出勤日の帰りに軽く呑んで帰る。休日は買い物とジムだけという去年から続いているパターンに戻った。
基本的には出不精なのだ。東京に住んでいた時も、家を一歩出れば人は多いので何か出かけた感を感じたが、結局はジムと居酒屋くらいだ。それもチャリで10分圏内。
家の必需品の買い出しということをやジムに行かなければということが無ければ引きこもりになっているかもしれない。
そういえば25歳の頃を思い出す。新卒入社の会社を辞めて実家に戻ってきた。1987年か。
その会社で知り合った同郷の先輩が会社を辞めて実家に戻り新しいことをやり始めていた。それに誘われたのだ。
その時は実家に戻っても誰かと遊びに行くということはなかった。
何だろう、新しい仕事のことばかり考えていたような気がする。家に帰る前にレンタルビデオを借りてほぼ毎日映画を見ていた。酒を呑みながら。
不思議なことに寂しさとかは全く感じなかった。世の中はバブル真っ盛りだったのだが。
一人でいることが好きだったのだろうか。たぶんそうだったのだろう。けっこう社交的ではあったが、少人数の付き合いが好きだった。
いつからか一人の寂しさを感じるようになった。
それは広島に住み始めてからだろう。学生時代にYMCAの子供スキーのセンセイをした。その時に知り合ったY君。そんなに親しくもなかったが、同じ大学の同じ学部。
そのY君と再び再会した。先輩の会社を辞めて転職した今の会社、その業界の展示会で隣のブースだったのだ。声を掛けられるまで気が付かなかった。
そのすぐ後に広島に転勤になるのだが、Y君も広島に転勤していた。そして住むところは歩いて5分という距離だった。
それからは毎日Y君と呑み歩いた。広島の繁華街にはほぼ毎日行っていた。
それは何年続いただろう。その後本社に転勤になり、また1年後に広島に戻った。その時にはY君も転勤していたのだったろうか。あまり覚えていない。
その後は得意先のFさん、その後輩のH君の3人で2日に1回は呑みに行くようになった。サウナに行ってマッサージをしてもらってから料理屋に行く。一緒に呑みに行かない日は一人で近所の居酒屋に行った。
Fさんは10歳くらい年上だったか。呑みに行っても9時にはもう眠いといって帰る。Fさんはもう何十年も単身赴任していた。毎日誰かを誘って呑みに行く生活だった。
Fさんは一人でいられないタイプだった。とにかく寂しがりやだった。
https://fanblogs.jp/shigenon/archive/127/0?1715919258
自分もいつの間にか寂しがりやになった。
それは広島でほぼ毎晩誰かと一緒にいることから始まったのだろう。その後は転勤した大阪では、今でも何度もママが電話をくれるお好み焼き屋。その後の東京では居酒屋S。店もそうだが、そこに集うお客さんと約束するわけではないが、集まって楽しく過ごした。
人との触れ合いが欲しくて長い時間酒場で過ごした。
寂しさにも慣れてきた。毎日誰かと触れ合いたかった時から、コロナ禍でそれを埋めたのがSNS。リアルでの人との触れ合いは週に何度かあれば良かった。
もう色んなことが面倒くさくなってきた。一人で楽しめることを考えないと。
もう人生も終盤なのだ。自分がやるべきことは、身体の状態の維持と両親のことを思うこと。たまに一人旅をして美味しい酒を呑みながら食べればよいか。
今日は魚の美味しい居酒屋。この店の予約頻度も上げていこう。食べて呑むくらいしか楽しみはないのだ。