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2017年07月30日

T型糖尿病〜学校生活〜

糖尿病があっても学校生活で制限を受けることはありません。
インスリン注射を行っていないU型糖尿病では、
特に学校生活で問題になることはありませんが、
T型糖尿病だと色々な面での問題に遭遇します。
小児にはT型糖尿病が多いので、考えるべきポイントをお話しておこうと思います。

【病気の公開】
プライバシーにかかわる問題ですので、
本人・家族と学校関係者の間で病期の公開をどのように行うべきかを相談することが必要です。
出来るだけ公開出来た方が、将来も血糖を管理する上で有利であることを理解してもらう必要があります。

【血糖測定やインスリン注射の場所】
教室でクラスメイトの前での血糖測定やインスリン注射が行えることが理想です。
プライバシーの問題や安全面もありますので、
学校の担任教師や養護教員を相談しましょう。
保健室や職員室などで行われることもあります。

【低血糖の予防を対処】
学校関係者には、低血糖が発生した場合に、糖質の摂取がすぐ出来るように学校でも準備しておきましょう。
また、万が一のために、自宅や医療機関などの緊急連絡先を知らせておくことも必要です。
運動会、遠足、修学旅行などの特別な行事がある時は、
インスリン量の調整や捕食を行うことで低血糖を予防します。
医師と前もって相談してください。

【給食】
学校給食は、各学年の標準体格に応じた献立が設定されています。
T型糖尿病であることで、特別扱いする必要はありません。
基本的には他の児童を同じ給食を食べることが出来ます。
しかし、実際の献立では、毎回のエネルギー、栄養配分の変動が大きいことがありますので、
前もって献立表を手にいれておくと、食事量やインスリン量の多少の調整ができます。

病気の公開は本人の意思の尊重が重要です。
ただし、公開しないとなると低血糖を起こした時などの対応が遅れる可能性が高く、
血糖コントロールを行う上では困難なことが出てくるのも事実です。
「お友達には言いたくない」ということであれば、
担任教師にだけでも公開するようにした方がリスク回避には有利になります。

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食品会社で4年間勤務後、管理栄養士として総合病院で6年間勤務。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削っています。
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