内容は書面にまとめておきます。
医療処置の範囲に関する説明は医療職が行います。
◆終末期における日常生活の援助
1.身体的側面での援助
終末期ケアでは、医療職と連携を図りながら、できる限り身体的苦痛をコントロールし、最期まで利用者が望む生活を送ることができるよう援助していきます。
2.精神的側面での援助
介護職は、利用者とコミュニケーションを図る中で複雑な胸の内を察し、共感的な姿勢で傾聴に勤め、できる限り穏やかな気持ちで最期を迎えられるように援助します。
日常生活における援助では、食事はできるだけ本人の希望を取り入れ、食欲増進と栄養補給に配慮する。
手を握る、身体をさするなどのスキンシップを行い、疼痛や不安の緩和を図るように配慮する。
危篤時の対応は、主に医師や看護師などの医療職が中心となって行いますが、介護職は、利用者が望む最期を迎えられるよう援助するために、次のような点に留意します。
■危篤時の介護の留意点
〇利用者にとって安楽な体位を保持し、呼吸が楽になるよう枕などの位置を工夫する
〇義歯を装着している場合は窒息予防のために外す
〇清潔保持の方法は医師と相談し、利用者の希望を叶えるよう配慮する(定期の入浴は行わない)
〇死を迎える場の室温や明るさなどに気を配る
〇できるだけ利用者の意識をはっきりしているうちに、親しい人や親戚、知人との面会の機会をもてるように配慮する
〇不用意な発言は慎み、死の間際まで優しく言葉をかけ続け、利用者の不安を取り除くよう努める
〇容態が急変する可能性もあるため、夜間の巡回など利用者や家族が安心して過ごせるような支援は積極的に行う
■家族への援助
終末期における介護では、利用者本人だけでなく、その家族も、身近な人を失うことへの不安、悲しみ、憤りを感じているということを忘れてはなりません。介護職は、家族の精神的負担だけでなく、介護量の増加による身体的負担の軽減に努めます。
ともに過ごした過去への執着、共に生きるはずだった未来への絶望感などを抱えながら、必死で生活している家族の心情を受け止め、利用者と家族の双方が悔いを残すことなく死を迎えられるよう援助します。
■遺族への援助
利用者本人の人生は死によって終止符が打たれますが、身近な人を失った遺族の悲しみは利用者が亡くなった後も続きます。故人を偲び悲観することは自然なことですが、中に深い喪失感により鬱病wなどの精神疾患を引き起こしてしまうこともあります。故人を巡る共通の思い出をもつ介護職は、遺族に悲しみを共有しているということを伝え、遺族が立ち直っていく過程を精神的に支えていくグリーフケアを行うことが大切です。
グリーフケア
グリーフとは「悲観」という意味。利用者が亡くなった後も遺族を支え、遺族が悲しみを乗り越えて新たな生活を乗り越えて新たな生活を送ることができるように支援すること。ビリーブメントケアともいう。
死後のケア(エンゼルケア)
死後硬直が現れる前の1〜2時間の間に、看護師を中心に、介護職も連携して死後のケアを行う。死装束(着物)を左前合わせにしたり、帯紐を縦結びにしたりする。義歯を使用している場合は装着する、
以上、終末期の介護でした。
本日は最後までご覧いただきありがとうございました。
2022年09月14日
今、介護の現場で必要とされているユマニチュードとは?
ユマニチュードとは?
ユマニチュードはフランスの二人の体育学の専門家イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが開発したケアの技法です。病院職員の腰痛予防プログラム指導者としてフランス文部省から派遣されたことがきっかけで、二人はこの分野での仕事を始めました。
ケアの現場で彼らがまず気がついたのは、専門職が「何でもやってあげている」ということでした。たとえば、立てる力があるのに寝たままで清拭をしたり、歩く能力のある人にも車椅子での移動を勧めたり、といったことです。二人は本人が持っている能力をできる限り使ってもらうことで、その人の健康を向上させたり、維持することができると考え、「その人のもつ能力を奪わない」ための様々な工夫を重ねながら現場でケアを実践していきました。
認知機能が低下し、身体的にも脆弱な高齢者の方々に対してケアを行う時、ある時は穏やかにケアを受け入れてもらえるのに、別の時は激しく拒絶されることがあります。その原因を考え続けた二人は、ケアがうまくいく時といかない時には「見る方法」「話す方法」「触れる方法」が違っていることに気がつきました。さらに、人は「立つ」ことによって、生理学的な効果のみならず、その人らしさ、つまりその尊厳が保たれることから、この4つの要素「見る」「話す」「触れる」「立つ」を「ケアの4つの柱」と名付けました。そして、ケアを一つの物語のように一連の手順で完成させる「ケアの5つのステップ」で構成するケア・コミュニケーション技法を編み出しました。特筆すべきは、ユマニチュードは理論が先行したのではなく、初めてケアの現場に赴いた1979年から現在までの現場での幾多の失敗から誕生したものだということです。
ケアを受ける人とケアを行う人との間に自由・平等・友愛の精神が存在するのであれば、ケアを行なっている人が掲げる理念・哲学と、実際に行なっている行動は一致せねばならず、「自分が正しいと思っていることと、自分が実際に行なっていることを一致させるための手段」として技術を用いるのだ、と二人は考え、その哲学を「ユマニチュード」と名付けました。ユマニチュードとは「人間らしさを取り戻す」という意味をもつフランス語の造語です。
4つの柱
4つの柱はあなたを大切に思っていることを相手にわかるように伝える技術です。
相手をどんなに大切に思っていても、また優しくしたいと思っていても、その気持ちは相手が理解できるように表現しなければ、相手には届きません。ユマニチュードの4つの柱はケアを受けている人に対して「あなたは私にとって大切な存在です」と伝えるための技術です。ここで重要なのは、この4つの柱は一つだけではうまくいかないということです。ケアをする時にはこの柱を同時に複数組み合わせて行うことが大切で、このことを「マルチモーダル・ケア」と呼びます。つまり「複数の(マルチ)要素(モーダル)を使ったコミュニケーションによるケア」を行います。
ケアとは幅の広い概念であり、医療・介護に携わる専門職や家族が援助を行うことは、みんなケアであると考えます。
誰かとコミュニケーションをとる時、私たちは無意識のうちに「言葉による」または「言葉によらない」メッセージを相手に伝えています。とりわけケアを行う時には「言葉によらない」メッセージが重要な役割を果たします。ユマニチュードでは、この言語・非言語メッセージを双方向に交わし合うコミュニケーションによって、ケアをする人とケアを受ける人とが良い関係を築くことをケアの目的としています。
「見る」技術
私たちが相手を見る時、多くの場合仕事の対象部位を見ています。たとえば口腔ケアのために口の中を見る、といったように。しかし、「見る」ことで相手を大切に思っていることを伝えるためには、仕事のための「見る」つまり手技に必要な視覚情報を得るだけでは十分ではありません。「見る」ことが伝える言葉によらないメッセージは、たとえば同じ目の高さで見ることで「平等な存在であること」、近くから見ることで「親しい関係であること」、正面から見ることで「相手に対して正直であること」を相手に伝えています。逆に、ベッドサイドで寝ている人に立って話しかけるとき、そんなつもりはなくても見下ろすことで「私のほうがあなたより強い」という非言語の否定的メッセージが届いてしまいます。
「話す」技術
ケアをする時には「じっとしていてください」「すぐ終わります」などの言葉を発しがちですが、このような言葉にはそんなつもりはなくても「私はあなたに命令しています」「あなたにとって不快なことを行なっています」というメッセージが言外に含まれてしまっています。これでは相手に優しさを届けることはできません。「話す」ときも仕事のための「話す」ことだけではなく、相手のことを大切に思っていると伝えるための技術を用います。低めの声は「安定した関係」を、大きすぎない声は「穏やかな状況」を、前向きな言葉を選ぶことで「心地よい状態」を実現することができます。また、相手から返事がない時には、私たちは次第に黙ってしまいます。無言の状況は「あなたは存在していない」と伝える否定的メッセージとなるため、ケアの場に言葉をあふれさせる工夫として、ユマニチュードでは自分が行なっているケアの動きを前向きな語彙で実況する「オートフィードバック」という方法を用います。
「触れる」技術
ケアを行う時、たとえば着替え、歩行介助などで私たちは必ず相手に触れていますが、その時相手をつかんでいることに私たちは無自覚です。つかむ行為は相手の自由を奪っていることを意味し、認知症行動心理症状のきっかけとなってしまうこともよくあります。触れることも相手へのメッセージであり、相手を大切に思っていることを伝えるための技術を用います。具体的には、「広い面積で触れる」、「つかまない」、「ゆっくりと手を動かす」ことなどによって優しさを伝えることができます。触れる場所もコミュニケーションの重要な要素です。できるだけ鈍感な場所(たとえば背中、肩、ふくらはぎなど)から触れ始め、次第により敏感な場所(たとえば手、顔など)に進みます。
「立つ」技術
人間は直立する動物です。立つことによって体のさまざまな生理機能が十分に働くようにできています。さらに立つことは「人間らしさ」の表出のひとつでもあります。1日合計20分立つ時間を作れば立つ能力は保たれ、寝たきりになることを防げるとジネストは提唱しています。これはトイレや食堂への歩行、洗面やシャワーを立って行うなどケアを行う時にできるだけ立つ時間を増やすことで実現できます。
ユマニチュードとは?
ユマニチュードはフランスの二人の体育学の専門家イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが開発したケアの技法です。病院職員の腰痛予防プログラム指導者としてフランス文部省から派遣されたことがきっかけで、二人はこの分野での仕事を始めました。
ケアの現場で彼らがまず気がついたのは、専門職が「何でもやってあげている」ということでした。たとえば、立てる力があるのに寝たままで清拭をしたり、歩く能力のある人にも車椅子での移動を勧めたり、といったことです。二人は本人が持っている能力をできる限り使ってもらうことで、その人の健康を向上させたり、維持することができると考え、「その人のもつ能力を奪わない」ための様々な工夫を重ねながら現場でケアを実践していきました。
認知機能が低下し、身体的にも脆弱な高齢者の方々に対してケアを行う時、ある時は穏やかにケアを受け入れてもらえるのに、別の時は激しく拒絶されることがあります。その原因を考え続けた二人は、ケアがうまくいく時といかない時には「見る方法」「話す方法」「触れる方法」が違っていることに気がつきました。さらに、人は「立つ」ことによって、生理学的な効果のみならず、その人らしさ、つまりその尊厳が保たれることから、この4つの要素「見る」「話す」「触れる」「立つ」を「ケアの4つの柱」と名付けました。そして、ケアを一つの物語のように一連の手順で完成させる「ケアの5つのステップ」で構成するケア・コミュニケーション技法を編み出しました。特筆すべきは、ユマニチュードは理論が先行したのではなく、初めてケアの現場に赴いた1979年から現在までの現場での幾多の失敗から誕生したものだということです。
ケアを受ける人とケアを行う人との間に自由・平等・友愛の精神が存在するのであれば、ケアを行なっている人が掲げる理念・哲学と、実際に行なっている行動は一致せねばならず、「自分が正しいと思っていることと、自分が実際に行なっていることを一致させるための手段」として技術を用いるのだ、と二人は考え、その哲学を「ユマニチュード」と名付けました。ユマニチュードとは「人間らしさを取り戻す」という意味をもつフランス語の造語です。
4つの柱
4つの柱はあなたを大切に思っていることを相手にわかるように伝える技術です。
相手をどんなに大切に思っていても、また優しくしたいと思っていても、その気持ちは相手が理解できるように表現しなければ、相手には届きません。ユマニチュードの4つの柱はケアを受けている人に対して「あなたは私にとって大切な存在です」と伝えるための技術です。ここで重要なのは、この4つの柱は一つだけではうまくいかないということです。ケアをする時にはこの柱を同時に複数組み合わせて行うことが大切で、このことを「マルチモーダル・ケア」と呼びます。つまり「複数の(マルチ)要素(モーダル)を使ったコミュニケーションによるケア」を行います。
ケアとは幅の広い概念であり、医療・介護に携わる専門職や家族が援助を行うことは、みんなケアであると考えます。
誰かとコミュニケーションをとる時、私たちは無意識のうちに「言葉による」または「言葉によらない」メッセージを相手に伝えています。とりわけケアを行う時には「言葉によらない」メッセージが重要な役割を果たします。ユマニチュードでは、この言語・非言語メッセージを双方向に交わし合うコミュニケーションによって、ケアをする人とケアを受ける人とが良い関係を築くことをケアの目的としています。
「見る」技術
私たちが相手を見る時、多くの場合仕事の対象部位を見ています。たとえば口腔ケアのために口の中を見る、といったように。しかし、「見る」ことで相手を大切に思っていることを伝えるためには、仕事のための「見る」つまり手技に必要な視覚情報を得るだけでは十分ではありません。「見る」ことが伝える言葉によらないメッセージは、たとえば同じ目の高さで見ることで「平等な存在であること」、近くから見ることで「親しい関係であること」、正面から見ることで「相手に対して正直であること」を相手に伝えています。逆に、ベッドサイドで寝ている人に立って話しかけるとき、そんなつもりはなくても見下ろすことで「私のほうがあなたより強い」という非言語の否定的メッセージが届いてしまいます。
「話す」技術
ケアをする時には「じっとしていてください」「すぐ終わります」などの言葉を発しがちですが、このような言葉にはそんなつもりはなくても「私はあなたに命令しています」「あなたにとって不快なことを行なっています」というメッセージが言外に含まれてしまっています。これでは相手に優しさを届けることはできません。「話す」ときも仕事のための「話す」ことだけではなく、相手のことを大切に思っていると伝えるための技術を用います。低めの声は「安定した関係」を、大きすぎない声は「穏やかな状況」を、前向きな言葉を選ぶことで「心地よい状態」を実現することができます。また、相手から返事がない時には、私たちは次第に黙ってしまいます。無言の状況は「あなたは存在していない」と伝える否定的メッセージとなるため、ケアの場に言葉をあふれさせる工夫として、ユマニチュードでは自分が行なっているケアの動きを前向きな語彙で実況する「オートフィードバック」という方法を用います。
「触れる」技術
ケアを行う時、たとえば着替え、歩行介助などで私たちは必ず相手に触れていますが、その時相手をつかんでいることに私たちは無自覚です。つかむ行為は相手の自由を奪っていることを意味し、認知症行動心理症状のきっかけとなってしまうこともよくあります。触れることも相手へのメッセージであり、相手を大切に思っていることを伝えるための技術を用います。具体的には、「広い面積で触れる」、「つかまない」、「ゆっくりと手を動かす」ことなどによって優しさを伝えることができます。触れる場所もコミュニケーションの重要な要素です。できるだけ鈍感な場所(たとえば背中、肩、ふくらはぎなど)から触れ始め、次第により敏感な場所(たとえば手、顔など)に進みます。
「立つ」技術
人間は直立する動物です。立つことによって体のさまざまな生理機能が十分に働くようにできています。さらに立つことは「人間らしさ」の表出のひとつでもあります。1日合計20分立つ時間を作れば立つ能力は保たれ、寝たきりになることを防げるとジネストは提唱しています。これはトイレや食堂への歩行、洗面やシャワーを立って行うなどケアを行う時にできるだけ立つ時間を増やすことで実現できます。
2022年09月02日
介護保険サービス3種 介護保険で受けられるサービスの色々
こんにちは!
介護保険、うまく利用していますか?
介護保険サービスには大きく7つに分けることができます。これらのサービスを要介護者などの状況に合わせ、適切に選択し、組み合わせることが、介護保険の賢い利用方法です。
居宅介護支援(要介護1〜5)介護サービス利用の水先案内人!
◆公正中立な立場でケアプランを作成し、連絡調整を行う
◆基本的に利用者負担金なし
サービスの特徴
●面接、情報収集などを経てケアプラン作成、連絡調整、打ち合わせなど
介護サービス等の利用時に、利用者、家族、医療機関、行政などから情報収集を行い、サービス利用の目的などを記入したケアプランの作成を支援します。
また公正中立な立場でサービス事業者との打ち合わせや、ケアプラン実行後の振り返りの為の訪問などを行います。
ベテランケアマネージャーを配置し、24時間の電話対応を行ったり、対応困難な人を積極的に受け入れたりする事業所もあります。
おもに利用できる人
●家族介護で介護保険を利用したい人
自分でケアプランを作成できなかったり、介護保険制度の理解や介護サービス等との連絡調整などが難しい人が利用できます。
ただし、ケアマネージャーの受け持ち件数には基準があるため、長期入院時や受け持ち数が多い場合には断られることもあります。
また、小規模多機能型居宅介護を利用する際にはケアマネージャーは自動的にその施設専属のケアマネージャーに変更されます。
基本サービス料金
・保険料滞納などがなければサービス料は全額保険から給付されるので、利用者の負担はありません。
注)サービス内容、人員体制、地域、他機関連携などにより料金は異なります。
>介護要望支援(要支援1・2)介護予防サービスの水先案内人!
◆公正中立な立場でケアプランを作成し、連絡調整を行う
◆基本的に利用者負担金はなし
サービスの特徴
面接、情報収集などを経てケアプラン作成、連絡調整、打ち合わせなど
介護予防サービス等の利用時に、利用者、家族、医療機関、行政などから情報収集を行い、サービス利用の目的などを記した介護予防ケアプランの作成を支援します。
またサービス事業者との打ち合わせや、ケアプラン実行後の振り返りの為の訪問などを行います。
おもに地域包括支援センターが業務を担いますが、一部は委託されたケアマネージャーが行います。
おもに利用できる人
予防プランの自己作成ができず、介護保険制度の理解や利用が難しい人
自分で介護予防ケアプランを作成できなかったり、介護保険制度の理解や介護サービス等との連絡調整などが難しい人が利用できあます。
市区町村の設置した地域包括支援センターが業務の主な担い手ですが、介護設定が要介護に変更されれば利用できず、ケアマネージャーにケアプランを作ってもらわなければなりません。
窓口に行けなくても電話で職員の訪問を依頼できます。
基本サービス料金表
・保険料滞納などがなければサービス料は全額保険から給付されるので、利用者の負担はありません。
注)サービス内容、人員体制、地域、他機関連携などにより料金は異なります。
訪問介護(要介護1〜5)家庭介護を支えるメインサービス
◆家庭内の入浴、排せつ、食事等の介護
◆日常生活所の世話は十人十色
サービスの特徴
・軽度から重度までござれ。便利すぎてやや複雑なルールあり
起床介助に始まり、更衣介助に洗顔、トイレの介助やおむつ交換、食事の支度に食事介助や服薬の見守りなど、自宅にヘルパーが訪問し、入浴、排せつ、食事等の介助や日常生活上の世話をします。
また、認知症への支援としては声かけを中心としつつ、一緒に冷蔵庫の中の整理等をすることで生活歴を思い起こさせるというような、自立生活を支援するための見守り的な援助も行います。通称「ホームヘルパー」。
おもに利用できる人
軽度から重度の人、認知症の無い人からある人まで幅広い層が利用対象です。ただし、サービス提供範囲が基本的に家庭内生活に限られるため、通院の付き添いや外出の介助などの際は、診察中の単純な待ち時間は保険対象ではないなどの細かいルールがあります。
また、掃除や食事の支度などの家事代行も、利用者本人の分しか行えず、同居家族がいる場合は利用条件が厳しいなど、ルールが多く設定されています。
基本サービス料金
身体介護
30分未満→254円
1時間未満→402円
2時間未満→667円
生活援助
1時間以上→291円
その他
通院等乗降介助→100円、初回加算200円
注)サービス内容、人員体制、地域、他機関連携などにより料金は異なります。
簡易浴槽&ボイラー車でお風呂を配達
◆浴槽準備から介護まですべてを自宅でできる
◆寝たきりの人でも安全に利用できる
サービスの特徴
●マンションなどの階上にも簡易浴槽を持ち込んで手厚い介護で安全入浴
看護職員1人と介護職員2人等がチームとなり、訪問入浴者で自宅を訪問します。
電気・水道があれば入浴車に設置してあるボイラーでお湯を沸かし、ポンプで簡易浴槽に湯水を送り出します。
マンションの上階でもある程度は送り出すことができますが、高さや距離がある場合は自宅浴槽にお湯をためることもできます。入浴の時間は10分程度です。
おもに利用できる人
●寝たきりや自宅浴室が使えない人、入浴に医学的判断が必要な人
寝たきりで移動ができない人なけでなく、自宅の浴室が使えない要介護の人も対象となります。
病気の人でも看護職員が血圧などの測定を行い、安全に入浴ができるように配慮しています。
気管切開といって喉に穴が開いている人や、中心静脈栄養といって食事ができず、点滴を利用している人でも細心の注意を払い、身体に影響がないように対応ができるため、安心して利用することができます。
基本サービス料金表
・訪問入浴 → 1,250円
・清拭または部分浴 → 875円
注)サービス内容、人員体制、利用時間・回数、地域などにより料金は異なります。
訪問看護(要介護1〜5)健康状態の異変をすばやく察知し医療と連携!
◆利用者には医師による指示が必要
◆医師の判断で医療保険への切り替えも
サービスの特徴
●健康状態の異変をすばやく察知し、緊急時対応から医師への連携も
家庭での療養生活や心身機能の維持快復のために看護職員や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが訪問します。
内容は職員の専門性にもよりますが、看護師であれば健康状態が不安定の人への病状に見合った援助、家庭支援、医師への連絡などを行います。
訪問看護と区別しづらい部分もありますが、医療の知識が豊富で医師との関係も近いことから、異変があればすぐに主治医へ連絡をとれます。
おもに利用できる人
●健康状態が不安定な人から終末期、認知症、医療胃管理が必要な人まで
精神疾患や認知症への精神支援を必要とする人から病状が不安定で医師との連絡が必要な人、胃ろうなど特別な医療管理が必要な人などが利用できます。
ただし、訪問看護は主治医による指示に基づいたもので、医師が必要と認めなければなりません。
サービス開始後も医師とサービススタッフは密接に連絡を取り合うことになっています。終末期などは医師の判断で医療保険に切り替わります。
基本サービス料金表
訪問看護ステーションから
30分未満→425円
1時間未満→830円
病院または診療所から
30分未満→343円
1時間未満→550円
注)サービス内容、人員体制、利用時間・回数、地域などにより料金は異なります。
訪問リハビリテーション(要介護1〜5)医療系セラピストによる個別訪問
◆利用には医師による指示が必要
◆寝たきりでも利用可能
サービスの特徴
●全国的に実施数は少なく、訪問看護に似たサービスもある
介護老人保健施設、病院または診療所などから理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが自宅を訪問し、医師の指示のもとリハビリテーションを行います。
リハビリと一口にいっても激しい運動メニューばかりでなく、退院後の住宅環境に適応するための訓練や、関節をほぐすマッサージ的なもの、手作業によるものや会話の訓練などさまざまです。
その状態に適したセラピストにより内容も変わります。
おもに利用できる人
●転倒の危険がある人から寝たきりの人まで機能の維持、回復が必要な人
立つ・座るなどの基本的な動作能力のリハビリや服を着る、浴槽をまたぐなどの応用動作能力のリハビリ、言葉や聴覚に関するリハビリなどが必要で、医師が必要と認める人が利用できます。
自宅での一人で行うリハビリに意欲的になれない場合などは、通所リハビリの方がお勧めですが、家屋や健康状態など、何らかの理由から通所リハビリへ通えない人等に適しています。
基本サービス料金表
1回 → 305円
その他 退院退所直後や介護認定直後 加算340円
注)サービス内容、人員体制、利用時間・回数、地域などにより料金は異なります。
通所リハビリテーション(要介護1〜5)要介護の状況に応じたリハビリメニュー
◆利用時間、要介護度などで異なる料金
◆デイサービスを敬遠する男性に適する場合も
サービスの特徴
●日中、施設に通ってリハビリ。認知症プログラム実施事業所も
施設に通って機能訓練、作業療法、言語訓練などのリハビリを受けることができます。また、他の利用者や職員との様々な活動や交流を通じた居場所づくり、閉じこもり防止など多くの効果が見込めます。食事、送迎、入浴サービスも提供しているところが多くあります。
料金は要介護度等により異なり、食費やおむつ代などは自費です。通常30人前後の規模で通称「デイケア」。
おもに利用できる人
●退院直後の人から認知症の人、機能の維持、回復が必要な人まで
退院直後で家庭生活になじむためのリハビリが必要な人や日常生活上の機能の維持、回復が必要な人が医師の指示を受けて利用できます。デイサービスを幼稚だからと敬遠しがちな男性が利用する傾向もあります。家で1人で行うリハビリは腰が重いものですが、集団で行うと周囲につられ案外できるものです。身体機能のみならず認知症や若年性認知症の人を受け入れるところもあります。
基本サービス料金表(6〜8時間の利用の場合 ★食費、おむつ代などは自費)
要介護1 1日 688円
要介護2 1日 842円
要介護3 1日 995円
要介護4 1日 1,149円
要介護5 1日 1,303円
短期入所生活介護(要介護1〜5)短期間、特別養護老人ホームなどの施設で宿泊
◆特養ホームなどに短期間宿泊できる
◆家族の負担を軽減んする理由も可
サービスの特徴
●3,4日〜1週間程度の短期間、施設へ宿泊
施設などに短期間(数日から1週間程度)入所し、入浴や排泄、食事などの介護や、機能訓練を行います。本人への支援はもちろんのこと、家族の負担を軽減するという目的もあるので、家族が冠婚葬祭などで介護ができない場合、施設を利用するといいうこともできます。
運営は特養ホームや老人保健施設と違い株式会社などの営利法人が行うこともできます。通称「ショートステイ」。
おもに利用できる人
●2,3か月前からの予約で、心身が安定している人
高齢者は場所や人間関係が変わると興奮したり、認知症、精神症状が目立つ人が多いため、デイサービスやショートステイ利用で慣れておく方が無難です。
予約は2,3カ月前からの申し込みで、はじめての人が急に利用できることはあまりありません。医療管理が必要な人で既に訪問看護サービスを利用している場合には、施設の看護師が健康上の管理等をすることもあります。
基本サービス料金表(★収入による軽減策あり ★食費、滞在費、日常生活費などは自費
特養ホームに併設された相部屋の場合
要介護1 1日 703円
要介護2 1日 774円
要介護3 1日 844円
要介護4 1日 915円
要介護5 1日 985円
注)サービス内容、人員体制、利用時間・回数・要支援・要介護度、施設種類、地域などにより料金は異なります。
短期入所療養介護(要介護1〜5)医療管理が必要な時、施設に短期間の宿泊
◆目標は自宅と病院の中間施設
◆医師の管理下での短期宿泊
サービスの特徴
●介護老人保険施設等に短期間宿泊。病院や診療所の介護ベッドも利用も
介護老人保健施設や療養病床を持つ病院か診療所、もしくは老人性認知症疾患療養病棟を持つ病院に短期間入所するサービスです。病状が安定期にある自宅で療養している人に対して、医学的な管理のもと、病状に合わせた医療や看護のサービスを提供し、日常生活の世話や機能訓練も行います。難病等を持つ重度の要介護者がガン末期の場合は日帰りの利用を受け入れるところもあします。
おもに利用できる人
●病状が急性期を脱し安定期にある人、医療管理が自宅等でできない人
病状が安定期にあり、医学的管理下の看護や介護、機能訓練が必要な人が利用できますが、急性期の病気などがある場合は利用できない場合があります。また、連続利用は長くても30日までとされています。事情がある場合にはそれ以上の利用も認められていますが、その場合には間に1日、自費利用を挟まなければなりません。利用中はかかりつけ医などほかの医療機関に受診はできません。
基本サービス料金(★収入による軽減策あり ★食費、滞在費、日常生活費などは自費)
介護老人保健施設の相部屋の場合
要介護1 1日 845円
要介護2 1日 894円
要介護3 1日 947円
要介護4 1日 1,001円
要介護5 1日 1,054円
その他 食費 約300〜1700円/日
滞在費 約0〜2,000円/日
注)サービス内容、人員体制、利用時間・回数・要支援・要介護度、施設種類、地域などにより料金は異なります。
特定施設入居者生活介護(要介護1〜5)営利民間施設等でも「介護」に保険適用
◆介護サービスは外部事業者に委託するタイプも
◆食費、入居費などは保険外で高額な場合もあり
サービスの特徴
●有料老人ホームなどで、食事、排泄や週2回以上の入浴など
有料老人ホーム、ケアハウスなど、国の定める施設で入浴、排せつ、食事等の介護やその他の日常生活上の世話や機能訓練、療養上の世話を提供します。ただし、地域密着型特定施設は含めません。
施設そのものによって介護サービスを提供するものによって介護サービスを提供するところもあれば、介護サービスを外部に委託するところもあります。排せつや食事以外に入浴又は清拭は週に2回以上利用できます。
おもに利用できる人
●自宅生活の継続が困難で、入居金などの保険外料金の支払能力がある人ある人
入居金や食費、家賃は対象外ではなく、この部分が施設によっては高額なため支払い能力が必要です。契約時に身元引受人を求められることもあります。
その他は要介護の認定を受けており、自宅生活の継続が困難な人が利用できます。看護職員も配置されているので、胃ろうやストマなどに対応できる施設もあります。長期入院になった際などの利用継続の可否は施設により異なります。
基本サービス料金表(★食費、家賃、日常生活費、一時金、管理費などは自費
要介護1 1日 571円
要介護2 1日 641円
要介護3 1日 711円
要介護4 1日 780円
要介護5 1日 851円
その他
外部サービス利用型特定施設入居者生活介護 87円/日。これ以外のサービスはケアプランに基づいた利用サービス量により異なる。
注)サービス内容、人員体制、利用時間・回数・要支援・要介護度、施設種類、地域などにより料金は異なります。
福祉用具貸与(要介護1〜5)介護ベッドや車いすを1割負担でレンタル
◆介護ベッドなどの高額な必需品のレンタル
◆要介護1は、一部利用制限あり
サービスの特徴
●転倒防止や移動のための福祉用具レンタルが12種類
車いす(+付属品)、介護ベッド(+付属品)、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり、スロープ、歩行器、歩行補助杖、徘徊感知器、移動用シフトなど、購入すると高価なもので使用頻度が高いものがレンタル出来ます。
購入と違って、商品を交換したり返却することも自由にできます。要介護1の人は介護ベッドや車いす、徘徊感知器、移動用シフトなどについて利用制限があります。
おもに利用できる人
●要介護度や心身の状況、ケアマネジメント等で左右される利用要件
たとえば介護ベッドは要介護1の場合、基本的にレンタルできませんが、重度の関節リウマチで関節のこわばりが強く、寝返りや起き上がりに支障がある場合には利用できます。
それ以外でも同様の特別な理由があればレンタル可能です。福祉用具ごとに利用できる要件が細かく設定されており、認定調査内容も判断材料となります。要介護度2以上は過度に細かいルールはありません。
基本サービス料金表
車いす 1カ月 300円〜800円程度
特殊寝台貸与(ベッド) 1カ月 1,000円〜1,500円程度
移動用リフト貸与 1カ月 1,000円〜2,000円程度
歩行器貸与 1カ月 300円〜500円程度
注)サービス内容などにより料金は異なります。
特定福祉用具販売(要介護1〜5)清潔が気になる福祉用品の買い取り補助
◆都道府県が指定した福祉用具販売事業者から購入
◆1年間で10万円分が給付対象
サービスの特徴
●レンタルに向かないトイレ、入浴用具などの購入費支給
要介護状態になっても、住み慣れた自宅での生活を継続できるように福祉用具の購入費が支給されます。
支給の対象となるのは@腰掛便座A特殊尿器B入浴補助用具(シャワーチェアなど)C簡易浴槽D移動リフトの吊り具の部分の5種類で、1年間の上限額は10万円です。
商品購入時に全額支払い、申請後、9割が戻ってきます。購入は都道府県から指定を受けた事業者に限ります。
おもに利用できる人
●年10万円までの上限で、入浴、トイレで転びそうな心配がある人など
要介護の認定を受けていれば誰でも利用できます。
ただし、1年につき上限額は1人10万円までで、明確な使用用途や破損などの正当な理由がない以外は、1年内に同一商品を重ねて買うことは出来ません。
また、保険新sネイの際には、領収書や商品のパンフレット等も必要になります。販売店か地域包括支援センター、ケアマネジャーなどに確認してから購入しましょう。
基本サービス料金表
●毎年利用することができ、購入費10万円を上限に最大9万円までが支給されます。
例)特定福祉用具購入代金 50,000円
介護保険給付 45,000円(購入代金の9割支給)
利用者負担金 5,000円
介護予防訪問介護
利用者が口も手も出し、脱「ヘルパー任せ」
◆できることまでやってしまわない自立支援型
◆利用回数は制限する事業所多し
サービスの特徴
●要介護化予防のサービスで、料金定額のため回数が制限される場合も
一部のヘルパーサービスで行われていた「なんでもしてあげる」家政婦型のサービス提供がかえって利用者の依存心を高め、自立心を奪っていたのではないかとの反省から、「できないことは手伝い、自信がないことは一緒にしたり見守るが、できることは本人にやってもらう」という自立支援の方向性が強まったヘルパーサービスです。
要支援の人が要介護状態にならないように日常生活を支援します。
おもに利用できる人
●要介護状態を予防し、他に見込める近隣などの支援がない人
要支援の認定を受けており、入浴、排せつ、食事等の介護やその他の日常生活上の支援を必要とする人が対象です。
「要介護」なら、その支給限度枠内ぎりぎりまで必要なだけサービス利用もできましたが、本サービスは事業者の支払いが定額報酬の為、実際には週1〜3回までと指定する事業者が大半です。
利用する事業所は1か所に決める必要があります。通院等乗降介助は適用されません。
基本サービス料金表
週1回程度 1カ月 1,234円
週2回程度 1カ月 2,468円
週2回以上 1カ月 4,010円
注)サービス内容、人員体制、利用時間・回数・要支援・要介護度、施設種類、地域などにより料金は異なります。
介護予防訪問入浴介護
簡易浴槽&ボイラー車でお風呂を配達
◆浴槽準備から介護まですべてを自宅でできる
◆自宅の風呂に何らかの理由で入れない人が利用できる
サービスの特徴
●マンションなどの階上にも簡易浴槽を持ち込んで手厚い介護で安全入浴
看護職員1人と介護職員1人等がチームとなり、訪問入浴車で自宅を訪問します。
電気・水道があれば入浴車に設置してあるボイラーでお湯を沸かし、ポンプで簡易浴槽に湯水を送り出します。
マンションの上階でもある程度は送り出すことができますが、高さや距離がある場合は自宅浴槽にお湯をためてもらい、小型ポンプで簡易浴槽に湯をためることもできます。入浴の時間は10分程度です。
おもに利用できる人
●寝たきりや自宅浴室が使えない人、入浴に医学的判断が必要な人
自宅の浴室で入浴ができない人や自宅の浴室を使えない要支援の人が対象となります。
病気の人でも看護職員が血圧などの測定を行い、安全に入浴ができるように配慮しています。
気管切開といって喉に穴が開いている人や、中心静脈栄養といって食事が出来ず、点滴を利用している人でも細心の注意を払い、身体に影響がないように対応ができるため、安心してりようすることができます。
基本サービス料金表
予防訪問入浴 854円
清拭または部分浴 598円
注)サービス内容、人員体制、利用時間・回数・要支援・要介護度、施設種類、地域などにより料金は異なります。
介護予防訪問看護
健康状態の異変を素早く察知し医療と連携
◆健康状態が不安定でも安心
◆看護師、理学・作業療法士、言語聴覚士などが訪問
サービスの特徴
●健康受胎の異変をすばやく察知し、様々なセラピストによる予防支援
家庭での療養生活や心身機能の維持快復を支援するために看護師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが訪問します。
内容は職員の専門性にもよりますが、看護師であれば健康状態が不安定の人への病状に見合った援助、家庭支援、医師への連絡などを行います。
医療の知識、経験が豊富で医師との関係も近いことから、異変があればすぐに主治医へ連絡をとれます。
おもに利用できる人
●健康状態が不安定な人から終末期、認知症、医療管理が必要な人まで
精神疾患や認知症への精神的支援を必要とする人から病状が不安定で医師との密な連携が必要な人、胃ろうなど特別な医療管理が必要な人などを中心に利用できます。
ただし、本サービスは主治医による指示に基づいたもので、医師が必要と認めなければなりません。
サービス開始後も医師とサービススタッフは密室に連絡を取り合うことになっています。
基本サービス料金表
指定訪問看護ステーションから
30分未満 425円
1時間未満 830円
病院または診療所から
30分未満 343円
1時間未満 550円
注)サービス内容、人員体制、利用時間・回数・要支援・要介護度、施設種類、地域などにより料金は異なります。
介護予防訪問リハビリテーション
医療系セラピストによる個別訪問
◆利用には医師による指示が必要
◆体操、電気、マッサージ、手工芸など内容はさまざま
サービスの特徴
●理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などによる個別のリハビリ
介護老人保健施設、病院または診療所などから理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが自宅を訪問し、医師の指示の下要介護状態にならないためのリハビリテーションを行います。
リハビリと一口にいっても退院後の住宅環境に適応する訓練や、関節をほぐすマッサージ的なもの、手作業によるものや会話の訓練などさまざまです。
その状態に適したセラピストにより内容も変わります。
おもに利用できる人
●住環境への適応訓練が必要な人や機能の維持、回復が必要な人
立つ・座るなどの基本的な動作能力のリハビリや服を着る、浴槽をまたぐなどの応用動作能力のリハビリ、言語や聴覚に関するリハビリなどが必要で、医師が必要と認める人が利用できます。
退院時等で短期間集中的に自宅での生活に適応する必要がある場合や、家族等の支援方法を模索していく場合、また家屋や健康状態など、何らかの理由から通所リハビリへ通えない人などに適しています。
基本サービス料金
1回 305回
その他
短期集中リハビリテーション加算 200円/日
注)サービス内容、人員体制、利用時間・回数・要支援・要介護度、施設種類、地域などにより料金は異なります。
介護予防居宅療養管理指導
要支援者のための「居宅療養管理指導」
◆医師などが自宅を訪問し療養上の指導を行う
◆薬剤師、看護師、管理栄養士などの訪問もある
サービスの特徴
●医師や薬剤師などが訪問したり、ケアマネジャーと連携
医師や歯科医師、薬剤師などが自宅を訪問し、療養上の指導・助言を行ったり、ケアマネジャーに情報を提供するサービスです。他にも、管理栄養士、看護職員、歯科衛生士が指導・助言を行うこともあります。
具体的には服薬や食事の指導や、自宅にて心身の状態を診ることになります。月に2〜4回まで利用することが可能で、1回の負担は500円前後となっています。
おもに利用できる人
●通院が難しい人や服薬や食事に指導・助言が必要な人
家庭での療養について医師、歯科医師からの指導、助言が必要な人や通院が出来ない人、薬の管理が出来ない人や特別な食事の必要な人、歯科衛生上の実地指導などが必要な人が利用できます。
中にはがんの末期で痛みをコントロールしている人や、認知症で助言や指導が必要な人も利用しています。なお、看護職員による訪問は介護予防訪問看護などを利用していると使えません。
基本サービス料金表
居宅療養管理指導(医師・歯科医師) 1回 500円
居宅療養管理指導(薬剤師) 1回 550円(医療機関から)500円(薬局から)
居宅療養管理指導(管理栄養士) 1回 530円
居宅療養管理指導(歯科衛生士) 1回 350円
居宅療養管理指導(看護職員) 1回 400円
※サービス内容などにより料金は異なります。
介護予防通所介護
施設で対人交流や機能訓練を通じた介護予防
◆日常生活支援などの共通サービス
◆機能向上、栄養改善、アクティビティなども利用可能
サービスの特徴
●共通的サービスと選択サービスで閉じこもり防止
食事や入浴などの日常生活上の支援や生活行為の向上などの共通的サービスと運動器の機能向上や栄養改善、口腔機能の向上、レクリエーションや手工芸などのアクティビティ等から選択してサービスを利用できます。
施設や通うことで利用者の社会的な閉じこもりや孤立感を解消し、同時に家族の身体的・精神的負担も軽減させることができます。
おもに利用できる人
●要支援1,2と認定され、施設への通所が可能で集団活動ができる人
事業所の送迎が可能な地域に住んで切る人、あるいは家族による送迎が可能な人、自分で通える人であれば利用できます。
利用料金が月極のため、実質的に利用回数の制限があり、半日のみの利用などを行う事業所もあります。
ただし、複数の事業所の利用はできません。介護予防通所リハとの併用も基本的には認められていません。若年性認知症の人を受け入れるところもあります。
基本サービス料金表 ★食費、おむつ代などは自費
要支援1 1カ月 2,226円
要支援2 1カ月 4,353円
注)サービス内容、人員体制、利用時間・回数・要支援・要介護度、施設種類、地域などにより料金は異なります。
介護予防通所リハビリテーション
要支援の状況に応じたリハビリメニュー
◆共通メニューと選択メニューの組合せ
◆予防デイサービスを敬遠する男性に適する場合も
サービスの特徴
●施設に通い運動機能の向上、栄養状態の改善、口腔機能の向上
利用者が施設に通って、要介護状態にならず、自宅で自立した日常生活が送れるよう必要なリハビリの他、運動機能の向上、栄養状態の改善、口腔機能の向上などのサービスを選択して利用できます。
セラピストによっては、治療体操やそのほかの運動、電気刺激やマッサージ、温熱などの物理療法を加えたり、手工芸、言語訓練やその他の訓練、検査などを利用できます。
おもに利用できる人
●理学・作業・言語等のリハビリを医師が必要と認める人
退院直後で家庭生活になじむためのリハビリが必要な人や日常生活上の機能の維持、回復が必要な人が医師の指示を受けて利用できます。。
予防デイサービスを幼稚だからと敬遠しがちな男性が利用する傾向もあります。家で一人で行うリハビリは腰が重いものですが、集団で行うと周囲につられて案外できるものです。
身体機能のみならず若年性認知症の人を受け入れるところもあります。
基本サービス料金表
要支援1 1カ月 2496円
要支援2 1カ月 4880円
その他
運動機能の向上 1カ月 225円
栄養改善 1カ月 150円
口腔機能の向上 1カ月 150円
注)サービス内容、人員体制、利用時間・回数・要支援・要介護度、施設種類、地域などにより料金は異なります。
2022年08月21日
介護初心は知っておきたい認知症3疾患!特徴や症状など
こんにちは!
今回は、認知症について解説していきます。認知症をしることによって、早期発見や介護をするにあたってどのようなことに気をつければよいかが分かります
認知症とは、後天的な脳の障害によって、正常に発達した知能が持続的に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態になることをいいます。ここでいう「知能」とは、環境に適応して新しい問題に対処していくために必要な記憶、思考、判断などの脳の機能の事をいいます。
意識障害、うつ病(状態)、加齢による「物忘れ」、服用している薬による影響でも似た症状が見られるといわれています。
加齢による物忘れやせん妄状態などと認知症とを正しく区別することが、適切なケアを提供するためにはとても大切だといわれています。
※せん妄状態とは、急に発症した軽度の意識障害で、幻視や妄想などによって落ち着きがなくなる状態
◆加齢による物忘れと認知症による物忘れのちがい
●加齢による物忘れ
・忘れたことを自覚している
・体験の一部を忘れる
・日常生活に支障をきたすほどではない
●認知症による物忘れ
・自分が忘れていることに気づかない
・体験自体を忘れる
・日常生活に支障がある
◆せん妄状態と認知症のちがい
●せん妄状態
発症…発症時期が明確
経過…一過性(数時間〜数日)
症状の変動…一日のうちで変動があり、夜間や夕刻に悪化
●認知症
発症…発症時期が特定できない
経過…持続性
症状の変動…少ない
認知症の症状には、中核症状と周辺症状(行動・心理症状:BPSD)があります。「記憶障害」「見当識障害」「理解・判断力の障害」「実行機能障害」のように、認知症に必ず見られる症状を「中核症状」といいます。そして、中核症状から二次的に生じる行動の障害や心理症状を「周辺症状」と呼びます。かつては「問題行動」と呼ばれていましたが、現在は、行動・心理症状(BPSD)と呼ばれています。行動・心理症状(BPSD)は、人ごとに異なり、その症状
が現れる背景もさまざまです。認知用のケアでは、個別性がとても大切です。
⊞ 中核症状の特徴
❶見当識状態
時間・季節・場所等の感覚や道順などが分からなくなる状態です。
❷失語
発語に必要な機能の障害によるものではなく、意味のある言葉が言えない、言葉が出ない、聞いた言葉が理解できないという状態です。
❸失行
手足の運動障害はないが、物の使い方がわからないために目的にかなった行為ができないという状態です。
❹失認
視力は問題なくよく見えているが、見えている対象が何であるのかがわからないため、家族の顔を見てもわからない、近所で道に迷うという状態です。
➎実行機能障害
状況を的確に判断して目的にかなった行為をすることができない状態です。「食材の買い物→調理→食事のあと片付け」までの一連の行為を「食事」といいますが、この一連の行為は、実行機能によるものです。
認知症は早期に発見し、早期に治療を開始することで症状の進行を遅らせることができるといわれています。日頃の様子を知っている介護職だからこそ発見できると思います。日常生活で下記のような様子が見られたら、医療職に相談しましょう。
- 物忘れがひどくなった
- 同じことを何度もいう
- 今話していた電話の相手の名前を忘れる
- しまい忘れや置忘れが増え、いつも探し物をしている
- 判断力、理解力が衰える
- 料理、片付けがうまくできなくなった
- 計算ミスが多くなった
- 話しのつじつまが合わない
- 場所、時間が分からない
- 慣れた道でも迷うことがある
- 正確、人柄が変わる・何をするにも億劫がり、いやがる
- 身だしなみにかまわなくなった
⊞ 認知症の症状に影響を与える要因
認知症の症状に影響を与える要因は、認知症の原因となっている脳の病変だけではありません。それ以外に、「身体的要因」「心理的要因」「環境要因」があります。
便秘や下痢で腹部に不快感があった場合、介護職に自分の思いを言葉で上手く伝えられないため、おむつの中に手を入れるなどの不潔行為につながります。また、新しい施設に入所したとき、環境の変化に適応できずに混乱し、多弁や睡眠障害、介護職への抵抗などが見られます。
認知症は知能の障害によるものですが、感情は残っており、介護職の表情や言葉にとても敏感に反応します。介護職は、認知症の利用者の行動や症状にばかり目を向けて対応するのではなく、そのような行動・症状が出ている背景を理解することが大切です。
認知症を引き起こす病気はたくさんありますが、最も多いのはアルツハイマー型認知症といわれています。そのほか、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などが主な疾患として挙げられます。
<アルツハイマー型認知症>
脳にアミロイドβというたんぱく質が蓄積して、脳全体が委縮するのが原因で発症すると考えられています。
症状
- 物忘れが徐々に悪化してきます。人や物の名前を忘れたり、最近の出来事を忘れてしまいます。
- 場所や時間あんどがわからなくなり、徘徊、夜間せん妄、介護への抵抗などが見られます。
- 進行すると、コミュニケーションを取れなくなります。日常生活全般に介助が必要となり、やがて寝たきり状態になります。
<レビー小体型認知症>
レビー小体というたんぱく質が大脳皮質に現れ、神経細胞の変性が起こることが発症の原因だといわれています。
症状
- 歩きにくい、動きが緩慢、手がふるえるなど、パーキンソン病に似た運動障害が見られます。
- とてもリアルな幻視が現れることが大きな特徴です。等身大の人間が部屋に入ってきた映像が現実のように生々しく見えたり幻聴が見られます。
<前頭側頭型認知症>
脳の「前頭葉」と「側頭葉」に委縮が起こるために引き起こされる認知症が、前頭側頭型認知症です。「ピック病」は、前頭側頭型認知症の一つです。
前頭葉は、理性的で正常な生活が送れるように人の感情を制御しています。側頭葉は、味覚や聴覚、記憶力、判断力をつかさどっています。これらの部位が障害されることで、だまざまな行動障害が現れます。
症状
- 抑制や感情のコントロールができなくなり、自己中心的な人格に変わり、周りとのトラブルが多くなります。また、社会的規範への関心や自制心が低下していき、万引きなどの違法行為が見られることもあります。
- 毎日同じ時間に起き、同じ時間に家を出て、同じ道を通って決まったところに行くなど、決まった時間に同じ行動を繰り返すようになります(常道的行為)
<脳血管性認知症>
脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患によって起こる認知症です。
- 障害を受けた脳の部位によって出る症状が異なるのが特徴です。正常な部分も残っている為、「記憶は低下している」が「判断力は保たれている」というように、症状がまだら状に現れます。
- 意欲の低下や自発性の低下、物事への無関心、記憶力の低下、感情失禁が見られれます。
※感情失禁:感情のコントロールがうまくいかず、些細なことで、喜びや怒りなどの感情が正常の人々よりも簡単に多く出てしまうこと
◆認知症の人と接するポイント
認知症の人は、記憶障害や認知障害により、さまざまな不安や混乱の中で生活しています。介護職は、認知症の人の不安や混乱を軽減させ、心地よさを感じてもらえるように関わりましょう
POINT
- 利用者の視野に入って話す
- 声をかけるときは、名前を呼ぶ
- 介護職は、余裕をもって落ち着いて利用者に対応する
- 介護職は、穏やかな優しい表情で利用者に接する
- 介護職は、優しい口調で利用者に話しかける
- 五感を刺激する(マッサージ、入浴剤やアロマオイルを使った足浴、好きな音楽を流す、季節を感じさせるものを飾るなど)
- 簡潔に一つずつ伝える
- ケアをするときは、利用者の思いや希望を聞く、質問する、確かめる
NG!
介護職は、認知症の利用者に対して「急がせる」「自尊心を傷つける」「無理強いをする」ような表情、態度、言葉は禁物です。
例:「〇〇はダメ」「〇〇しないで」というような否定、禁止の言葉「〇〇して」「〇〇しなさい」というような指示的な言葉
「急いで」「早く〇〇して」というような急かす言葉
◆認知症の予防
<生活習慣病を予防する>
認知症の確実な予防法は見つかっていませんが、高血圧、糖尿病、高脂血症などの「生活習慣病」は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害の原因となり、脳血管性認知症の原因にもなります。
また、最近ではアルツハイマー型認知症の発症にも、食事や運動などの生活習慣が関係しているといわれています。規則正しい生活、バランスのとれた食事、適度な運動、禁煙などによって認知症の予防にもつながります。
<脳を活性化させる>
人との交流や趣味を持つなどの知的な活動は、脳を活性化させるため認知症の予防につながるといわれています。また、散歩やウォーキングなどの有酸素運動を続けることで、脳の血流がよくなり脳を活性化させるため、認知症予防につながるといわれています。
厚労省の「認知症予防・支援マニュアル」によると、認知症になる前の段階で低下するといわれる脳の機能(エピソード記憶、注意分割機能、計画力)を日頃から鍛えることで、認知症の予防につながるといわれています。
※エピソード記憶:体験したことを記憶して思い出す力
※注意分割機能:複数のことを同時に行うとき、適切に注意を配る力
※計画力:物事の段取りを考えて実行する力