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2024年08月21日

身体の変化

少し変化が起きているかもしれない。
左腕、腕橈骨筋が膨らんできた。特に何かやったわけでない。受傷後左腕が右腕に比べて筋肉量が少なかった。左右同じ筋トレをしても左腕の筋肉は付きにくく、それは受傷の影響だと認識していた。
左腕だけではない、左の胸筋もそうだった。左はいわゆる麻痺側なのだ。

頚髄損傷が筋肉に及ぼす影響。
筋肉は多くの筋繊維があり、それを動かすには脳→中枢神経→筋肉という経路なのは間違いない。その中枢神経を損傷しているのだ、筋肉に伝わる信号も一部なのだろうか。
身体を動かせるようになっても動きが弱い、筋肉が付き始めても全く付かない箇所があるというのはこれまで自身を観察してきて理解している。そう、麻痺側の左。
ただうまく理屈を理解していないかもしれない。
自分のイメージは電気を通す電線。脳の命令を中枢神経という太い電線を経由して各筋肉内部の電線へ。その太い電線が一部損壊しているから伝わらず動かない筋肉があるというイメージ。

身体を動かすには遮断された電線を修復するしかないが、一度遮断された電線は繋がらないようだ。でも細い線1本残っていたら、そこを太くできないか、断線していたならば新しい電線を作れないか。
それが自分のリハビリの基本だ。イメージなしに何かを一生懸命なんて続かない。
退院後、左側は力が入りにくかった。
それは神経の問題であるのに、自分としては筋肉を付ければ力強くなると信じていた。今思えば筋肉があっても動かす命令が伝わらなければ意味がないと分かるのだが。

筋肉を付けることは悪くなかった。弱い信号で動く左脚だが、倒れそうになっても踏ん張ることができた。
もう一つ自分の考えの中に、末梢を刺激することで細い電流が流れる線を太くできないか、または新しい経路ができないかという考え。逆流だ。希望など他にないのだ、思ったことをやるしかない。
そのあたりからこのブログを始めたと思う。
とにかく動かした。左の筋肉は少しは付いたが、右の3分の2くらいだったか。
鍼で刺激したら見えない力で線が太くならないかと夢物語のようなことも思った。でも、それが夢物語ではなかった。
奇跡の1本。何年か経ってからだが改めて書いている。
https://fanblogs.jp/shigenon/archive/740/0?1724214397

それからなのだ、左脚の筋肉は今は左右同じくらい。
今年になって左の胸筋が少し付いてきた。去年からマシンの種類が変わったからかなと思っていた。ただ左腕の筋肉は付いても落ちやすかった。左腕だけ使ってマシンを1セットやっていたのだが、効果はなかった。筋肉計で測ると200〜300gの筋肉が少なかった。
盆休みに大阪で4人でSNSのオフ会。投稿するためにツーショットで写真を撮った。左腕を棚に乗せて撮ったのだが、その腕が太くて驚いた。
半袖だからいつも見ているはずなのに気づいていなかった。改めて見ると膨らみが増えていた。
お盆の期間はジムも休みがあり、筋肉がバンプしていないのだ。それで太く感じるのは筋肉が乗ったのだろうか。筋肉量を測れば良いのだが、気のせいだとショックも大きいのでしばらくしてからにしよう。

もう一つの変化。肩が凝っている。正確に言うと肩の凝りを感じることができている。
受傷前は首コリ肩コリが酷かった。受傷後、身体が変わったのか、首コリ肩コリが無くなった。頸椎を手術で拡げたからコリが無くなったのだろう。全ての元凶だったのではなく、コリは頸椎が狭いことへのSOSだったのだと後になって気づいた。
それが先月くらいからパソコン環境が変わって肩や腰が硬くなっている。それでも受傷前のようなコリ感はなくてストレッチポールに乗った時に張っていることを知るようだった。
それがここ数日前から受傷前に感じていたような肩コリの感覚がある。もう10年ぶりの感覚だ。

それが今回の左腕が膨らんだタイミングと同じなのだ。
それに加え、筋肉痛を感じている。18日にいつもの筋トレをしただけなのだ。これまであまり筋肉痛は感じることはなかった。肩から指までの神経感覚が変わったような感覚を覚える。
これまでもそうなのだが、微細な事柄から身体は変化した。だから極力小さなことでも記してきた。
何か変化を感じることは間違いなく良いことなのだ。良いように身体は変化していると期待しよう。
posted by shigenon at 14:22| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリ
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shigenon
2014年クリスマスイブのプレゼントは最悪でした。 「頸髄損傷」というケガなのか病気なのか・・その症状との戦いの記録と現在の日々をアップします。 (2018年4月追加) 不全の頸髄損傷は「健常な人」に見えます。“ふつうに見える”様に努力をしています。が、反面、「もう良くなったんだ」と思われがち。 骨折とは違い、中枢神経の損傷は完全回復はしないという現実。 「健常に見える」「もっと良くなるよう努力する」「もう治っているんでしょ」の狭間で何とか毎日を過ごしています。
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